風の吹くまま

気の向くままに

60 インド アムリトサル 黄金寺院

2018-09-17 09:00:01 | Weblog
05:30起床
窓のない部屋は外の様子がわからないのでまるで牢屋だ。

昨日は朝食に食べるものを用意していなかったので外に出て前日行ったレストランに入った。メニューを見てもイメージがわかず適当に注文したら随分大きなものが出てきた。食べきれずに残してしまった。店を出たその足で散歩に出かけた。途中で大柄な男性が頭にターバンを巻いてあごひげをたくわえ脇に短剣を下げ刀のようなものを持っているシク教の最も正しい(??)服装と思われる人に会った。人の流れについて行ったらゴールデンテンプルに辿り着いた。圧倒される。水は建物まで別の雰囲気に変えてしまうようだ。入場口で靴も靴下も預け素足で歩くのだが大理石の広い通路に麻のマットのようなものが敷いてある。水は綺麗で鯉も泳いでいたがそこで沐浴する人の姿が沢山見られた。女性はショールを被り、男性は頭に布をまかないと入場出来ない。靴は不浄なものと扱われているのかリュックに詰め込んで持ち込むのも禁止だ。とに角凄い所に来たものだ。特定の宗教と思われているのか外国人の姿が少ないがここに来てこの場所に立って見る価値は十分にある。通路の脇の日陰になっている所に入り込んでしばらくぼーと水に浮かぶ黄金寺院を眺めていた。同じように座り込んでいる人の姿も見られ1日中ここに来て寺院を見て過ごしている人もいるようだ。参拝者で混雑している。
日陰に入っていると床が冷んやりしているのと爽やかな風も入りとても気持ちが良い。一旦ホテルに戻り夜のライトアップされた寺院を見に行く事にした。1日中無料の冷たい水をコップに入れて飲ませてくれる場所が何箇所もある。
黄金寺院までの道は広く取られ整備されていて毎日がお祭りのような賑わいだ。何処にでも悲劇はあるようだ。シャリヤーンワーラ庭園に寄ってみた。ガイドブックによれば

[1919年4月13日。イギリスの発布した集会禁止令にインド民衆が集まった。包囲したイギリスのダイヤー将軍は、非武装無抵抗の民衆に対して機銃掃射を命令した。逃げ場を失った人々は死体の山となって折り重なった。死者379名、負傷者1137名。銃弾に追われた人々は、次々に中央にある井戸に飛び込み溺死したといわれている。・・]

罪もない人々が飛び込んだ井戸だ。なんとも身震いするような感じがして罪もなく死んでいった人の無念さを思う。
公園は緑が多く広場で凧をあげている親子の姿も見られた。
この後黄金寺院に向かった。広場では噴水もあがっていて夕日に照らされて綺麗だ。どこも綺麗に整備されていて気持ちが良い。この後少し時間を置いて7時頃黄金寺院に入場した。ライトアップされた寺院は幻想的でため息が漏れるくらいの美しさだ。







この中の一画に無料の食事提供所があって体験してみる事にした。物凄い数の人々にプレートとコップ、スプーンを配られて広間で食べている人が終わるまでは外の廊下で待たされる。ぎっしり詰め込まれた人の数は後ろも前も身動き出来ないくらいぎゅうぎゅうだ。やっと広間に入り空いている席に座りプレートとコップを前に並べておくと次々と係の人が来てロッティやカレーそれに牛乳粥のようなものを入れてくれる。コップに水も注がれみんなが黙って食べている。牛乳粥はほんのり甘く美味しい。食べ終わって自分で食べた食器を持って階段を下りた。洗い場でガチャガチャと食器を洗っている大勢のボランティアの方が1日中忙しく立ち働いている。食事を終わった人から食器を受け取るボランティアの方もいる。誰でもボランティアに参加できるらしいが今回はパスして気持ちの2人分100ルピーを箱の中に入れた。この混雑は1日中続くのだ。黄金に輝いている寺院の中を歩いている人の姿が見える。中に入る事が出来るようで珍しさも手伝って列の後ろに並んだ。信者にとっては1番のメインの場所で並んだ事を後悔するくらい一向に前に進まない。無料の食事提供所と同じ混雑で前も後ろも全く隙がないくらい密着して並んでいる。信者の神聖な場所で写真を撮ることも申し訳なく撮影はしなかったが、奥まったところには生花が飾られ数人の頭にターバンを巻いた幹部の方と思われる人が何か唱えていた。信者の方は床にひれ伏してお布施を渡したりしている。これも体験だが黄金寺院の中まで入るには相当暇と時間がある人にはお勧めだがぐったり疲れる事も覚悟して並んだほうがいいかも知れない。黄金寺院の中からの撮影。
広場では大勢の人が床に座り込んでいる。こうして黄金寺院を出て貴重な体験をした1日は終わった。

出費明細
朝食
大きなナン チャイ 水 314ルピー
バナナ4本 20ルピー
無料飲食所 100ルピー

朝Wi-Fiが入らなかった
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