還暦直前に心臓弁膜症(僧帽弁閉鎖不全症弁形成術体験記)

還暦を目前にして滋賀医大の浅井徹先生の執刀で僧帽弁形成術を受けました。
私の体験が同病の方の参考になれば幸いです。

加齢黄斑変性症予防に緑黄色野菜

2014年12月02日 | 雑記帳(その他)
加齢黄斑変性症という目の病気が、すごい勢いで増えているそうです。あまり聞き慣れない病名ではありますが、予備軍が1200万人に上るそうで、数字的には日本人の10人に1人の割合になります。この病気は加齢により発症、進行する病気なので、高齢者に限ればもっと多い割合となり、私も他人事ではありません。
加齢黄斑変性症を発症すると、ものが歪んで見える、見たいところの視野が欠損する、という症状が出て、進行も早いそうです。最終的には失明にも至る恐ろしい病気です。

角膜から入った光は網膜で像を結びますが、その網膜の中心部を黄斑と言い(直径約6ミリ)、視細胞が集中して存在しています。さらにこの黄斑の中心には直径1ミリの中心窩があり少しくぼんでいます。視力はこの中心窩の視力を言います。視細胞には明るいところで働く錐体と、暗いところで働く桿体という2種類があります。色を見分けるのは錐体で、桿体は明るさを認識するだけです。黄斑に視細胞が集中していると書きましたが、実は黄斑(特に中心窩)は錐体が多く存在し、周囲に行くほどまばらになります。桿体はその逆です。中心窩には錐体しか存在しません。そして錐体は暗い光には反応しないため、夜空で星を見るとき、1等星のような明るい星は視線上でしっかり見ることができますが、2等星以下になると視線を合わせると却って見難くなり、少し視線をずらした方が見えやすいです。

さて、黄斑変性症になると、本来少しくぼんでいる黄斑が膨らんできます。膨らむ原因は以下の通りです。
加齢により眼底にはドルーゼンという、視細胞が剥がれ落ちたカスのようなものが溜まります。ドルーゼンは異物なので、免疫がそれを排除しようとして炎症が起こります。炎症が起こると栄養を送り込もうとして新生血管ができ、そのせいで膨らみます。膨らみが原因で像が歪んで見えるようになります。また新生血管はもろいため破れて出血を起こすことがあり、この出血が原因でものが見えなくなります。このドルーゼンが溜まっている人が、1200万人いるという推計です。

一度溜まってしまったドルーゼンを取り除くことはできませんが、今以上に増やさない方法はあります。それは緑黄色野菜をしっかり食べること・・・・です。
緑黄色野菜には、カロテノイドという黄色い色素が豊富に含まれています。このカロテノイドは黄斑に届き、黄斑が黄色を帯びます。・・「黄」斑と呼ばれる所以です。
黄色いカロテノイドは青い光をカットしてくれます。青い光をたくさん浴びると活性酸素が生成され、視細胞がダメージを受けドルーゼンが増えいつか失明に至る・・・・ところが青い光から守ることができれば、ドルーゼンができることもなくなり、黄斑変性症を防げます。

600種類もあるカロテノイドの中で、ルテインが特に青い光を吸収する能力に優れているそうで、ほうれん草や小松菜、チンゲンサイ、ブロッコリーなどに多く含まれています。水には溶けにくいので油と一緒にとるのが良いそうです。
卵黄の黄色もバターが黄色いのも、カロテノイドの色なのだそうです。

ところでカロテノイドは今までよく知らなかったのですが、ビタミンAはβカロチンが体内で分解してできると昔読んだことがあり、合わせて調べると今はカロテンと言うのが標準なのですね。カロテノイドも昔はカロチノイドと言っていたようです。
カロテンのスペリングはcaroteneと書きますが、これはキャロティーンと言うのが本来で、訛らせてカロティン→カロチンと言うことで、別に変える必要はなかったのではないかと思います。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿