北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

釧路と鯨食文化

2009-03-31 23:59:59 | Weblog
 釧路市の知人が職場を訪ねてきてくれて、釧路市の現状についての話題となりました。

 現在日本には、7箇所の捕鯨基地があるそう。列挙すると、北海道の網走市、釧路市、函館市、宮城県石巻市鮎川浜、千葉県南房総市和田町、和歌山県太地町、山口県下関市の7箇所の7箇所だそうです。

 釧路でも調査捕鯨基地があることでクジラの新鮮な肉が手に入るようで、クジラ料理を地域の食文化として打ち出す努力も行われているのだそうです。知らなかったなあ。

 ネットで調べていたら、釧路市星園高校 家庭クラブの活動をホームページで公開していました。題して 「クジラ鯨で復活 ~釧路に新しい味を~」
 http://www.kateikurabu-renmei.jp/zen55-pdf/55b1.pdf

 改めてこの機会に捕鯨と鯨の食文化を考えてみても良さそうです。

 Wikipedia「捕鯨」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8D%95%E9%AF%A8

 ところでこのホームページの星園高校、道内唯一の公立女子高だったそうですが奇しくも今日を持って統合されてその歴史を閉じることになるのだそうです。新しい環境でも頑張ってほしいものです。

   *   *   *   *   *

 平成20年度も今日でおしまい。送別会が二つ重なって、一次会を横浜でやった後、東京での別な会の二次会に合流。

 なんだかんだで最終電車で家に着いたら夜中の1時半でした。こんな時間まで公共交通機関があるというのがすごいなあ、都会は。

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【番外編】フィギュアスケート世界選手権大会の謎、謎、謎

2009-03-30 23:59:02 | Weblog
 フィギュアスケート世界選手権大会は韓国のキム・ヨナが優勝。得点も女子では発の200点オーバーという快挙。

 日本選手では安藤選手の3位が最高で期待された浅田真央ちゃんは4位。表彰台を逃したのは久しぶりとのことでしたが残念でした。

 ところでこのジャッジについて、素人はどこがどうだったのでその点数になっているのかが分かりづらいのですが、さすがは集合知のネットの世界。スケートに詳しい方が分かりやすい文責をしてくれています。

 「Mizumizuのライフスタイルブログ」がそれですが、問題の記事のタイトルは「もはや発狂、発火、キム・ヨナの演技・構成点」というもの。
 →http://plaza.rakuten.co.jp/mizumizu4329/diary/200903300000/

 今回のジャッジがどのような問題を含んでいるのかが分かって大変興味深いです。

 一番不思議なのは、総得点が200点オーバーというすさまじい点数なわけですが、これは男子よりも高い点数なわけです。そのすごさをMizumizuさんは「銀河点」という表現で表しています。

 以下少しだけ引用しますね。

    ※    ※ 【以下引用】 ※    ※

正直、もうフィギュアねたを書くのはやめようと思ったのですが、ブログを開けてみるとなんとまぁ、こんな個人ブログに1日で3万2000件ものアクセス。

きのうも2万件でしたので、やはりエントリーを期待されている方が多いとわかり、最後にあと数回だけ書こうかという気になりました。それをもってMizumizuはフィギュアの世界から出て行こうと思います。長く愛好してきましたが、「もう付き合いきれない」という気分です。ブランケッティさんの言う「消えた観客」の1人になるときが来たようです。

多くの方が呆れたキム・ヨナの銀河点。加点については、客観的な数字で奇妙さが示しにくいので、一番わかりやすい演技・構成点に焦点を当ててみましょうか。

今回の異常な点数は、もはや発狂したとしか思えない演技・構成点なくしては説明できません。


まずは、日本中のファンの目が点になったショートのキム選手の得点のうち、ジャッジがつけた演技・構成点。

キム・ヨナ選手自身の直近の4大陸と比べてみると、その異常な爆アゲぶりがわかります。

スケートの技術 (4大陸)7.6→(世界)8.45  0.85点もアップ
つなぎのステップ (4大陸)7.1→(世界)7.75 0.65点もアップ
演技(パフォーマンス) (4大陸)7.65→(世界)8.5 0.85点もアップ
振付  (4大陸)7.55→(世界)8.05 0.5点もアップ
音楽との調和(解釈)  (4大陸)7.65→(世界)8.15 0.5点もアップ

今回総じて、点数は高く出ました。では、他の選手はどうでしょうか?
ロシェット選手
スケートの技術 (4大陸)7.3→(世界)7.55  0.25点アップ
つなぎのステップ (4大陸)7.0→(世界)7.35 0.35点アップ
演技(パフォーマンス) (4大陸)7.25→(世界)7.7 0.45点アップ
振付  (4大陸)7.55→(世界)8.05 0.4点もアップ
音楽との調和(解釈)  (4大陸)7.65→(世界)8.15 0.3点アップ

浅田選手
スケートの技術 (4大陸)7.4→(世界)7.75  0.35点アップ
つなぎのステップ (4大陸)6.85→(世界)7.15 0.3点アップ
演技(パフォーマンス) (4大陸)7.2→(世界)7.6 0.4点アップ
振付  (4大陸)7.25→(世界)7.64 0.4点アップ
音楽との調和(解釈)  (4大陸)7.25→(世界)7.55 0.3点アップ

どうですか? ロシェット選手と浅田選手の「あがり具合」がかなりきれいに拮抗しているのに対し、キム選手の爆アゲぶりがわかりますね。

つまりキム選手は、わずか1ヶ月の間に、演技・構成点の5つのコンポーネンツを抜群に磨いてきたのですね。素人目にはほとんど、いやまったくわからないのに、さすがに選ばれたジャッジの目は違います。スケートの技術は1点もあがっちゃったんですね。いやぁ、すごいです。こんな選手はフィギュア史上初でしょう。天才ですね。

タテマエ上は、演技・構成点も他の選手と比べた「相対評価」ではなく「絶対評価」。どういうことかというと、5つのコンポーネンツの点数が「絶対的にどのくらいの価値をもつか」を数量化したものということです。

たとえば100点満点のテストでは、80点取った人より90点取った人のが優秀です。ですから、ある選手とある選手の「スケートの技術」の点数を比べれば、その数字の差で、優劣がわかるわけです。

「キム選手のスケート技術って男子並みなんですか?」というメールもいただきましたが。

いいえ、キム選手のスケート技術は男子以上なんですね~。

男子ショートで4+3を跳び、トリプルアクセルを決め、スピンもステップもレベル3から4で加点ももらってトップになったジュベール選手とらべてみましょう。カッコ内がヨナ選手です。

7.8(8.45)、7.3(7.75)、7.75(8.5)、7.7(8.05)、7.85(8.15)

スケートの技術はジュベールでさえ、8点台は出ていません。つまり、ヨナ選手の技術は、男子を上回っているんです!

4回転も、そのコンビも、3Aも跳べないヨナ選手が、なぜ?

それは・・・

トータル・パッケージだからです! そして、そうジャッジが点を出したからなんです!

そのココロは? 素人のワタクシにはわかりません。ただ、演技・構成点をそこまで爆アゲしたかった理由は、「なんとかできるだけ得点を上げたかった」と考えれば辻褄が合います。
ショートの場合、男子の演技・構成点は実際の得点にそのまま反映されますが、女子の場合は8掛けになります。そうやって、もともと主観でつける演技・構成点の差をなるたけ少なくしようという、採点システムを作ったときの良心なんですね。8掛けにしかならないので、よっぽどジャッジが点差をつけないと、実際の得点の差になってきません。

テレビで言ってましたよね。キム選手は過去に10点差を浅田選手にひっくり返されたと。だったら、10点以上ぶっちぎっておけば、かなり安心ですよね。

では、女子と男子の演技・構成点というのは、どういうふうに出てくるのがこれまでの慣例でしょうか?

昨季の世界選手権のショートで一番評価された高橋選手と浅田選手とキム選手自身の点を比べてみましょう。

高橋(浅田)キム
7.86(7.43)7.21、7.64(6.89)6.71、7.79(7.36)7.00、7.89(7.21)7.14、8.07(7.21)7.11

これが事実です。男子は総じて、女子より高く出ます。高橋選手でさえ、音楽の解釈でわずかに8点を上回っただけです。

今回のキム選手の
8.45、7.75、8.5、8.05、8.15
という点がいかに、これまでのフィギュアの常識をくつがえすものかわかるでしょう。

この点を見たとき、「フリーはどうするんだ?」と思いました。普通の点に戻して知らんふりするのか、このまま突っ走るか。

ジャッジの判断は後者でしたね。

さすがに、ショートで1人だけ8点台では、いかにバカな素人でもおかしいと気づくと思ったのか、他の選手にも適当に8点台を与えるという「一緒アゲ」になりました。

キム選手のフリーの演技・構成点
8.5、8.25、8.7、8.6、8.7

安藤選手のフリーの演技・構成点
7.95、7.65、8.15、8.05、8.15

ちなみに安藤選手の初戦のアメリカ大会(このときもキム選手が1位)は、
6.95、5.65、6.85、6.6、6.55

安藤選手はシリーズ序盤、ずっと低くつけられ、モロゾフがジャッジに説明を求めに行っています(要は圧力)。5.65ってのが、ふるってると思いませんか? 

今季はこんなに異常に上がったり下がったりするんですよ。これを「表現力」で説明できますか?

Mizumizuにはできません。

では、男子の世界王者となったライザチェックのフリーの演技・構成点は?
7.7、7.45、7.65、7.7、7.6
これが男子フリーで最高でした。それでも8点台なんて、ありません。

またまたキム選手の演技・構成点は男子王者をはるかに凌いでいるのです! スケートの技術に関してはぶっちりでライザチェックを見下ろしています。2度目のルッツは回転不足気味で着氷の軸が傾き、3サルコウは跳べずに2サルコウでも回りきらなかったキム選手が、です。

この発狂点がどのくらい発狂してるか、トリノでジャンプでもステップでもスピンでも表現力でも「他の選手とは次元の違う」演技をしたプルシェンコ選手に登場していただきましょう。

あのときのオープニングの4T+3T+2Loはすごかったですね~。それからすぐに3A+2Tを跳んでしまいました。ステップの速さも度肝を抜かれましたね。

プルシェンコのトリノのフリーの演技・構成点(カッコ内が今回のキム選手)。
8.46(8.5)、7.75(8.25)、8.39(8.7)、8.18(8.6)、8.43(8.7)
トリノの男子フリーではバトル選手が8点台を1つ出しただけですから、プルシェンコがいかに傑出していたかわかるでしょう。

そのプルシェンコを…

スケート技術で上回り、つなぎのステップでも上回り、演技・振付・音楽との調和でも上回っていたのです! 去年までそこそこ跳べていた3ループも跳べなくなり、サルコウも劣化したキム選手がです。ジャンプ跳べなくなっているのに、どんどん点が上がる… あ、トータル・パッケージだからですか、なるほど。

申し訳ありませんが、もはや理解不能です。

いや~、凄すぎます。ぜひトリノでプルシェンコとガチンコ勝負してほしかったです。そうやって現場でくらべれば、Mizumizuのような素人でも、キム選手の「表現力」が理解できたかもしれません…【以下略】


    ※    ※ 【引用おわり】 ※    ※


 いかがですか。難易度の高い技をこなした男子よりも高い点が出る不思議。

 キム・ヨナのコーチがカナダの有名選手で今大会もカナダで…うーむ…、私は答えを知りませんが、皆さんはどのように感じたでしょうか。

 しかもテレビ放送ではこうしたことはいっさい語られないこれまた不思議。解説者はこういうことが分からない人が担当しているとか…??

 安藤さんも真央ちゃんも大変なところで戦っていたんだな、ということが改めて感じられました。

 なるほど、すごい世界です、ふー。 


 ちなみに、「平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図」   http://blog.goo.ne.jp/efraym/d/20090329 もちょっと気になります。

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認知的不協和~気持ち悪さの心理学

2009-03-30 23:54:51 | Weblog
 「認知的不協和」という単語があります。心理学の用語で、考えと行動が一致しない場合の気持ち悪さのことです。

 
 新潟青陵大学の碓井真史(うすいまふみ)先生が「心の散歩道(http://www.n-seiryo.ac.jp/~usui/)」という大変すばらしい心理学に関する話題を満載したホームページがありますが、そこにもこんな事例が載せられています。

   *    * 【以下引用】 *    *   

認知的不協和理論とは
http://www.n-seiryo.ac.jp/~usui/deai/012ninchi.html

タバコ吸いますか?(喫煙者の心理)
 あなたはタバコを吸いますか。でも、タバコは身体に害があるそうですよ。

 さて、調査によりますと、タバコをたくさん吸う人ほど、タバコは身体に害があるとは考えていないことがわかりました。

 タバコを吸っているという事実。そして、タバコは害があるという知識。この二つには矛盾があります。害があると思いながら、タバコを吸うのは、何となく落ち着かなくて、不愉快です。

 この不愉快な気持ちを「認知的不協和」と呼んでいます。

 人は、思いや行動に不一致、矛盾があると、心の中に不協和が生まれます。これは気持ちが悪いので、何とか不協和を下げようとします。

 タバコを吸うこととをやめてもいいのですが、これはかなり難しい。そうすると、人は、変えやすいほうを変えます。

 タバコには害がないと思えばよいのです。

   *    * 【引用ここまで】 *    * 


 いかがでしょうか、人間は「わかっちゃいるけどやめられない」ことを気持ち悪いと思うときは「やめなくてもよい理由を見つける」形で心の平安を求めがちになります。タバコで言えば、「タバコを吸ったって皆が癌になるわけじゃない」、「あいつだって吸っている」、「この税金で地域のためになっている」と思えば実に気が楽になります。

 中には少ないながらも「行動を変える」ことで認知的不協和を解消しようとする人がいるのも事実ですが、そういう人達も特別に何かを考えるきっかけが与えられなければ、行動を変えようとはしないものです。人間面倒くさがりですからね。

 タバコで言えば、子供が生まれたとか、病気をしたとかというようなきっかけがあれば禁煙も出来るのでしょうけれど、そういうきっかけが生きるのはやはり「本当は吸うと病気になるし、吸わないほうがいいんだ」という認識を心のどこかで持ち続けているからです。


 土木の世界でも実はこうした心理学を応用して交通政策に取り入れられないか、という研究が進んでいるのだとか。

 「自家用車をやめて公共交通を利用した方が良い」というのは異論のないところですが、「自分だけは」「都合の良いバスがないから」などと言い訳を考えることで認知的不協和を解消してしまっていて、自家用車に乗る事をやめるという形で行動を変える人はなかなかいません。

 でも自家用車がいかに環境にマイナスか、ということや公共交通の良さをアピールし続けることで、なにかのきっかけで自家用車を止めてくれるかもしれません。

 ダイエットになかなか成功しない人も、考え方をごまかして行動に移せない人が多いのでは。その気持ち悪さ、後ろめたさこそが行動を変えるエネルギーなのですが。

   *    *    *    *    *

 ちなみにこの薄井先生の「心の散歩道」というサイトには、子育てや恋愛、死生観などにも関連した豊富な話題が満載です。心の問題でお悩みの方はちょっと訪問してみてはいかがでしょうか。 
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タイヤ交換の心技体

2009-03-29 22:24:47 | Weblog
 札幌での朝。早起きをしてスタッドレスタイヤから夏タイヤへのタイヤ交換をしました。

 ラジオを聞いていると、今日札幌の観測地点での積雪がゼロになったのだとか。

 私は自家用車をメンテナンスするために、ガソリンの量と距離、それにタイヤやオイルの交換時期などのメモを手帳に書き付けているのですが、今年のタイヤ交換の時期は今までで一番早いものでした。

 もっとも単身赴任が多くて、戻ってきている時に交換するために遅くなりがちではあるのですが、3月の間にタイヤ交換をしたのは初めてのこと。これからも雪解け時期が早くなるのでしょうか。

 タイヤ交換もできるだけ自分ですることで、道具の在処やタイヤ取り替えの手順なども普段から身に付けるようにしています。

 普段していないことは、いざという時にできるものではありません。

 頭では分かっているつもりでも体がついていきません。逆に頭では忘れていても体が覚えていると言うこともあるものです。

 「心技体」とはよく言ったもので、タイヤ交換一つにも心技体があるように思うなあ。 

 
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フォーラムGの始動

2009-03-28 23:52:02 | Weblog
 札幌でのフォーラムに参加してきました。

 このフォーラムは名称を「フォーラムG」として、今後地域と教育を元気にする応援団としてNPO法人としての活動を始めようというものです。

 今日はそのキックオフ的な集まりで、活動の意味や今後の活動の方向性について各方面からの意見を聞く場として開催されました。

 この活動を提案する主催者からは、学校現場での現状の問題意識の紹介があり、、大学の先生からの公民的資質の育成についてのお話を聞き、最後にパネルディスカッションでもう少し話題の輪を広げた意見交換が行われました。

 まず学校現場からは「20年前にはなかった話題」として数多くの単語が紹介されました。曰く、「学校評価、特別支援教育、発達障害、虐待、いじめ調査、個人情報の保護、情報セキュリティ、不審者、安全安心情報、地域との連携、学校評議員、食育
教職員評価制度、モンスターペアレント、給食費滞納問題、病に倒れる教師…などなど」

 

 こうした問題のいくつかは学校問題というよりは地域・家庭の問題であったり福祉の問題だったりするのですが、まるで学校が地域の保護者であるかのような過度の要求にさらされている様子がうかがえます。

 外国であれば「青少年問題」として扱われる多くの事柄が、日本では「学校問題」として扱われてしまうのはなぜでしょう。学校を取り巻く周辺的な問題も善意に解釈して住民・市民から期待され、押しつけられるままになんとか処理してきたことへのツケが回ってきているのかも知れません。

 学校側にとって現状を改善する方法があるとしたら、本来は地域の問題であるいくつかのことがらを地域の力と連携して切り離して身軽になってゆくことしかないようにも思います。

 しかし逆にその受け皿となるべき地域にそうした力は取り戻せるのでしょうか。

 参加してくださった方の中から、札幌市の除雪に関して、来年に向けて除雪にもっと市民の協力をお願いするような動きを行政が準備している、というお話がありました。

 住民の、なんでも行政サービスとして自分の外にお願いしてすませてしまいがちな考え方に変化を求めなければ市民生活そのものが成り立たなくなる時代が近づいているのかも知れません。

    ※    ※    ※    ※

 さて、私が考えたことは、こうした教育の現場の問題、公共事業などに見る公民的資質を考える上で、問題そのものを現場から訴えかけてもなかなか効果が出ないということ。

 現場の先生が「学校はこんなに大変だ」と叫んでも、公共事業の主体が「公共事業の意味を考えてください」と訴えかけても、所詮「そりゃあ、あんたはそう言うわねえ」で単なる自己利益への誘導に取られかねません。

 サービス提供者とサービスの受容者という二者間の関係に対してこの外側にいて公平な評価が期待される第三者がマスコミだけ、というのでは問題が多いと思う人もいるはず。

 教育や地域の問題の現状改善に向けた実践活動を行う第三者という立場に期待されるものはきっと大きいと思います。

 意識の高い人たちによるこの運動と活動の輪が広がっていって社会が少しずつ元気になっていって欲しいものです。

 フォーラムGの「G」は「Genki」のGなのです。

 
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お土産は厄よけ

2009-03-27 23:24:56 | Weblog
 ここのところ、4週間続けて週末に旅行をしていたのですが、この週末も札幌でのフォーラムに出かけことになり、なんと5週間連続での週末出張。家の中が片づきません。

 こうした旅行のときにはできるだけ職場に地域のお土産を勝ってくることにしているのですが、毎週続くと何人かから「そんなに毎週買ってこなくても結構ですよ」という声も聞こえます。

 しかしお土産を買って来るというのは決して職場への気遣いだけではなく、自分自身への厄落とし、厄の分散という意味もあるのだと思います。

 日本各地には厄年行事と言われるしきたりがいくつか見られます。

 例えば、神社に参拝に行ったとき、お金や櫛など身に付けているものをわざと落としてくるとか、節分に餅や豆をまく、あるいは本厄の年の初めか節分、誕生日などに親類や近隣の人を招いて宴席を設けることなどが代表的なものです。

 餅や豆をまくのは、「厄を分散する」ということですし、宴席を儲けるのは招待者に「厄を少しずつ持って帰ってもらう」という意味があると言われています。

 厄除けの宴席に招待された場合は、表書きを「厄除け祈願」としたお祝い金か、肌身離さず身につけるものや長いもの(ネクタイ、ベルト、財布、帯など)をお祝い品として持参すると良いのだとか。
 へえ、知りませんでした。

    ※    ※    ※    ※

 人生は良いことばかりではありませんし、良いことの後には巡り合わせの悪いこともあるのだろう、ということは何となく誰しもが感じることです。その悪い巡り合わせが「厄」というわけ。

 家を建てたり旅行をしたりなど、普段はないような喜びを自分にもたらすようなときには、この厄を分散したり祓ったりしておくことで、何かあった時でも「ああ、厄よけをしておいたからこの程度で済んだのだ」と思うのは生き方の知恵と言えるでしょう。

 「厄」の存在なんて科学では説明の付けようもありませんが、非科学的なことも、生きて行く上での知恵として上手に活用するくらいなら罪がなさそうですし、気遣いを心がける日本人のメンタリティにもぴったりです。

 厄よけ用のお土産ってビジネスになりませんかね。
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北海道を元気にするフォーラム

2009-03-26 23:56:07 | Weblog
 週末に札幌で「『地域と教育』を元気にするフォーラム(略称:フォーラムG)」の設立にあわせたシンポジウムが開かれて、パネラーとして参加してきます。

 全国学力テストが平成19年度から行われ、北海道は小学校が二年連続全国46位(沖縄の上で、下から二番目)、中学校は二年連続44位(下から4番目、北海道より下位は、大阪、高知、沖縄)という結果が出ました。

 この結果に北海道の特に教育関係者はショックを受けていて、何らかの新しい動きが必要なのではないか、という考えを持つ方が増えています。同時に経済不況が北海道を襲っていて地域が疲弊しています。

 このフォーラムGは、こういうなんだか情けない状況の中で少しでも元気の出るような道を模索して実践してみようという活動のベースをつくろうというものです。

 今回はそのキックオフを兼ねて、3月24日(土)の昼13時から、札幌市西区の二十四軒小学校を会場に、基調講演とパネルディスカッションが行われるのです。

 テーマは「道産子を元気にする『地域と教育』のあり方」とのこと。私は生涯学習の視点とおやじの会などの活動から見えてくるのものについて語ろうと思っていますが、いずれにしても、何をすべきかが分かるための集いというよりは、分かっていてやれることから実践することが大切です。

 「地域を元気にする学力とは何か?」、「大人と子供の人間力の違いとは何か?」、「開かれた学校とは何か?」などについても会場の皆さんと語りあう予定になっています。

 ご興味のある方はご参加を。

 結果は後ほどご紹介をして行こうと思います。

 
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新たな道を目指す君へ

2009-03-25 23:16:45 | Weblog
 春は異動の季節。多く人たちが人事異動などで新しい道へ進んで行きます。

 4月1日を一週間後に控え、ちょっと意外な異動の話を耳にしました。

 一人目は職場の事務手伝いの女性で、替わるとは思っていなかったので意外でした。聞けば「元々教育的な仕事がしたかったので、今度はある新聞社系の文化センターに移ることにしました。自分自身が教えるような立場にはなれないけれど、講師と受講者との間のお世話をするのが好きなんです」とのこと。

 同じようにお金をいただくにしても、興味とやりがいを持って愉快で楽しくできる仕事の方がいいよね。新しい世界に幸あれ、です。

    ※    ※    ※    ※

 さてもう一つは今は遠くにいる同期の友人のAさんが50歳にして公務員を退職をするというお話。

 同期なのでまだ公務員生活が約10年はあるはず。驚いて本人に電話をしてみました。

「退職するって聞いたんだけど」
「ああそうだね、そのとおりだよ」

「今のタイミングで退職するなんて一体どういうことなの」
「僕は農業で社会貢献しようと思ってこの世界に入ったんだ。もっと農業という道でいろんな事ができるかと思ったけれど、もう一通りのことはやりおえてしまって、この先自分の能力が活かせるような立場にはもうならないと思うんですよ。このままいても給料はもらえるかも知れないが、それは自分の志とは少し違う」

「これからどういう道に進むんですか?」
「実は栄養士と調理師の学校へ行くつもりで準備を進めているんだ。農業は僕のライフワークで、その農業でこれまでは基盤作りをしてきた。しかしこれからは農業でできた農産物を最終消費者に届けるためのスキルを身につけようと思っている」

 彼の話を聞いて、新しい道を切り開くために公務員を離れる決心をした事への敬意とある種の憧憬で心が苦しくなりました。

 口先ではない独立自尊の道が彼にはあるように思えました。Aさんのこれからにも幸多からんことを祈っています。

 
 春は別れの季節です。 

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WBC二連覇!

2009-03-24 23:40:08 | Weblog
 昼の飛行機で札幌へ。今日は夕方に札幌で会合があって出席のため移動です。移動中の電車の中ではワンセグで、空港に着いてからは備え付けのテレビでWBC決勝の試合に見入っていました。

 飛行機は羽田発12時40分、新千歳着が14時15分という実に間の悪い便。こんなことならもう少しずらすんだった、と後悔していました。

 空港では小笠原のタイムリーで一点を先取した後に、ホームランで同点にされたところで機内の人に。空を飛びながら、試合の行方が気になって気になって仕方がありません。
 
 (もう試合は終わっているんだろうな)と思いながらも、新千歳で飛行機を降りてすぐにワンセグを開くと、テレビ実況の林さんが「イチローがセンター前に打ちました!!」と絶叫中。なんだなんだ、どうなっているんだ!?と思いきや、なんと9回で同点にされて延長10回の表の攻撃中でした。

 試合の様子を聞いていると、ツーアウト2、3塁でイチローと勝負に出てイチローが2点適時打を打ったのだということがようやく分かりました。くっそー、世紀の一瞬を見逃しました。

 札幌までの移動をどうしようかと思いましたが、ここでJRに乗るために地下に降りていったのではまさに勝利の瞬間を見逃すと思い、急遽高速バスに乗ることに。これが大正解でした。

 10回裏はランナーを出しながらもダルビッシュが見事に三振で試合を締めくくり、侍ジャパン、堂々の二連覇です!その瞬間はリアルタイムで味わうことができました。

 やっぱり最後はイチローか!韓国もイチローを押さえての勝利でなくてはならなかったのかも知れませんが、その意地が逆に徒になったのではないでしょうか。

 イチローの最後のヒットはカメラに向かって飛んできました。やっぱり『何かを持っている男』ですね。

 今日は家族と勝利の美酒に酔うことにします。侍ジャパン、ばんざーい!!!

 
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身体の健康こそ活動の根元

2009-03-23 23:01:41 | Weblog
 福澤諭吉は「健康でなければ身体の独立は得られない」として、毎日千回の居合いを欠かさなかったと言います。

 人間にとって精神的にも肉体的にも、活動の絶対的前提が自身の健康への自信であるという考えからです。

 それは身内の健康も同じ事で、自分自身は健康でも周りに病気の身内がいたりすると、いざというときに頑張る自信が揺らぎかねません。

 人生の生き方に悩めるのも、とりあえずは健康に悩んではいないという幸せな前提なのだからでしょう。

 スポーツ大家の友人がこんな事を言っていました。
「運動選手がプレイしていて大けがをするでしょう。そうすると体は治って運動を再開しても、頭の片隅に『もし同じプレーをしてまた怪我をしたらどうしよう』という迷いがあって百分の1秒の間に心にブレーキを掛けたらもう以前のようなプレーはできないんですよ」

 人生も、一度大きな失敗をしたら精神的に乗り越えるのは大変かも知れません。しかしスポーツのように百分の一秒を争うようなシーンはそうそうあるものではありません。

 失敗も糧にして健康な体で精神を振り絞って乗り越えられるような生き方がしたいものです。

    ※    ※    ※    ※

 WBCはついに永遠の憧れであるアメリカを下しての決勝進出。

 明日は存分に思い残すことなく戦って連覇の栄誉を手に入れてください。がんばれ侍ジャパン! 
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