夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

今年観た映画50音順〈や行〉

2008年12月26日 | 映画(や行)
《や》
『山のあなた 徳市の恋』
SMAPの草彅剛主演で、『按摩と女』(1938)をリメイク。
目の不自由な按摩師、徳市と福市は、
春先になると渡り鳥のごとく山の温泉場へやって来る、ちょっとした有名人。
鋭い勘を持つ徳市は、温泉場へ向かう途中、
すれ違う一行の人数や年頃までピタリと言い当てて、
いつも福市を感心させる。
その日は、「横を通り過ぎた馬車に東京の女が乗っている」と徳市。
温泉場の按摩師宿泊所に到着した徳市は、
さっそく毎年世話になっている宿から呼び出される。
行ってみると、そこにはあの東京の女、美千穂が。
ワケありげな美千穂に、徳市は惹かれてゆく。
福市に加瀬亮、やはり美千穂に惹かれる他の宿の客に堤真一
宿の主人に三浦友和など、なかなか豪華なキャスト。
温泉町というのは、今も昔もこんな風情なのでしょうが、
服装や髪形、また、言葉遣いに昭和初期が感じられ、のんびり和めます。

《ゆ》
『夕凪の街 桜の国』
広島の原爆投下後を描いた同名コミックの実写版映画化。
異なる時代を舞台にした「夕凪の街」と「桜の国」の2部構成で、
最後にこれらの時代が繋がります。
「夕凪の街」は、1958年の広島。
皆実は、想いを寄せていた同僚の豊から、好きだと言われる。
嬉しくてたまらない皆実だったが、突然泣き崩れる。
13年前の原爆投下の日、彼女は幼い妹を失い、
自分は幸せになってはいけない人間のように感じていたのだ。
「桜の国」は、2007年の東京。
最近の父の言動を怪しく思っている七波が、
ある晩、父の跡をつけてみると、父は広島へ。
父の行く先を巡るうち、七波は自分のルーツを知る。
七波の父親は皆実の弟という設定。
皆実を演じる麻生久美子が素晴らしいです。
「生きとってくれて、ありがとう」。

《よ》
『容疑者Xの献身』
東野圭吾原作。ご存知、ガリレオ先生もの。
河川敷で、顔を潰され、指紋も焼かれた死体が発見される。
しかし、まもなく身元が判明し、
刑事の草薙と内海は、被害者の別れた妻を訪ねる。
彼女には完璧なアリバイがあるが、どうにも彼女が疑わしい。
草薙と内海は、天才物理学者の湯川にアドバイスを求めるが……。
原作を読んでから観に行きました。
どうして、別れた妻の隣人で、イケてない教師役が堤真一なの?と
キャストを聞いたときには思いましたが、
あれは堤真一じゃないとできないと納得。
牢獄の天井の点を四色問題に見立てるシーンに泣きました。

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