夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『東京喰種 トーキョーグール』

2017年08月08日 | 映画(た行)
『東京喰種 トーキョーグール』
監督:萩原健太郎
出演:窪田正孝,清水富美加,鈴木伸之,桜田ひより,蒼井優,大泉洋,村井國夫,
   小笠原海,白石隼也,相田翔子,浜野謙太,前野朋哉,ダンカン,岩松了他

土曜日はなんだかんだと予定があって映画を観ないことのほうが多いのですが、
なにわ淀川花火大会の開催日だった先週土曜日、珍しく映画三昧。
梅田で4本ハシゴの1本目は、梅田ブルク7にて本作を。

原作は石田スイの人気コミック。監督はこれが長編デビュー作の萩原健太郎。
私が最近観る作品に清水富美加が出演していることがとても多く、
こんなにいろいろできる役者なのに、突然の出家が返す返すも残念。

読書好きのおとなしい大学生カネキ(窪田正孝)は、
しばしば訪れる喫茶店“あんていく”の常連客リゼ(蒼井優)に片想い中。
親友ヒデ(小笠原海)からけしかけられ、なんとかリゼを誘うことに成功。
ところがリゼは喰種(グール)だった。

喰種とは人を喰らう化け物で、ふだんは人間の姿をして社会に溶け込んでいる。
しかし人間と同じ飲食物は身体が受け付けず、
その飢えたるや激しいものだから、密かに人を襲っては腹を満たすのだ。

最初からカネキを食べるつもりだったらしいリゼは、
デートの帰り、突然カネキに襲いかかる。
間一髪のところで建築現場の資材がリゼの上に落下。
即死状態だったリゼの臓器が瀕死のカネキに移植される。
おかげでカネキは一命を取り留めるが、半喰種となってしまう。

普通の飲食物のにおいを嗅ぐだけで吐き気に見舞われる。
人肉を求めて街を徘徊する彼を見かけた喰種のトーカ(清水富美加)は、
カネキに人肉を差し出すが、いざとなるとカネキは尻込み。
この先どうすればよいかわからずに苦しむ彼に、
あんていくのマスター(村井國夫)が手を差し伸べる。

実はあんていくは喰種が集まる店。
そのなかにはリョーコ(相田翔子)とヒナミ(桜田ひより)という親子もいた。
カネキはあんていくで働きはじめ、喰種のことを少しずつ学ぶ。

一方、CCG(喰種対策局)の捜査官・真戸(大泉洋)とその部下・亜門(鈴木伸之)は、
喰種を殲滅するため、死亡した喰種の身体から武器をつくりだし……。

線は細くも強い人というイメージを私は窪田くんに持っていたので、この役は意外でした。
だけどこんな自信なさげなカネキ役がものすごくハマっています。
半分喰種になってしまって戸惑い苦しむ様子がせつない。
また、生来喰種のトーカたちは、人間が食べるものの味がわからないし想像もできません。
想像できないということの悲哀が伝わってきます。

面白かったけど、やっぱりグロいや。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『君の膵臓をたべたい』 | トップ | 映画、書斎カフェ、茂山狂言祭。 »

映画(た行)」カテゴリの最新記事