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やまけんの出張食い倒れ日記
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/
このブログの著者である
山本謙治さんの書いた本です。
年々着実に悪くなっていく「日本の食」を取り巻く状況、
その原因は、実は、「消費者」にあるのではないか?
というのが本書の主張です。
前半は、食品偽装、賞味期限などの
最近の食を巡る不祥事等について、
消費者、生産者、流通業者、それぞれの視点から、
切り込んだ主張が展開されます。
食にかかわる企業が健全な経営を続けることができる価格を
「消費者」が受け入れないかぎり、
問題の根本的な解決にはならない、としています。
後半は、「日本の○○は安すぎる」という切り口で、
様々な食材の適正価格はいくらかを教えてくれます。
漬物・豆腐・納豆・ネギ・牛肉・豚肉・ハム・玉子・牛乳・
ラーメン・山菜そば・椎茸・お酢・ハンバーガーなど
さまざまな食材の「生産・流通現場」が明らかになります。
この本で良いと思ったのは、批判した分だけ
改善するための事例が紹介されていることです。
(ただ、紹介事例が、「とても美味しそう」に描かれているので、
「グルメ本」として、読まないようにしよう、しようと思いながらも、
それができず、自分こそがダメな「消費者」?と思ったりも・・・。)
商品に記載されている表示を読む
「価格」こそ重要な情報と捉える
漬物を自分で漬けてみる
自分の住んでいるところの近くでできたものを買う、など、
「消費者」として何をすべきかがわかったことが、
大きな収穫でした。