常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

壁画

2022年02月10日 | 日記
卒業制作展が行われている芸工大の校舎の壁面には、一面に壁画を思わせる絵が張り出された。蔵王の懐に抱かれたようなキャンパスだけに、山が連なり、所々に水が顔を出し、川が流れている。雪解け前の山は、春の息吹をその体内にじっと抱えながら、出番を待っているようだ。

岩肌に哲学の在り山眠る 織田亮太朗

千葉の大学生が詠んだ句だ。芸工大の壁画にマッチしていて瑞々しい。やはりこの時期は、若い魂の躍動を見てみたい。「後世可畏。焉知来者之不如今也」(論語「子罕」)訳「若い学徒に大きな期待を持つべきだ。どうして後輩がいつまでも先輩に及ばないでいるものか」若い学徒への期待を述べた孔子の言葉だ。それにしても、この若い俳人は、冬の山の岩肌にどんな哲学の存在を読みとったのであろうか。
コメント
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