夜な夜なシネマ

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『フィンランド式残酷ショッピング・ツアー』

2014年06月10日 | 映画(は行)
『フィンランド式残酷ショッピング・ツアー』(英題:Shopping Tour)
監督:ミハイル・ブラシンスキー
出演:タチアナ・コルガノーヴァ,ティモフィー・イェレツキー,タチアナ・リヤバコン他

いつものとおり朝イチで記事をUPしようとしたら、gooブログの不具合でUPできず。
ついさっき解消されたようで、明日あらためてUPしよかなと思いましたが、
たいした記事でもないので(笑)、お昼休みの今、行っときま~す。

で、これも“未体験ゾーンの映画たち 2014”で上映されたロシア/フィンランド作品。
4月初めにレンタル開始となりました。
金髪碧眼少女が口のまわりを血だらけにしたチラシに、
ホラー苦手な私には無理だろうと思っていましたが、レイティングは「G」。
つまりは一般向けで、さほど残酷な描写はないのだろうと予想してレンタル。
し、しかし、シュールすぎる!!

ロシア人の少年スタースとその母親は、フィンランドへの1泊2日バスツアーに参加。
ロシアの旅行会社が企画したこのツアーの主旨は、
オープンしてまもない免税店のショッピングモールで買い物をすること。

スタースはケータイでツアーの様子を撮影(ゆえに本作は彼のケータイを通したPOV方式)。
税関チェックを無事通過し、バスは目的地へと到着。
なんとこの日はツアー客たちのために貸切にしてくれていると言う。
喜び勇んでいざ買い物へと入店するツアー客たち。

それぞれが買い物に夢中になるなか、
スタースは店員が出入り口に鍵をかける姿を偶然目撃。
さらには床に血痕が残されているのを見つけ、母親とともに跡をたどる。
するとバックヤードにはすでに息をしていないツアー客の姿が。

あわてて添乗員に知らせ、バックヤードまで連れて行くが、
なぜか血痕も遺体も消えているではないか。
忙しいのに冗談を言うのはやめてくれと、呆れ顔の添乗員が店内に戻った瞬間、
店員が添乗員に飛びかかって噛みつく。

なんとか外へと逃げ出したスタースと母親だったが、
ガソリンスタンドも警察も、どこへ行こうともフィンランド人に襲われて……。

ぶっ飛びすぎていて唖然呆然。
スタース母子が警察で壁越しに話したパキスタン人によれば、
フィンランドではこの時期に夏至祭というものがある。
夏至の翌日に外国人を食べなければならないと決まっており、
ターゲットとなった外国人が助かる方法は2つのみ。

夏至祭が終わる日、日没を迎えればフィンランド人は元にもどる。
だからそれまで逃げ隠れることができれば助かると。
もしくはフィンランド人を逆に食べてしまえば助かると。

話中に出てくるジョークと思っていいのかどうかわからん説いろいろ。
フィンランド人は外国人を食べると得られる多幸感から、
翌年の夏至祭まで待てずに自殺する人多数とか、なんなのよ、それ。

夏至祭の期間はどこもかしこも休日になるそうで、
「そんなことも調べずにツアーを企画するなんて、まったくロシア人は!」
と、自虐的にひとり憤る母親の姿はワラけます。

これがロシア/フィンランドの共作って、ホンマでっか。
ホントだとすれば、なんとフィンランド人の寛大なことよ。

オチまで話しておきますと、ようやく日没を迎えんと思ったら白夜。
絶望的な気分に陥ったスタース母子の目の前に、あのチラシの口のまわり血だらけの少女が。
格闘があったとおぼしき後、映し出されるのはもげた腕その他。
あの少女を食べちゃったのね、というオチです。

チラシの少女は、本作出演がトラウマにならないか心配です。
『エスター』(2009)の子役と比べればなんちゅうことないでしょうが。

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