もーさんのひとりごと

ここでは工作に関する話の他に趣味の家庭菜園の話、時事(爺イ)問題、交友禄など日々の雑感を気まぐれに更新していきます。

枯草や 野良者どもが 夢の跡

2016年11月30日 | 展覧会

 
 上の写真は、これまで10年ほど借りていた畑の昨年の写真で、下の写真はほぼ同じ場所を撮った今の写真である。
 わずかに、年内収穫予定のホウレンソウ、白菜、キャベツ、大根を残すのみで、あとは荒れ放題となってしまっている。

   

 ひどい荒れ地になってしまっている理由は、この辺り一帯は、都市計画で流通関連の倉庫街となる予定で、今年限り
で立ち退かなければならなくなった。

 もともと都市計画は以前からあったものが現実になっただけのことで、藪から棒に降って湧いた話ではない。

 したがって、この辺の家庭菜園は「雑草さえ生やさないようにしてくれれば・・・」ということだけで地代は払わず、「地主は必要な時にはいつでも明け渡す」という念書を入れて借りていたにすぎない。


 家庭菜園とはいえ、都会の家庭菜園と違って、5坪~10坪の菜園ではなく、一人で100坪前後を耕していた人もあって、 私でもここだけで50坪の畑を借りていた。

 上の写真をアップで見たいただくと、はるか彼方に白っぽいフェンスのようなものが見えるが、都市計画の予定地はそのフェンスの向こう側にも及んでいて、全部で何人いたのかわからないが、おそらく50人を超えるの家庭菜園難民が出たことだろう。


 私の場合は別の場所に10坪だけだが、別の畑を借りているので、全くの難民状態ではないが、ここは下北沢(世田谷区)から収穫体験にやって来るボーイスカウトの子どもたち用のボランティア畑として使っていた畑だから、なくなってしまう50坪の埋め合わせには狭すぎるのだが、全くの難民状態の人に比べれば贅沢は言えない。


 この10坪の畑は、全部で150坪ほどの田んぼを埋め立てた農地を12人で借りているのだが、いずれも高齢者ばかりで、昨年も二人リタイアした人が出て、新しい人と入れ替わっている。

 待っていれば、1~2年のうちに、また入れ替わりがあるだろう・・・と周りを見渡してみると、必ず歳の順とはいえないが、何と私が一番になる可能性が高いようだった。


 明け渡す畑の黄昏は、やはりわびしさが漂っている・・・。

 枯草や 野良者どもが 夢の跡(盗作)



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