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『グッドモーニングショー』

2016年10月15日 | 映画(か行)
『グッドモーニングショー』
監督:君塚良一
出演:中井貴一,長澤まさみ,志田未来,池内博之,林遣都,梶原善,
   木南晴夏,大東駿介,濱田岳,吉田羊,松重豊,時任三郎他

早朝のみ大雨だった3連休中日の日曜日。
ダンナは前日から風邪をひいたらしく、夜中にウーウー唸りつづけ、
朝になったら生きているのかどうかもわからないほど静か。
風邪は気合いで治すタイプの私、寝込んでいるときに優しくされたこともないし(笑)、
私が家にいたって何かできるわけでもないけれど、
ダンナを放って一日中映画三昧というのも非難されそうだから、
自宅にもっとも近い劇場=109シネマズ箕面でササッと2本観ることに。

“踊る大捜査線”シリーズの脚本家・君塚良一が監督と脚本を務め、
主演・中井貴一というありそうでなかったコメディ。
予告編がものすごく面白そうだったので期待していました。ほぼ期待どおり。

朝のワイドショー番組“グッドモーニングショー”のメインキャスター、澄田真吾(中井貴一)。
かつては報道番組のエースだったが、あるとき失態を演じて報道から外され、
いまや芸能ニュースやグルメ情報だらけのワイドショー担当。

ある朝、いつものように3時に起床すると、
まだ起きていた妻の明美(吉田羊)と息子がリビングで神妙な面持ち。
息子の交際相手が妊娠したらしく、学生の身でデキ婚すると言う。
稼ぎもないくせに何を考えているんだとどやしつけると、
朝からケーキを食って喜んでいる父親にそんなことを言われたくないと息子。

暗い気持ちで出勤する途中、サブキャスターの小川圭子(長澤まさみ)から電話がかかり、
ふたりの仲を今日の生放送中に発表すると宣言されてしまう。
不倫の事実などなく、男にフラれて落ち込んでいた圭子に優しくしただけなのに。
さらにはプロデューサーの石山聡(時任三郎)から番組の打ち切りを告げられて撃沈。

そんななか、局からそう離れていないカフェで立てこもり事件が発生。
番組開始まであと数十分、芸能ニュースから始まるはずだったのを取りやめて、
立てこもりの様子を流すことになり、中継担当の府川速人(大東駿介)が現場へ急行。

やがて現場の指揮を執る警視庁の黒岩哲人(松重豊)から局へ連絡があり、
澄田を現場へ寄越してほしいと言われる。
なんと、立てこもり犯である西谷颯太(濱田岳)の要求は「澄田に会わせろ」。
過去の失態から現場に出ることを極端に恐れていた澄田は回避を試みるが無理。
嫌々ながらもマイクを片手に犯人のもとへと向かうのだが……。

番組の生放送中に武装した犯人が乗り込む『マネーモンスター』とちょっと似た展開ですが、
シリアスなドラマだったあちらに対して、こちらは相当軽い。
けれど、番組開始までの臨場感はもしかするとこちらのほうが上。
短い打ち合わせ時間にスタッフが顔を突き合わせ、ああでもないこうでもないと議論。
政治ネタも芸能ネタもグルメネタも、取材した本人にすれば真剣勝負。
それがその日の番組いちばんのネタになるように必死。
また本人だけではなく、取材された側にも多大な影響が及びます。
たとえばグルメで取り扱ってもらえるはずだった店などは、
立てこもり事件のせいで飛ばされたら泣くに泣けません。

上記に名前を挙げた役者以外に番組スタッフとして登場する面々も魅力的。
アシスタントを務める新人アナウンサーに志田未来、やり手のチーフディレクターに池内博之
それぞれのネタを担当するのは、報道に林遣都、特集に梶原善、芸能グルメに木南晴夏

濱田岳演じる犯人が澄田を呼び出す動機が弱く、八つ当たり感満載。
怒りの持って行きどころがわからなくなるとこんなもんかもしれないけれど、
ここにもう少し説得力を持たせてほしかった。

吉田羊の売れ方が凄まじいですね。
同時期に予告編が流れていた本作と『SCOOP!』と『ボクの妻と結婚してください。』、
3本続けて流れて、どこを見ても彼女。
どれもいい感じだから、その売れっ子ぶりも納得。
私は『SCOOP!』の彼女がいちばん好きですが、そのレビューはまた今度。

楽しい作品でした。あ、泣きましたよ、もちろん(笑)。
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