まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

Dancing’s All About the Line.

2010-09-15 18:24:45 | ダンス・ダンス・ダンス
「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」 という映画をDVDで見ました。

80歳の姿で生まれた赤ん坊が、歳を取るにつれてだんだん肉体的には若返っていくという物語です。

最近はコンピューター処理でなんでもできるんだなあと感心しました。

ブラッド・ピットが、まだちっちゃいんだけど老人というところから、

見た目10代なんだけど壮年というところまで演じきっています。

お話としてはよくできていて、泣いてしまうところもありましたし、いい映画だったと思いますが、

よく思い返してみると、この突飛な設定によって何を伝えたかったのか、

今ひとつはっきりしないところもあります。

まあ、それはいいでしょう。

この映画で私が一番魅きつけられたのは、ヒロイン役のケイト・ブランシェットでした。

このあいだスカパー!で 「バンディッツ」 をやっていて、

元カノに似ている (あくまでも私の印象) ということもあってけっこう気に入っていたんですが、

「ベンジャミン・バトン」 ではさらに美しさに磨きがかかっていました。

その彼女が本作ではバレエ・ダンサー役で、私はバレエのことはよくわかりませんが、

素人目には、この女優さんもともとバレエ・ダンサーだったんじゃないの?

と思ってしまうくらいみごとにバレエ・シーンを美しく演じていました。

で、標題の ”Dancing’s All About the Line.” というのは、

交通事故のために第一線から退いて、子ども相手のバレエ教室をやっている彼女が、

子どもたちが帰ったあと1人鏡の前で踊ってみるのだけれど、

昔のようには踊れなくなってしまっているところをブラピに見られて、つぶやいた一言です。

字幕ではあっさり 「ダンスはラインなの」 と訳されていましたが、

私だったら 「ダンスはラインがすべてなの」 と訳したいところです。

これはダンスの本質を突いた名セリフだと思いました。

そうです、ダンスはラインがすべてなのです。

特に初心者はステップやら動きやらに気を取られてしまいがちですが、

大事なのは、そのひとつひとつのステップや動きの中で、

常に最高のラインを作り続けることができるかどうかなのです。

ダンサーの皆さんはぜひこの映画を見て、

ケイト・ブランシェットが作り出すみごとなラインを確認してみてください。

女優さんがちょっとした訓練で演じることができるんですから、みんなにできないはずはありません。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 万歩計もザ・ブランド | トップ | 健康診断対策ならびに公式記録 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
最近映画は… (待つ女)
2010-09-18 18:18:33
というかテレビすらほとんど見られません(涙)
あんなにテレビっこだったのに…
夏休みに「告白」を一人観にいこうと考えていたんですが部活におわれて叶いませんでした。
ところで先生、来週火曜日のご予定ありますか?
返信する
こんなところで (まさおさま)
2010-09-18 20:15:31
火曜日は空いてるけど、こんなところでアポ取るのやめろよ。
ホームページとかブログって世界中の人に見られてるんだぞ (可能性としては)。
これに対する返信はケータイのほうに送るようにしてください
返信する

コメントを投稿

ダンス・ダンス・ダンス」カテゴリの最新記事