北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

インフラを壊すな、みんなで守りましょう

2021-06-30 23:32:26 | Weblog

 

 私の3人目の孫誕生に際し、皆様から暖かいお祝いの言葉を数多くいただきありがとうございました。

 娘も「今日はちゃんとご飯が食べられた」とのことで、順調に回復途上です。

 それにしても、千葉県八街市での飲酒ドライバーによる下校途中の生徒たちが死傷した事件は痛ましい限りです。

 一つの命を生み出すことがどれだけ大変な事業であるかを思えば、それを働いているさなかの飲酒という愚かな行動でその命を奪ってしまうことの罪深さを思います。

 通学路の安全対策は以前から要望があったが行政が対応しきれなかった、という報道がありました。

 道路の歩車分離やガードレールなどの安全対策もインフラのはずですが、予算と順位付けの中で整備に手が回りきらないのが現実の姿です。

 各種のインフラは、作るのにお金がかかっても作られた後はそれによる恩恵をずっと受けられるので、お金が死に金になることはありません。

 少しくらい借金をしてでも、社会への恩恵を与えるのが先ではいけないのか、地域での議論をしてもらいたいところです。

    ◆

 昨日、娘の出産を見守ってくださった先生。

 こちらの産婦人科医は男性の先生ですが、奥様が小児科医とのことで、「出産時に何かあっても、すぐに小児科の先生が一緒に見てくれるから心強いんです。お産もいろいろなことがあるから、産婦人科医って大事なんだけど、僕たちも今なり手が少なくて絶滅危惧種なんだよね」と自虐ネタを語ります。

 以前、出産時のトラブルが医療ミスではないかと訴えられて有罪判決が出たことで、産婦人科のリスクを嫌ってなり手が減ったということがありました。

 そのために今では自分の町ではお産ができず、産婦人科を求めて大移動をしなくてはならないのが北海道の医療の現状です。

 どうしたらこの流れを変えることができるでしょう。

 橋や道路などは土木インフラですが、病院や医師の数、医療技術などは医療インフラと呼ばれます。

 いざと言うときの備えを担い、守り育てている人たちの心を折らずに敬意をもって報いたいものです。 

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本日、3人目の孫が誕生しました、男の子です。

2021-06-29 23:04:42 | Weblog

 我が家に3人目の孫が誕生しました。

 妊娠して出産準備のため長く我が家に帰省していた次女ですが、今日の夕方4時半ころに男児を出産しました。

 3,300gとのことで、「もう一週間おいたら3,500gを超えていたね」とはずっと面倒を見てくださっていた産婦人科医の先生の談。
 
 無痛分娩である程度計画を立てての出産でした。

 ところが生まれたときに上手に泣けなくて、肺の中の水がちゃんと外に出なかったようで、呼吸が苦しい状態になったらしく、急きょ、より大きな病院で措置をしてもらうことになりました。

 ちょっと心配したのですが、夜にその大病院から連絡があって、「とりあえず状態は上向きなので安心してください」とのことで、少し心が晴れました。

 今日6月29日は、ビートルズ初来日の日で、さらには「星の王子様の日」なんだそう。

 それは童話「星の王子様」の作者であるサン・テグジュペリが生まれた日だからだそうです。

 大人は皆、かつての子供。

 わがファミリーにようこそ、です。

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魚がいない川では釣れないわね ~ 地図ではわからない川の様子

2021-06-27 22:55:07 | フライフィッシング

 

 そろそろシーズン盛りのフライフィッシング。

 行き慣れたポイントで安定の釣りをするのも良いのですが、最近好んで行うのが、「地図を見て当たりをつけてそこへ行ってみる」という釣りです。

 今日も、地図でみつけた素敵な川を始めて訪ねてフライをキャストしてみました。

 朝一番で行った川は、水はきれいなのですが思った以上に岩盤の川で、どうも餌が豊富な感じではありません。

 案の定、魚影が全くなくていくらフライを投げ入れても魚の反応が全くありません。

(ここではだめだな)と見切りをつけて、もう少し上流部へ移動してみました。

 するとこちらは丸い川石が多いところで、水がゆったり流れる淵もあって期待は大。

 しかしこちらもやはり全く魚の反応がありません。

 釣れないまでも、攻めてフライに食いつくようなアクションがあればまだ楽しいのですが、まったく食いつきもしてくれないのでは釣りになりません。

 goproで川を撮影しましたが、偏光のPLフィルターをつけると水の中がきれいに見えるのですが、魚がいないのではねえ。


  【変更フィルターで水面の反射が防げます】


    ◆


 さすがにここでこの川には見切りをつけて、魚がいることが分かっている釣り慣れた川へ大移動。

 こちらも魚がうようよと言うわけにはいきませんが、3匹ほどイワナが出てくれて、楽しませてくれました。

 川の中をかなり歩いたので久しぶりに背中が張るほど疲れましたが、やっぱり魚がいる川の方が楽しいですね(笑)。

 地図だけでは魚がいるかどうかはわかりません(笑)。

 魚のいる川やーい。 

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余った蕎麦粉でガレットづくり ~ ちょっと反省も多いな

2021-06-26 23:15:17 | Weblog

 蕎麦打ちは、なんといっても良い粉を仕入れることが最大のポイント。

 初秋の頃は新蕎麦が美味しい季節ですが、そうでない季節でも玄そばからの挽きたてならばそれなりに美味しい蕎麦が食べられます。

 しかし挽きたての蕎麦粉も、蕎麦打ちではしばしば粉が余ります。

 すぐに打たないと蕎麦粉はどんどん酸化してコシがなくなってしまうのが残念で、そうやってもう蕎麦としては魅力がなくなってしまった粉が結構冷蔵庫に残っています。

 そこで今日は、蕎麦にはできない蕎麦粉でガレットを見よう見まねで作ってみました。

 蕎麦粉は100gに対して水を260g。本当は前夜に粉を溶いて一晩寝かせるともちもち感が出るとありましたが、今日は即席でチャレンジ。


   【最初は片面焼きでしたが最後は両面焼きに】

 今回は具材に、溶けるチーズ、アボカド、ウィンナー、卵を用意して、最後にトマトと生バジルを載せるという作り方です。 


  【チーズの上にアボカドとウィンナー】


  【アボカドの穴に生卵を流して固まるのを待ちます】

 何しろ初めてなので要領を得ないことも多く、そば粉の薄焼きが思うほどパリパリ感がでずもたっとした感じにしかなりません。


  【頃合いを見て四辺を折り返して四角にします】

 また具材も事前に火を通さずに、全部そば生地の上に載せて最後は蒸し焼きにして卵が固まればOKというちょっとラフな作り。

 最後にミニトマトと生バジルを散らして見栄えと味を調えたつもり。


  【個人的にはまあまあだったのですが…】

 家族には蕎麦粉が思ったほどにはパリッとしていないことと、ちょっと味が薄いという不満の声が出て反省、次回以降に生かしましょう。

 蕎麦粉のガレットには様々なレシピがあるので、これからも具材の組み合わせを色々変えて挑戦してみようと思います。

 生バジルは庭に植えてあるので、あとはベランダのミニトマトが採れる頃に再チャレンジかな。

 キャンプでも軽食にやれそうですし、これで蕎麦粉が少し余っても安心になれました。

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最近流行の音楽番組 ~ 既存テレビのネットへの抵抗

2021-06-25 23:19:22 | Weblog

 

 最近は音楽番組も見せ方が変わったなあ、と思いながらテレビを見ています。

 紹介したい音楽番組の一つ目は、毎週日曜日の夜11時からテレビ朝日系列で放送の「関ジャム完全燃SHOW」。

 こちらはジャニーズタレントの"関ジャニ∞"が出演して、司会は村上君が務めている、様々なジャンルの音楽紹介番組です。

 音楽番組と言うとかつては、その時代のヒット曲を歌う歌手やバンドに流行歌を歌わせるか、逆に懐かしの歌手たちに思いきり懐メロを歌わせて高齢者層を狙うか、はたまた芸能人や素人を交えてカラオケの旨さを競わせる、といった感じのものが多くありました。

 懐メロは安定のファン層がいるとして、それ以外の流行歌になると今ではアーティストが皆youtubeで動画を流しているので、別にわざわざテレビを見るほどのニーズはありません。

 そこでこの「関ジャム」では、様々な音楽アーティストやプロデューサーを集めて、彼らに楽曲の裏側やテクニック、関連情報などを縦横に紹介して、音楽文化を楽しんでもらうということが番組の趣旨になっているように見受けます。

 中でも、音楽プロデューサーたちが「〇〇のココがすごいんです!」と推しのポイントを語るシーンでは、やはり素人とは違うプロの見立てが面白く、音楽がもっと深く、また重層的に楽しめて実に興味深い音楽教養番組にもなっています。


    ◆

 
 そして「音楽教養番組」と言えば、今年2021年4月から始まったNHKのBSeテレで毎週木曜夜10時から放送の「クラシックTV」もなかなかに面白い番組です。

 こちらはイケメンピアニストの清塚信也さんと歌手でモデルの鈴木愛理さんが司会を務めていて、基本的にはクラシックの楽曲の面白エピソードを紹介したり、清塚さんが華麗に楽曲を引くのが売りです。

 こちらもクラシックをただ聞かせるのではなく、クラシックの作曲家に光を当てたり、クラシックの楽曲が現代音楽にどのように関わっているかなど、クラシックを中心に据えながらその周辺情報を紹介するという趣向の番組です。

 その扱う幅はずいぶん広くて、先週はイギリスの世界的音楽バンドQUEENのボヘミアンラプソディとオペラの類似性を探るような企画でしたし、今週は人気ユーチューバーピアニストを5人集めて、彼らの音楽的才能を一堂に会して披露するという、NHKにしては切り込んだ切り口を見せてくれています。

 
 音楽を耳からだけの楽しみではなく、縦横に解釈して解説することで、演奏だけならyoutubeで見られるところを、それ以上の価値を与えるような企画になっているのです。

 youtubeというプラットフォームを相手にしていながら、ユーチューバー一人ひとりでは扱いきれないような解説に付加価値を見出している点で、「関ジャム」も「クラシックTV」も新しいジャンルの音楽番組になっていると思います。

 ここは個人からの発信が多いyoutube動画とは一線を画して、お金のある組織だからこそできる企画と言えるでしょう。

 ただ、netflixを始め、世界的大手の動画配信サービスが巨額の資金で番組を作ればもっと面白いものもできるのかもしれませんが、音楽をより面白く見せてくれている点で、良いところに目をつけたものだと感心します。

 youtubeなどのネットを相手にした既存テレビの対抗策はどこまで通用するでしょうか。

 見逃し配信もできるようになりつつあるので、ぜひ一度見てみてください。

 

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「ついで」に歩く工夫

2021-06-24 11:56:17 | Weblog

 

 先日知人に用事があって知人に電話をしました。

「この我慢の連続のコロナ禍のなか、日々何をしていますか?」

 そう訊くと知人は「うーん、歩いてますね」とのこと。

「歩くってどういうこと?」
「実は商工会議所の『健康企業宣言運動』に参加するようになって、そこで歩数計のアプリも提供されたので、職員一同こぞって歩いてます」

「ほんと!?面白いね。相当歩くようになった?」
「やっぱり数字で出てくるので、少しでも歩いて稼いでやろうという気持ちになっちゃいますね」

 私もスマホに歩数計アプリを入れて歩数を数えることで健康管理をしようかと思ったのですが、コロナの中で自動車通勤になりどうしても歩数が伸びません。

 幸いメタボではないのですが、それにしても人間たるもの動かないとどんどん様々な機能が衰えてしまいます。

 もしかしたら何か競うような仕掛けがないと、競争心、闘争心すら衰えてしまうのかもしれませんね。

 自分一人の意思で何かを継続することの難しさを感じます。

 公共交通での通勤ならば、「職場へ行くこと」がイコール「歩くこと」に繋がっています。

 短目的的な取り組みよりも「何かのついで」が健康につながるように、上手に複数目的の取り組みにするものが効率的で良いですね。

 蔓延防止措置がはずれたらちゃんと公共交通で通勤するようにします。

 コロナ前の日常って、いろんなことがうまくいっていたことを痛感します。

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大通りでドラマのロケだって 誰が来てるの?

2021-06-23 23:52:19 | Weblog

 大通公園に面したわが職場なのですが、天気が良いので窓を開けて換気をしていると、外が何やら賑やかな様子です。

 ときどき「アーッ」というような大きな声が聞こえてきて、女子社員が何人も窓から外の公園に目をやっています。

「なになに?どうしたの?」
「なんか、ドラマのロケをやっているみたいなんです」

 公園はもう木々の葉っぱが青々としていて、あまりよく見えないのですが、そういう目で見るとスタッフらしき人の動きが見えるし、「アーッ」という大声は「カーット!」だったのかもしれません。

 警備員も出ていて、歩行者が知らずに撮影現場に入らないように注意もされているよう。

「ふーん、有名なタレントさんでもいるといいね」と言ってその場は終わったのですが、お昼近くでもまだ声がします。

 またまた女子社員が窓から覗いていたので、「だれか見えるの?」と聞くと、「佐藤健が来ていたらしいんですって」とウキウキしている様子。

 ネットで調べるとそういう情報もすぐに出てくるようで、おまけに直接本人の姿が見えなくても近くにいるというだけで嬉しくなるようで。

     ◆


 で、調べてみると、2022年にネットフリックスで配信が予定されている佐藤健主演の「First Love 初恋」というドラマが、道内各地でロケをしているとのことでした。

 女優さんでは満島ひかりさんもいるみたい。

 ロケ地は旭川市、札幌市、小樽市、千歳市などが予定されているとのことで、エキストラで参加している人たちからの情報がネットを飛び交っているようです。

 我が家はネットフリックスには入っていないのですが、さて、どうしたものか。

 外歩きができるうちはネット動画配信サービスには加入しないでおこうと思っているのですが、今やテレビなどよりもはるかに大きなお金を投資をして独自の魅力的なドラマを世に送り込んでいるのも事実です。

 下手に入ったら沼から抜け出せそうにないので、もうしばらくは耐えようと思いますが、さていつまでもつかなあ。

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顎関節症の治療が終わりました ~ 痛みも消えて良かった

2021-06-22 23:55:36 | Weblog

 

 一か月ほど前に痛くなった右の顎。

 顎関節症らしいということで、口腔外科も診療科目に貼っているいつもの歯医者さんで診てもらいました。

「はい、口を大きく開けて…、閉じて…、開けて…、閉じて」

 口を大きく開け閉めすると、右の耳辺りにあるあごの骨の付け根に痛みが走ります。

 おまけに歯を噛みしめたときに右の歯の上下の隙間が以前よりも微妙に開いているような感覚もありました。

 先生によると、「口を開け閉めするときに、右の顎はカクンとなるんだけど、左がカクンとなりませんよね。これ、本来は両方がカクンごなるはずなんだけど、顎の骨が少しずれたのかもしれないね」

 考えてみたら、私は物を食べるときにまず左の顎で噛む癖があるようでした。

 そのほうがしっくりくるという感じなのですが、それも両顎のバランスを崩していた一因かもしれません。

 そこで顎の動きを固定するためにマウスピースを作ってみよう、ということで上の歯に合わせたマウスピースを作ってもらいました。

 ちなみにマウスピースのお値段は5千円ほど。

 で、これを夜寝るときに装着して、朝起きたら外して洗浄する、という生活を1カ月以上続けてみました。

 装着してから2週間ほどであごの大きな痛みも、噛み合わせが浮いたような違和感もなくなっていて、後は痛みが全部消えてしっくりくるまでの長丁場です。

 途中の調整の時に「夜に装着していて不都合はないですか?たまに寝ているときに口から外れて体の下に落ち込んで壊しちゃう人もいるんですが」と言われましたが、私の場合はそういうことはありませんでした。

 で、先日改めて様子を診てもらったところ、左右の顎のカクンもほぼ均等になっていて、痛みも消え、違和感もほぼなくなっていました。

「じゃあもう定期的な受信はいいですね。ただマウスピースを外すのには急に付けなくなるんじゃなくて、段々に装着頻度を減らすようにしてください。二日装着して1日はずしてみる、それを一日おきにする…という風に段々に減らしていくんです」

 そんな指導を受けて、まずは顎関節症の治療は終了しました。

 加齢のせいかいろいろなところが痛くなりがちですが、そのたびに良いお医者さんに診てもらって、ひどくならないうちに治してしまいましょう。

 口の中は体全体の健康の入り口です。

 あだおろそかにはするまいぞ、するまいぞ。

 

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父の日のプレゼントは旅心に火をつける

2021-06-21 23:11:40 | Weblog

 

 昨日は父の日ということで、娘や婿さんたちからのプレゼントをいただきました。

 ちょっと冷えた紙箱を開けると、中にはイベリコ豚の生ハムセットが。

 牛肉ならばA5等級などランク付けによる品質が定められていますが、豚肉はランク制度が定まってはいないのだそう。

 しかしイベリコ豚だけは厳格な格付けによる品質管理がされていて、なかでも"ベジョータ"と呼ばれる最上位品質の豚は10%しかいないのだそう。

 そもそも"イベリコ豚"という呼び名はイベリコ種の100%純潔またはデュロック主との交配でイベリア血統50%以上でスペイン政府が認証したものにのみ与えられる名称。

 そんななか、"ベジョータ"のなかでもさらにドングリだけを食べて育ったものに"レアル・ベジョータ"という称号が与えられるのですが、それは全体のわずか2%なのだそう。

 ちなみに"レアル"というのは、スペイン語で「国王・王室」を表す意味だそう。

 ちょっと冷えたパックは常温に戻してから開封すると、油がちょうどよく肉にまとわりつくようで、風味豊かな味わいです。

 
 ちょうど昨年の5月頃にスペイン旅行を計画したのですが、コロナで見事にその企画はつぶれました。

 その後も旅行のチャンスは逸したままであることを今思い出しました。

 スペイン旅心に火が付きそうな、父の日のプレゼントでした。子供たちよ、ありがとう。

 

 

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兼原信克著「歴史の教訓」を読む ~ 日本は世界のリーダーの一つと期待されている

2021-06-20 23:22:42 | 本の感想

 

 毎朝聞いているラジオ番組が、日本放送系(札幌ではSTVラジオ)で朝7時10分から7時25分頃まで放送されている「あさミミ!」というコーナー。

 日替わりで様々な知識人が最新のニュースにコメントをするのですが、あるときにとても外交関係で見識の高いコメンテーターが登場して、その発言の一言一言にうなづけるものがありました。

 その識者が兼原信克さんと言う方で、調べてみると元々は外務省の職員で内閣副官房長官補(外政担当)を務め、後の2014年1月からは初代国家安全保障局次長として、集団的自衛権行使を部分容認する安保法制をはじめとする重要政策に携わった方だと知りました。

 外務省では元外交官で外交評論家として故岡崎久彦氏を師と仰ぎ、外務省きっての理論家として冷静で現実的な外交絵戦略を持った智略家である兼原さん。

 ご著書があるのかと思って調べたら、昨年上梓された「歴史の教訓~『失敗の本質』と国家戦略(新潮新書)」という新書がありました。

 早速買い求めて読んでみましたが、まあ面白い。

 近世から現代にいたる世界史を俯瞰して、今日に至る我が国の歴史と政治の流れをコンパクトにまとめ上げています。

 著者は第二次大戦における我が国の失敗の本質は何だったのかを冷静に見つめ、その理由として「一つには統帥権の独立という愚策に陥ってしまったこと、なのだが、その背景には、帝国時代のもっとも最後に参入して、うまく利益を得ようとした短絡的な思考があった」と看破しています。

 ではその反省は現在の政治と国民の中に生きているのかどうかを著者は鋭く問いかけます。

 日米同盟と言う枠組みの中で国際政治に復権を果たした我が国ですが、日米同盟強化の旅に政治的批判と混乱を招きつつも、「では具体的に日本をどう守るのか」という真剣な議論はありません。

 その一方で、様々な紆余曲折を経つつ多くの差別撤廃を掲げ自由と民主主義を掲げたアメリカは、グローバルなローカルな価値観を普遍的な価値観に昇華して世界を指導しうる国になり、そのアメリカとの日米同盟は、単なる共産圏に対抗するための防共同盟から、普遍的な価値を持つ大同盟へとその質を変えたのだと。

 著者は「21世紀に生きる我々は、昭和初期の日本人はどうしてあれほど性急だったのか、どうしてもう少し待って様子を見ることができなかったのかを突き詰めて考える必要がある」と言います。

 戦前の日本人は、人類の理性や霊性が徐々に覚醒してそれが地球的規模で広がり、普遍的な価値観が歴史を動かしてゆく姿を想像できなかったし見えなかった、とも。

 20世紀という戦争の世紀を経て今日、21世紀に生きる我々は、皮膚の色や宗教や政治的信条を超えた国際社会を作り出すことを試みなくてはならない。

 それが自由主義的な国際秩序と言うことであり、その実現には後戻りや揺り戻し・抵抗、紆余曲折はあろうけれど、必ず世界の歴史は「自由と民主主義に彩られた世界」という普遍的な価値観を信じて、そこに向かう国際的リーダーの一員としての使命を果たさなくてはならない。

 アジア諸国の中で一足早く工業化を果たし、西側先進諸国の一員としての席を有する日本は、アジアの自由主義的秩序構築を支えるリーダーになれるかどうかが問われている。

 
     ◆

 
 コロナに翻弄されている日常を少し離れて、現代社会の歴史と価値観の変遷を眺めつつ、世界の中であるべき日本の姿について語る著者の声は心に響きます。 

 日本人の持つ「仁」の心や良心、優しさに基づく価値観は世界に通じるものであることを信じて、それに向かう世界を助け貢献する国でありたい。

 読者にそう思わせる、心洗われる一冊です。  

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