夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『パトリオット・デイ』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の5本目@梅田)

2017年06月26日 | 映画(は行)
『パトリオット・デイ』(原題:Patriots Day)
監督:ピーター・バーグ
出演:マーク・ウォールバーグ,ジョン・グッドマン,ケヴィン・ベーコン,
   J・K・シモンズ,ミシェル・モナハン,ヴィンセント・カラトーラ他

ダンナの海外出張中に映画三昧の週。
月曜日は伊丹で2本、火曜日は他に予定ありで映画は観ず。
水曜日は有休を取って午後から映画3本。

まずはHEP NAVIO8階のTOHOシネマズ梅田で3本分を発券。
晩ごはんはどうせ抜くから、お昼にしっかり腹ごしらえしようと思うけれど、
NAVIOから離れるのは面倒くさい。7階に下りて超久しぶりの“壁の穴”

学生の頃はよく行った“壁の穴”、たらこスパ発祥の店と言われています。
クレオパトラ、シーザー、楊貴妃という名前のノンアルコールカクテル、
知ってる知ってる~という人も多いはず。
この日は電車で梅田へ出ていたので、わざわざノンアルコールを頼む必要なし。
ひとりランチで泡と白をグラスで飲んでしまいました。うい~っ。

映画三昧すると本を読む時間が少なくなるものですが、
強行スケジュールにしなかったおかげで、コーヒーも2杯飲む時間あり。
ゆっくり本を読んでから、本作を鑑賞。

2013年のボストンマラソン開催中に起きた爆弾テロ事件を基にした実録ドラマ。
「パトリオット・デイ」とは毎年4月の第3月曜日、「愛国者の日」のこと。
ピーター・バーグ監督は最近すっかりマーク・ウォールバーグがお気に入りのよう。
そういえば数カ月前、NAVIOのエレベーター内でのこと、
本作のポスターを見た若い女性二人組が、「えっ、この人、『テッド』の人!?
こんな渋い人やったっけ!?もっとトボけた感じやなかった?」と驚いていてウケました。

2013年4月15日。
ボストン市警察巡査部長のトミーは、訳あってボストンマラソンの警備を命じられる。
殺人課のやり手刑事なのに、交通整理のような制服を着せられるとは。
しかし、この仕事が終われば元の仕事に戻れるはず。

50万人の観衆の声援を受け、ランナーたちが次々とゴール。
持病の膝の痛みに、妻キャロルにサポーターを持ってきてくれと電話する。
キャロルからサポーターが届けられた直後、
数カ所で爆発が起こり、多数の負傷者が出て大混乱に陥る。

トミーの的確な指示によって現場が閉鎖され、救急車が到着。
キャロルの無事を確認できたことには安心するが、事態の収拾は大変。
そこへFBI捜査官のリックがやってきて、捜査の陣頭指揮を執るという。

ボストン警察警視総監のエドは、地元の地理に詳しい者としてトミーを推薦。
リックから犯人の動線について聞かれたトミーは頭を働かせ、
犯人がどこから来てどこへ紛れ込んだかを突き止めてゆくのだが……。

たっぷりめに注がれたワイン2杯で眠くなるかもと思いましたが、そんな心配無用。
同じ監督と主演コンビだった『バーニング・オーシャン』よりもずいぶん引き締まっています。

犯人の見当がまったくつかないなか、目を皿のようにして監視カメラをチェックする捜査員たち。
そのうちひとつの映像から、トミーが容疑者の動きを読む過程が凄い。

容疑者が逃げ込む町の警察巡査部長役にJ・K・シモンズと、
芸達者なおっちゃんばかりで、面白くならないわけがありません。

幼い犠牲者の遺体が目の前にあるのに、
容疑者を追う決め手になるものがあるかもしれないからと、その場から動かせない。
覆いをかけられた小さな遺体を見守る警察官の姿に胸が苦しくなりました。

テロを起こす側の背景や心情には触れられることはなく、
正義は勝つという、いかにもハリウッド的な作品。
でも、本作に関してはこれでいいのだと思います。
決してテロを許さないという強い気持ちで立ち向かった捜査員たち。
今なお世界各地で起きているテロ、許すまじ。

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