夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『マグニフィセント・セブン』

2017年02月16日 | 映画(ま行)
『マグニフィセント・セブン』(原題:The Magnificent Seven)
監督:アントワーン・フークア
出演:デンゼル・ワシントン,クリス・プラット,イーサン・ホーク,ヴィンセント・ドノフリオ,
   イ・ビョンホン,マヌエル・ガルシア=ルルフォ,マーティン・センスマイヤー他

そしてこれも家でおとなしくしていることを余儀なくされた間に公開され、
今週は上映回数が激減してしまった作品。
黒澤明監督の不朽の名作『七人の侍』(1954)を西部劇に翻案した『荒野の七人』(1960)を
さらにリメイクしちゃった西部劇アクションです。
アントワーン・フークア監督、デンゼル・ワシントン主演というのは、
『トレーニングデイ』(2001)、『イコライザー』(2014)に続いて3度目。

ものすごく楽しそうな予告編に、どうしてもどうしても観たかった。
大阪ステーションシティシネマで3本ハシゴの3本目。

小さな田舎町ローズ・クリーク。
住民たちは苦労の末に町を開拓、つましく暮らしていたが、
近郊の鉱山で金を掘り当て、これからというとき。

ところが悪徳実業家のバーソロミュー・ボーグ(ピーター・サースガード)がその情報を聞きつけ、
金鉱を独占しようと町に乗り込んでくる。
はした金を積んで住民を追い出しにかかり、あろうことか教会に火を放つ。
抵抗して敢然と立ち向かおうとする住民を即座に射殺。
3週間後にまた来るからそれまでに立ち退きの承諾書に署名せよと言い残して立ち去る。

その町をたまたま通りかかったサム・チザム(デンゼル・ワシントン)。
彼は殺人犯を射殺して賞金を得る委任執行官。
(いわゆる賞金稼ぎのバウンティハンターとはちとちがうようなんですが、私にはそのちがい不明。)
ボーグに夫を殺された未亡人エマ・カレン(ヘイリー・ベネット)は、
たったひとりでごろつきを次々と倒すチザムを見て、
復讐を果たすにはチザムに依頼するしかないと覚悟を決める。

エマの話を最初は聞こうともしなかったチザムだが、
復讐相手がボーグであると知って考えを改める。
何やら因縁があるのか、エマの依頼を引き受けると言う。

ボーグに相対するならば並みの戦力では無理。
チザムは流れ者のギャンブラー、ジョシュ・ファラデー(クリス・プラット)をまずはスカウト。
旧知のグッドナイト・ロビショー(イーサン・ホーク)とその連れのビリー・ロックス(イ・ビョンホン)、
お尋ね者のヴァスケス(マヌエル・ガルシア=ルルフォ)、
マウンテンマンのジャック・ホーン(ヴィンセント・ドノフリオ)、
ネイティブアメリカンのレッドハーベスト(マーティン・センスマイヤー)を集め、
ボーグの用心棒たちがのさばる町へと乗り込み、片付ける。

ボーグに買収されている保安官だけを生かし、ボーグへ果し状を届けるように命じると、
戦いに勝利すべく、住民に銃の使い方を特訓。
1週間後にはやってくるであろうボーグとその部下たちを待ち受けるのだが……。

ダンナが出張中なのにハシゴ3本って、私としては控えめではあるのですが、
この日は午前中に友人と会っていたため、午後3時からの3本ハシゴだったのです。
だからこれはレイトショーにて鑑賞。
上映終了は午後11時ちょうどだったけど、観てよかった。楽しすぎる。

7人のキャラがすべて。
ワケありで陰あり、しかしベラボウに強くて信頼できるチザム。
お調子者だけどラブリーなファラデー。私、大好きです、クリス・プラット。
伝説のスナイパーなのに南北戦争の後遺症でイップスを思わせるロビショー。
今回も無駄脱ぎなしのイ・ビョンホン演じる不思議な東洋人ビリー。
ニヤケ顔が嫌だなぁと思ったら意外にもいい奴のヴァスケス。
怪しすぎるジジイのジャックに、ネイティブアメリカンの鏡(?)レッドハーベスト。

一致団結して悪者に立ち向かう姿は王道だけどイイに決まってる。
みんな生きていてほしいのに、そうはいかないところも泣けます。

一日の終わりに観る映画がこんなだと幸せです。
西部劇は日本ではウケないと言われているとおり、これも上映終了がわりと早そうなのは残念。
こんなに楽しいのに。

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