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『真夏の方程式』

2013年07月06日 | 映画(ま行)
『真夏の方程式』
監督:西谷弘
出演:福山雅治,吉高由里子,北村一輝,杏,山崎光,西田尚美,
   田中哲司,塩見三省,白竜,永島敏行,風吹ジュン,前田吟他

しばらく先まで観られそうにないな~と思っていたら、
ダンナに急な宴会の予定が入り、映画を観に行くチャンス到来。
仕事帰りに109シネマズ箕面にて。

『プラチナデータ』がイマイチだったので、期待していた本作。
原作を読んでから半年以上経っているため、詳細の記憶はあやふや。
はっきり覚えていることと言えばこのやりとりぐらいで、
「そうだった、そうだった」と観ながらいろいろ思い出しました。

美しい海に臨む静かな町、玻璃ヶ浦(はりがうら)(=架空の町)。
海底鉱物資源の開発をめぐり、賛成派と反対派が激しい対立を繰り広げている。
地元説明会にアドバイザーとして招かれた天才物理学者の湯川学は、
説明会の開催期間中、“緑岩荘”に滞在することに。
そこは反対派に属する川畑成実の両親が営む小さな旅館。

湯川より少し先に緑岩荘に到着していたのが、成実の従弟に当たる少年、柄崎恭平。
都会に暮らす彼は、親の都合で夏休み中ここに預けられる予定。
玻璃ヶ浦へ向かう列車内で偶然会ったことから、恭平は湯川を“博士”と呼んで親しみを見せるが、
子ども嫌いを公言する湯川は恭平をあまり相手にしようとしない。

緑岩荘の宿泊客は湯川のほかにもう1名。
16年前に起きたホステス殺害事件を担当した警視庁の元刑事、塚原正次。
塚原が犯人として逮捕したのが、玻璃ヶ浦出身の仙波英俊だった。
定年を迎えた塚原は、その事件に何やら悔いがあって玻璃ヶ浦を訪れたらしい。

ところが翌朝、塚原が岩場で変死体となって発見される。
酔っぱらって頭を打ちつけたものと考えられたが、
その後の調べで死因は一酸化炭素中毒であることが判明。
湯川も滞在中だと知った警視庁捜査一課では、刑事の岸谷美砂に現場入りを命じる。
さっそく岸谷は湯川に協力を依頼するが、案の定、湯川はそっけなく……。

“ガリレオ”シリーズはもちろんのこと、
人気TVドラマの演出を多く手がけてきた監督によるもので、本作も良くも悪くもTV的。
観ている側の思考に頼ることなく、疑問点をきっちり説明してくれます。

原作を読んだときにはイメージしづらかった「理科の実験」も、
こうして映像として観ると、なるほど!とわかりやすい。
湯川がペットボトルを使って200メートル沖合いの海中を恭平に見せるシーンは素晴らしく、
思わず息を呑みました。このシーンがいちばん好きだったかも。

福山くんはやっぱりかっこいいですね。
もう、どの“ガリレオ”シリーズを読んでも、湯川博士は彼にしか見えません。
原作を貸してくれた友人は封切り日に観に行ったそうですが、
感想は私が観てからということで、「福山くんの上腕筋が綺麗やった」とだけメールが。
私はまくりあげたズボンの裾から見えるふくらはぎも好きでした。(^o^)

『100回泣くこと』同様、女性がぼろ泣きのシーンには、私はどうも感情移入できないようです。
本作でも成実(杏)のそんなシーンでは引き気味。
成実の父親(前田吟)が目に涙を溜めつつなんとかつくろうとする笑顔や、
恭平(山崎光)のこらえた涙が頬をつたう顔のほうにグッ。駅舎のシーン、堪りません。(;_;)

きみがその答えを見つけるまで、ぼくも一緒に考える。
忘れるな、きみはひとりじゃない。

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