暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

壬辰(2012年)の初釜

2012年01月07日 | 稽古忘備録
イベント続きで投稿が遅くなりましたが、
1月6日は壬辰(2012年)の初釜でした・・・。

小田急相模原駅から徒歩10分ほどの水車園で行われ、
水屋を仰せつかりました。
・・・それで、席中の様子を詳しく書けませんので、
記録として写真を掲載します。

                
                
8時集合、水車園は初めてです。玄関入口に水車がまわっていました。

                
                     (武具の展示場)

二階に展示場があり、鎧、兜、甲冑、武具などが展示されています。
私一人でしたので、甲冑を着た武士たちに囲まれて、不気味でした。

                
                  

先生が広間の床の飾りつけをなさいました。
宗峰妙超(大燈国師)墨蹟「梅渓号」です。
もちろん、本物は五島美術館にあり工芸品ですが、
堂々とあたりを祓う気迫を感じます。
青々たる結び柳や俵の三方飾りが新年の慶びを表わしていました。
花は、先生ご丹精の大神楽(椿)とうぐいす蔓、花入は龍耳青磁です。

初釜の次第は次のようでした。
広間へ席入後、及台子を使い、Kさんが台子炭手前をします。
その後、新年のご挨拶を全員で交わします。
縁高を運び、花びら餅を味わって頂いてから、先生が台子・濃茶点前をなさいます。
嶋台を使って二椀を先生が煉り、半東(Kさん)が取り次ぎます。
もう一碗(五人分)を頃合いを計って水屋で練ります。
席中へこの濃茶をお持ちし、末席へKさんと座って、濃茶を頂きます。
濃茶は上林の遊亀(ゆうき)の昔です。

                

濃茶が終わると、恒例のおたのしみの辻占いと福引です。
それから別室でお屠蘇と祝膳を頂きます。
食後の薄茶は員茶(かずちゃ)之式で、Kさんが亭主、私が札元をつとめます。
員茶が始まる前に、湯と炭を足し、十種香札、煙草盆と干菓子の用意をします。

先生から嶋台をしっかり温めておくように指示がありました。
先生に花びら餅の向き(家元はゴボウが手前だそうですが・・)と、
14本の黒文字の置き方(縁高へ)をお尋ねしておかなくては・・・。
水屋を担当すると、わかっていないことがよくわかり、良い勉強になります。

あっ! お客さまや先輩方がいらしたようです。
桜湯を用意しなくてはなりませんので、これにて失礼いたします。

                              

                   

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