今年の夏の後半は連日ゲリラ豪雨による荒れた天気が続いているが、スイカの生育期間は晴れと高温に恵まれて、ゴーヤと共にスイカも豊作になった。
「朝採りの新鮮な野菜というが、スイカだけは日が落ちて少し暗くなってから収穫をするンだよ」
「へー、知らなかった。 その方が甘いんですか?」
「いや、そうではなくて、スイカは自分の畑で作っていないから明るいうちは採りづらいんだ・・・」
雑草や蔓に埋もれて見えづらいスイカの成っている場所に目印の棒を立てることもある。
「そうやって棒を立てておいてもらうと、通りがかりの者にとってはどれだけ有り難いことか・・・」
隣りあった畑では・・・
「そちらのスイカの蔓が伸びて来て、こちらの地面で実を着けたら、それはこちらのスイカになるからネ」
もちろん.みなジョークだが、他の野菜と違って何故か盗む、盗まれるという冗談が出るのはスイカだけだ。
しかし実際に家庭菜園から盗られるのはスイカではなく、大根、ナス、トウモロコシなどの方が多い。
これらの野菜はひと目で採り頃がわかるし、すこしくらい収穫時期がずれていても食べられるが、スイカは収穫の適期が外見では判りづらいから盗んでいっても食べられない場合の方が多い。
軽く叩いてみてその音で収穫の時期を判断するということも聞くが、実際にはよほど数多く叩いて経験を積んだスイカ農家でも無い限り適切な判定はむつかしい。
素人のスイカの収穫適期の判断は、小玉で花が咲いてから30~35日、大玉では45日前後という目安が一番現実的な方法のようだ。
ところで、雨続きですっかり遅れてしまっている秋野菜の準備を急がねば・・・。