梅さんのかわら版.umelog

鎌倉・紫陽花寺

"言葉の力と映像の美”

2014-11-25 00:39:02 | 講演会


映画を観る場合、原作と違ってちょっと物足りなかったり、小説以上で感激したということはありませんか?
先々週から、≪夏目漱石、太宰治、宮本輝などの作品と、それらを映像化した作品とを、言葉と映像それぞれの
特性を踏まえながら比較検討し、小説家と映画監督が伝えたかったことについて考えます。≫
という講座に通っています。

第1回目は夏目漱石の「夢十夜」でした。
最初に、小説を読んでイメージを広げます。
そして、映画を観ます。
この映画の場合は、びっくりするくらい斬新な映像化でした。
これで見えてくるのは、映画監督が何を伝えたかったかということですね。
講師は英米文学の研究者である山梨学院の大神田教授。

第2回目は太宰治の「葉桜と魔笛」。
今までなんで読まなかったのかという位、いい小説です。
最初に例によって小説を読みます。
そして、映画を観るわけですが、この小説の映像化はちょっと、自分のイメージと違っていました。
もっと違う捉え方をしていたので、少々物足りなさを感じました。

大神田教授は、”小説に書かれていない部分を読む”ということを言っています。
行間をどう読み解くか、ここにそれぞれの個性が出てくるわけですね。
監督の伝えたかったことに共感するか…否もっと違うとらえ方をするか…
かなり面白い勉強です。