夜な夜なシネマ

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『スノウマゲドン』

2012年10月05日 | 映画(さ行)
『スノウマゲドン』(原題:Snowmageddon)
監督:シェルドン・ウィルソン
出演:デヴィッド・キュービット,マイケル・ホーガン,マグダ・アパノヴィッチ,
   ジェフリー・バラード,ローン・カーディナル他

2011年のカナダ作品。
7月初めにレンタルが開始されたので、TSUTAYAではそろそろ準新作になりそうな頃。

どうです、このB級、いや、C級感いっぱいのタイトル。
ウケを狙った邦題ではなく、原題そのまんまです。
監督はTVM(テレビ放映用の映画)を主に撮っている人のようです。
これももちろんTVMで、出演陣も誰も知らん。
『ブレーキ』に続いてネタバレ100%で書きますよ~。(^O^)

クリスマス目前のアラスカの町ノーマル。
ジョンはあちこちへのクリスマスプレゼントの手配におおわらわ。
その妻ベスは、ヘリコプターのパイロットを務めている。
ふたりの間には娘のジェニファーと息子のルディ、
それにシベリアンハスキーのモーも大事な家族。

その日、玄関のベルが鳴り、ジェニファーが出ると誰もいない。
扉の前にはラッピングされた箱が置かれているのみ。
クリスマスまで待てないルディが開けてみると、
ノーマルの町を見事にミニチュアで再現した玩具、スノードームだった。

翌朝、町を見下ろすサルバーグ山にスノーボーダーがやってくる。
それが超人気ボーダーのデリックとその弟分グレッグだと聞き、ジェニファーは大興奮。
山頂まで彼らを案内することになったベスに、自分も同乗させてくれとねだる。
ジョンの援護発言によりベスは渋々承知、ジェニファーを連れて出発する。

ところが、留守番のルディがスノードームの台座のボタンを何気なく押したところ、
地割れするほどの地震が起きる。そして、スノードームの中でも同じ現象が。
次に氷の隕石が降ってきたかと思うと、大規模な雪崩。
ルディが言うには、これはスノードームの呪いで……。

最初の地震の時点でワラけます。
町はめちゃめちゃに潰れ、地面がパッカ~ンと割れているのに、
在宅のジョンは「揺れた?」。そら鈍すぎるやろ。

ベスたちの乗ったヘリコプターは氷の隕石に襲われて墜落しますが、死にません。
ジョンが雪上車で彼女たちを探しにくれば大規模な雪崩が起こり、
雪上車は雪の奥深くに埋もれてしまいますが、死にません。不死身か!

スノードームを届けたのが誰なのかはわからずじまいだけど、
ジョン一家に届けられたのは正解なんだそうで。
なぜならルディ曰く、「お父さんは勇者だから」。
自分が受け取ったスノードームが元凶だから、自分がカタをつけるというジョン。
ほかの住民が「どうやって?」と尋ねると、「わからない」。んなアホな。

結局どうするのかと言うと、これはルディの大好きなゲーム、
「王冠とドラゴン」と同じじゃあないかということになり、
呪いを消すためには火山に王冠を投げ入れなあかん。
ほならこの場合は王冠はスノードーム。

突如火を噴きはじめたサルバーグ山にジョンが向かい、
スノーモービルから放り出されて雪面に激しく叩きつけられようとも死なず、
雪に埋もれた雪上車を「おりゃー」と気合いで動かして噴火口へ。
スノードームを投げ入れて一件落着となるのでした。
『アルマゲドン』(1998)のブルース・ウィリスみたいには死にませんから。

89分と短めなのに、最後の10分は苦痛にすら感じました。
しかもラスト、これだけやるならもっと派手に喜べばいいものを、
なんか半端な盛り上がりようだし。
ま、卒倒覚悟でレンタルしたので、ネタになったからええねんけど。

ちなみに本作以外の同監督作品は、
『蛾人間モスマン』(2010)とか『キラー・マウンテン』(2011)とか。
う~ん、そそられる~。性懲りもなく借りてしまいそう。(^o^;

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