YB&YBRダイアリー

中国ヤマハのYB125SPとYBR125でバイクライフを満喫するブログ
(自己責任を伴う整備・改造を多く含んでいます)

オカルトパーツの中身

2017年12月25日 | YB&YBR関係雑記

点火系オカルトパーツのその後の話。
スパークプラグの花火を強くして色々ご利益があるとの宣伝だ
った中国製の怪しい点火増強器(花火増強器)
検索用語「摩托车改装点火增强器」

結局大きな変化は感じ取れず、しばらく様子見していたのだ。
あまり長距離走行後の比較はしていないが、こんな結果になったよ。

1:装着前の燃費傾向
・平均的に約41~43㎞/Lくらい
2:装着後、給油毎の結果
・49.5km(普通に走って)
・47.3km(普通に走って)
・43.7km(わざと元気よく走って)
3:取り外し後
・43.3km(普通に走って)

あれれ? なんだか少し燃費が良くなる傾向だったぞ?
と言うわけで日曜日に増強器の接地線を付けたり外したりしながら
同じ道をなん往復もしてみた。

ほんの少しだけ差があるような感じ。
具体的には3~5速ギアでの加速が4500回転から少し増す感じ。
だけど「ほんの少し」

さて、せっかくのオカルトパーツなので中身を見てみたくなったよ。
こんな感じのフェイク物を期待しているのだ。w

これはUSBフラッシュメモリの中が単なるコネクタ配線の切れっ
ぱしなダマシ商品。

意を決して接着してあったフタを強くこじって開けてみた。

あ、なにか部品がある。
防湿や振動対策、リバースエンジニアリング阻止のために充填剤
で埋める製造仕様は日本の電子機器でもおなじみなので驚かない
けれど、運よく部品が顔をのぞかせている。w

見た事がある電子部品だ。

再度テスターで測定してみたら、直流回路は成立せず、静電容量
は82pF(0.082nF)くらい。

もう中身の回路は判明した。
昔流行ったコンデンサー系の点火増強器、ガンスパークやホットワ
イヤーと同じ考え方だと思う。
点火波形を変えるためのコンデンサー式。
また、回路的にはイグニッションコイルの2次側と並列に接続して
いるため、並列共振回路になって一定の回転域で点火電圧が上がる
理屈も考えられるけれど、本当のところはさっぱりわからん!!

電子部品の高圧セラミックコンデンサー。

こいつが正体だと思う。
高圧コンデンサ セラミック・ディスクタイプ。
これに高圧用シリコン被覆電線をハンダ付けし、絶縁用収縮チュ
ーブを被せ、ケースに収めて保護充填剤を流し込んで完成。
意外と手間がかかっている。

後日、この手の増強器の構成や動作比較実験の動画を見つけたよ。
https://www.youtube.com/watch?v=qQFx1jmgiic

自分で作ろうと思えば作れる内容だけれど、材料入手や手間を
考えると約50元(1000円くらい)で完成品を買った方が得な
気もするが、そこまでして付ける価値があるかどうかは各自の
判断だよね。

とにかく、中味を見た感じではフェイク品とは思えず、一応
少しの変化は起きている。
また、雑な構造による将来的な故障を心配していたけれど、
一応丁寧な仕上がりだったので、また付けて運用してみる事に
したよ。

ネタとして購入・運用してみた製品だけど、日本国内で開発製造
販売している他の燃費向上パーツも中を見てみたいものだ。
既にお持ちの方は是非、中味を公開してください。w



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。