雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

熱帯夜に撮る (その1) 球状星団 M13

2022年07月04日 | 天体写真(星雲・星団)
6月下旬から始まった連日の猛暑でぐったりです。
まだこの先8月まで暑さが続く事を考えると気がめいります。

肝心の天体写真撮影は5月28日の夜を最後に6月は一夜も撮影できず。
夜がもっとも短い夏至今年は6月21日)も過ぎた7月1日、
やっと雲予報で一晩中 雲量”0”の夜となりました。
雲は無くても問題は夜間の気温!!
結果的に外気温は設置場所の裏口 スロープで21時は27℃、早朝3時で24℃。
カメラ内部の受光素子の温度は連続露光で熱帯夜の基準25℃を越えたままだったと思います。

ほぼ2ヶ月ぶりの撮影となった1タイトル目になります。
球状星団 M13 (ヘルクレス座)  
M13(NGC6205): 距離 25,100万光年 視等級 5.8 等級  視直径 20’ 球状星団 
( 画像クリックで 元画像の25%サイズで表示します )
( 上が北の方角になります )

撮影DATA : 2022/ 7/ 1 21:26’~  Vixen VC200L(fl=1,800mm)
露出 10分・分・分 × 各枚  ISO 6400 LPS-D1 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam 
ステラショット2(導入・自動ガイド) ステライメージ9(画像処理)
手持ちの反射鏡筒でもっとも長焦点のVC200Lでの撮影ですが、
フルサイズカメラのため小さめに写っています。
そこで縮小なしで球状星団部分をトリミングした画像です。↓
星団内の星の数は数十万個とのことです

ちなみにカメラ内が”熱帯夜”だった影響ですが、処理前の画像を見るとわかります。
(注)ダークファイル・・・カメラボデイにキャップをするなどして光が入らないようにして撮ったノイズだけの画像

処理前の画像を見ると、温度が高い事により特に画像周辺部にノイズが目立つことがわかります。

これらのノイズ除去を含めて実際に行った処理は
➀_撮影画像からダークファイル画像を減算する事により発生したダークノイズを除去
ほかにも
➁_同じ露光時間で何枚か撮ったものを重ねる事によりザラついた画像を滑らかにします
③_3段階に露光を変えて撮った画像を重ねる事により中心部から外縁部まで諧調つぶれを防ぎます

最初の完成画像からは”熱帯夜”の影響を感じる事はできませんが、
これは球状星団が星だけの集まりであることも処理を容易にしています。

次に撮った『創造の柱』でおなじみの南天のM16イーグル星雲でも通用するか? は
画像処理終了後 次回の記事で。

= = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = =
今回は恒例の『只今撮影中』ショットがないのですが、
いつも通り固定カメラのズームレンズ最短焦点距離で撮っていたつもりが
ズームリングが少し動いていてすべてピンボケ画像。
これも”熱帯夜”によるものとご理解ください。
ほんとは撮影後すぐ画像処理してブログ掲載したかったのですが、
デスクトップPCのある趣味部屋にはエアコンがないため
下手をすると30℃越え、とてもPCを使う勇気がありませんでした。

にほんブログ村 写真ブログ 天体写真へにほんブログ村
いつもポチッとありがとうございます。

= = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = =
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ランキング参加してます

にほんブログ村 写真ブログ 天体写真へ
にほんブログ村

応援(クリック)してね


天体写真 ブログランキングへ