加齢黄斑変性症という目の病気が、すごい勢いで増えているそうです。あまり聞き慣れない病名ではありますが、予備軍が1200万人に上るそうで、数字的には日本人の10人に1人の割合になります。この病気は加齢により発症、進行する病気なので、高齢者に限ればもっと多い割合となり、私も他人事ではありません。
加齢黄斑変性症を発症すると、ものが歪んで見える、見たいところの視野が欠損する、という症状が出て、進行も早いそうです。最終的には失明にも至る恐ろしい病気です。
角膜から入った光は網膜で像を結びますが、その網膜の中心部を黄斑と言い(直径約6ミリ)、視細胞が集中して存在しています。さらにこの黄斑の中心には直径1ミリの中心窩があり少しくぼんでいます。視力はこの中心窩の視力を言います。視細胞には明るいところで働く錐体と、暗いところで働く桿体という2種類があります。色を見分けるのは錐体で、桿体は明るさを認識するだけです。黄斑に視細胞が集中していると書きましたが、実は黄斑(特に中心窩)は錐体が多く存在し、周囲に行くほどまばらになります。桿体はその逆です。中心窩には錐体しか存在しません。そして錐体は暗い光には反応しないため、夜空で星を見るとき、1等星のような明るい星は視線上でしっかり見ることができますが、2等星以下になると視線を合わせると却って見難くなり、少し視線をずらした方が見えやすいです。
さて、黄斑変性症になると、本来少しくぼんでいる黄斑が膨らんできます。膨らむ原因は以下の通りです。
加齢により眼底にはドルーゼンという、視細胞が剥がれ落ちたカスのようなものが溜まります。ドルーゼンは異物なので、免疫がそれを排除しようとして炎症が起こります。炎症が起こると栄養を送り込もうとして新生血管ができ、そのせいで膨らみます。膨らみが原因で像が歪んで見えるようになります。また新生血管はもろいため破れて出血を起こすことがあり、この出血が原因でものが見えなくなります。このドルーゼンが溜まっている人が、1200万人いるという推計です。
一度溜まってしまったドルーゼンを取り除くことはできませんが、今以上に増やさない方法はあります。それは緑黄色野菜をしっかり食べること・・・・です。
緑黄色野菜には、カロテノイドという黄色い色素が豊富に含まれています。このカロテノイドは黄斑に届き、黄斑が黄色を帯びます。・・「黄」斑と呼ばれる所以です。
黄色いカロテノイドは青い光をカットしてくれます。青い光をたくさん浴びると活性酸素が生成され、視細胞がダメージを受けドルーゼンが増えいつか失明に至る・・・・ところが青い光から守ることができれば、ドルーゼンができることもなくなり、黄斑変性症を防げます。
600種類もあるカロテノイドの中で、ルテインが特に青い光を吸収する能力に優れているそうで、ほうれん草や小松菜、チンゲンサイ、ブロッコリーなどに多く含まれています。水には溶けにくいので油と一緒にとるのが良いそうです。
卵黄の黄色もバターが黄色いのも、カロテノイドの色なのだそうです。
ところでカロテノイドは今までよく知らなかったのですが、ビタミンAはβカロチンが体内で分解してできると昔読んだことがあり、合わせて調べると今はカロテンと言うのが標準なのですね。カロテノイドも昔はカロチノイドと言っていたようです。
カロテンのスペリングはcaroteneと書きますが、これはキャロティーンと言うのが本来で、訛らせてカロティン→カロチンと言うことで、別に変える必要はなかったのではないかと思います。
加齢黄斑変性症を発症すると、ものが歪んで見える、見たいところの視野が欠損する、という症状が出て、進行も早いそうです。最終的には失明にも至る恐ろしい病気です。
角膜から入った光は網膜で像を結びますが、その網膜の中心部を黄斑と言い(直径約6ミリ)、視細胞が集中して存在しています。さらにこの黄斑の中心には直径1ミリの中心窩があり少しくぼんでいます。視力はこの中心窩の視力を言います。視細胞には明るいところで働く錐体と、暗いところで働く桿体という2種類があります。色を見分けるのは錐体で、桿体は明るさを認識するだけです。黄斑に視細胞が集中していると書きましたが、実は黄斑(特に中心窩)は錐体が多く存在し、周囲に行くほどまばらになります。桿体はその逆です。中心窩には錐体しか存在しません。そして錐体は暗い光には反応しないため、夜空で星を見るとき、1等星のような明るい星は視線上でしっかり見ることができますが、2等星以下になると視線を合わせると却って見難くなり、少し視線をずらした方が見えやすいです。
さて、黄斑変性症になると、本来少しくぼんでいる黄斑が膨らんできます。膨らむ原因は以下の通りです。
加齢により眼底にはドルーゼンという、視細胞が剥がれ落ちたカスのようなものが溜まります。ドルーゼンは異物なので、免疫がそれを排除しようとして炎症が起こります。炎症が起こると栄養を送り込もうとして新生血管ができ、そのせいで膨らみます。膨らみが原因で像が歪んで見えるようになります。また新生血管はもろいため破れて出血を起こすことがあり、この出血が原因でものが見えなくなります。このドルーゼンが溜まっている人が、1200万人いるという推計です。
一度溜まってしまったドルーゼンを取り除くことはできませんが、今以上に増やさない方法はあります。それは緑黄色野菜をしっかり食べること・・・・です。
緑黄色野菜には、カロテノイドという黄色い色素が豊富に含まれています。このカロテノイドは黄斑に届き、黄斑が黄色を帯びます。・・「黄」斑と呼ばれる所以です。
黄色いカロテノイドは青い光をカットしてくれます。青い光をたくさん浴びると活性酸素が生成され、視細胞がダメージを受けドルーゼンが増えいつか失明に至る・・・・ところが青い光から守ることができれば、ドルーゼンができることもなくなり、黄斑変性症を防げます。
600種類もあるカロテノイドの中で、ルテインが特に青い光を吸収する能力に優れているそうで、ほうれん草や小松菜、チンゲンサイ、ブロッコリーなどに多く含まれています。水には溶けにくいので油と一緒にとるのが良いそうです。
卵黄の黄色もバターが黄色いのも、カロテノイドの色なのだそうです。
ところでカロテノイドは今までよく知らなかったのですが、ビタミンAはβカロチンが体内で分解してできると昔読んだことがあり、合わせて調べると今はカロテンと言うのが標準なのですね。カロテノイドも昔はカロチノイドと言っていたようです。
カロテンのスペリングはcaroteneと書きますが、これはキャロティーンと言うのが本来で、訛らせてカロティン→カロチンと言うことで、別に変える必要はなかったのではないかと思います。
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