<10月26日(土)当日>:宿→スタート地点へ ~ ウルトラ遠足 ~ ゴール後→宿へ
○ スタート前
3:00起床、睡眠は熟睡5時間余あとはウトウト。
宿の朝食は、オニギリ2個とおかず&お茶。
当日早朝の天気予報を見ると、南会津は(昼ごろまで)のち(午後)だった。
朝食の不足分は、スタート前に、ゼリーとカロリーメートで済ませた。
ウェアーをに何にするか迷いましたが、
・上:肩幅の広いランシャツの上に長そでTシャツを重ね着、更に防寒・暴雨用モンベルのストームクルーザー・ジャケット
・下:下のズボンもストームクルーザーにしたかったが、動きやすいようにCWXのロングタイツをはき、トレランパンツを重ね着。 トレランパンツのポケットには、コース地図、胃薬(正露丸)、塩飴を入れた
・ウェストバッグ:空ボトル、リタイア時のバス乗車などのお金、カロリーメイト、カーボショッツ、ヘッドランプ
・足まわり:5本指ソックス、シューズはアシックスのGT2000
・中間点(53.0km)の袋:もし雨が上がったらと着替え用に、モンベルのライトウィンドジャケット、夕方以降の気温低下用に穴あけポリ袋と若干の飲食物、そしてゴール後の着替え
とした。
4:00過ぎ、会場に向かう。
強い雨だ、この時点の会場の気温は7℃。
充分なストレッチを行い、10分前にスタート位置につく。
○ スタート後
コース
ア.0~30km(内川~小豆温泉~桧枝岐へのダラダラ上り)
37:28/5k~36:55(1:14:24)/10k~38:57(1:53:21)/15k~39:08(2:32:29)/20k~1:19(3:52:12)/30k
ヘッドライトは持参していましたが、使用しないで前走者の後につく。(暗いのは2,30分ぐらいですので、次回参加するとしたら点灯使用したい)
気持ち8割程度のペースを保持して進んだ。
前夜の夕食&今朝の朝食分のエネルギーが残っていそうなうちは、10kmごとにエイドを利用。雨、寒さもありましたが、だんだんと汗をかいてきたので、20kmぐらいからこまめに給水。ここまでは想定内、順調だった。
イ.30~40km(七入~沼山峠への急坂登山道約6km・峠越え)
1:12(5:04:17)/35k~1:02((6:07:00)/40k
七入・実川荘エイドをちょい過ぎ左折、沼田街道・山道の登りに入る。
トレイルだ!
山の谷間、斜面に降り積もった枯葉の上を雨水が流れ落ちる。前のランナーが通過した登山道はいたる所が泥でぬかるんでいた。沢の岩場をぬって増水した水が流れ下る。雨で濡れた木橋、石橋を渡る。
時に飛び石を踏んで、石橋に乗ることもあったが、踏み石が増水の下になっていて、牛若丸のようにその水面を飛び越えて石橋に渡った。緊張の一瞬!!右に左に、そのようなことを繰り返す。
濡れた斜面から滑り落ちないように、丈夫そうな木の枝につかまりながら、足元が泥まみれにならないように頂上へと歩を進めた。
安全の確保と前に進むことのみに集中していて、谷間の秋の色を見るゆとりもない。
雨はどしゃ降り、だんだんと寒くなってきた。
沼山峠休憩所に到着。寒い。小さなオニギリを食べる。カロリーメートを食べ、給水。空ボトルに200ccほど水を詰めた。
そんなことをしているうちに、脚、初めてのことですが肩の冷えとこわばりも自覚されてきた。
ふるえそうだ!あまり立ち止まれない。ストレッチを行って次の下りに向かった。
ふつうなら、ここからは快調に下れるという話を聞いていましたが、冷えた脚は思うように動かない。ま~、勾配にあわせ徐々に下ればよい。
…たまに吹いてくる山間の風が、更に体感温度を下げた。
腕振りを意識して、気持ちペースをあげる。
ウ.40~53.0km~55k(御池~中間点・七入~の下り)
37:32(6:44:32)/45k~49:48(7:34)/50k~35:54(8:10:15)/53.0k(中間点)~48:23(8:58:38)/55k
たいしてペースがあがらず、どんどん抜かれる。
体の冷えをなくすため、固形物を腹に入れたいし、上下に更に防寒衣を装着したい。給食・着替えの中間点をめざして下った。
ホッツ!中間点エイドに到着。テント下にはおおぜいのランナーがいた。
あったかいトン汁が腹に入った。小さなオニギリ2個をもらったが、1個の半分も腹が受け付けない。いやな予感、しようがなく無理してカーボショッツを流し込み、正露丸を飲んだ(過去の大会で、腹の調子が悪くなり下痢っぽさが続いたことが2,3回あったけれど、今回は正露丸のおかげか最後までそれはなかった)
次は夜の気温低下を見込んで、防寒対策。下は更にストームクルーザーのズボンをはき、上はいったんモンベルのストームクルーザージャケットを脱いで、ポリ袋をかぶり、再度モンベルジャケットを着こんだ。
費やしたエイドの時間は、およそ25分くらいだった。
エ.55~75km(アルザ尾瀬の郷~小繋への峠越え・上り約7km)
1:02(9:59:47)/60k~58:10(10:57:58)/65k~1:25(12:23:13)/75k
右折のあと、見通川に沿った木賊温泉への林道、尾瀬・小繋ラインは、小繋トンネルまで長~い上り。
雨の中ではあったが、紅葉がキレイだった!歩きなので良く見える。
中には、走りながら上っていくランナーもいた。
沿道には人家も自動販売機もない。
オ.75~100km(木賊温泉~内川のダラダラ下り~フィニッシュへ)
48:56(13:12:09)/80k~2:21:16(15:34:07)/99k~10:34(15:44:41)/100k
5時過ぎ、ヘッドライトが必要な暗さになった。
雨が続く。
どんどん抜かれていく。
幸い下痢っぽさもなく、膝や腰、股関節の痛みなども起きていない、ただ体全体がかったるいだけ。
冷雨に打たれ続けたからなのか? 固形物が腹に入っていないからか? 馬力が出ない!
歩いたり走ったり
前のランナーが見えなくなる。
後ろを振り返る。
ライトが、ひとつ二つ。
やがて、そのライトが闇に飲まれていった。
前にも後ろにもランナーは見えない。
漆黒の闇になった。
闇の中に、田園らしい風景とまばらな人家が確認されてきた。
町に近づいたのだ。
90km過ぎあたりで、関係者から夜光性の反射タスキをかけさせられた。
わずかな後続ランナーが、ホタルのように、スイ~ッスイ~ッと追い抜いていく。
町に入った。
95km地点にある宿の前を通過、国道を直進し青柳橋を左折、もうゴールが近い。
95km地点(翌朝撮影)
80kmあたりからは、ほとんど歩き。たまにちょこっと走りを交え、約10分/kmのペースが続いている。
わかりにくい98km地点を右折、真っ暗な砂利道に入った。
私の時計では、制限時間16時間になんとか間に合うペースだ!
あと1kmの表示が左下に見えた。
間に合うはずだ。走れないけれど腕ふりを意識してライトアップされた大イチョウのゴールに向かう。
と、伊南川橋を渡ったゴール手前400m前後だっただろうか!?
対面から、若い男女4人ぐらいが私をめがけて走ってきた!
4人「まだ、間に合いますよ、頑張って下さい!」
美浜「ありがとうございます!???」(まだ、15分はゆとりがあるのにな~?)
… ストームクルーザーのフードで頭を覆っていたし、ヘッドランプも点灯していたので、どこかのチームが仲間と見間違えて、私の横で応援をし、併走してきたのかな?
4人「もっとスピードあげて下さい!」
美浜「これ以上、脚が動かないんです。まだ時間にゆとりありますよね~」
4人「いえ、あのライトアップの曲がり角に、3分前までに着けば完走できます!そのように走って下さい」
美浜:??? 一瞬、私の時計が間違っているのかな~、でもとにかく腕を振ってペースアップしよう。
4人「完走のゴール写真を撮りますので、ゼッケンが見えるようにして下さい」
美浜:あれ、併走の4人は、大会の関係者かな~?
夜光の反射タスキを併走者に渡し、モンベルのジャケットの前のファスナーをはずし、ゼッケンが見えるようにした。
写真はいずれも翌日撮影
帽子の上のヘッドライトを消し、大イチョウの曲がり角を左折する。
→ ゴール(向こうから走ってきて、校門を左折)
フィニッシュゲートが目前にせまった。
腕を振る、振る、気持ちダッシュして完走のゴール!!
フィニッシュゲートで各選手を待ち構えていた海宝さんと、握手をする。
○ ゴール後
手元の時計は、15:44:41のゴールでしたが、ひょっとして16時間ギリギリのラスト完走者だったのでしょうか?
… … 併走して下さった4人?? なぜ?? 私の時計が、間違っていたのでしょうか?
この時間帯にゴールする前後のランナーは、だいぶ距離が離れているし、なんとか間に合いそうな走者をつかまえて、こうやってフォローしたのでしょうか?
その時は確認する状況ではなかったですが、いずれ事務局から記録表が届いた時に疑念が晴れるでしょう。
いずれにしろ完走できたのだし、よしとしよう。
ゴール後は、
小学校の体育館に入り、完走者の抽選、中間点の袋をもらい着替える。
21:20ごろ、汗や泥で汚れたウェアーを着替え、歩いて宿に向かった。
シューズを洗い、すぐにお風呂に入る。
Oさん、Gさんは完走し、すでに夕食済み。
私は、腹が本調子でないので食べる気が起きない、片付けも翌朝にし、23:00ごろ眠りに就いた。
(2013/10/30記)