北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

運転は安全に ~ チャレンジ・セーフティ・ラリー北海道2021

2021-11-30 22:42:08 | Weblog

 社内の安全担当をサポートしてくれている若い女子社員から一通の封筒を渡されました。

「なにこれ?」と訊ねると、「チャレンジ・セーフティ・ラリー北海道2021の結果が出たんです」とのこと。

 進展の封筒を開けてみると、「あなたのチームはみごとに無事故・無違反を達成しました!」というお知らせと「SD(=セーフティ・ドライバー)カード」が入っていました。

 チャレンジ・セーフティ・ラリーは、会社など組織で申し込んで、何人かがチームになって自動車運転の無事故・無違反を競うというゲーム性を持った交通安全への取り組みのこと。

 この企画は1995年にスタートして、今年は27回目を迎えました。

 ちなみに昨年の参加者は約15万1千人にのぼり、無事故・無違反達成率は96.8%に達したそうで、交通安全意識の高揚に寄与していると言えるでしょう。

 私も社内の2人と3人のチームとして申し込んであったのですが、開催期間である7月1日から10月31日の間に一人も事故や違反をおかさなかったことで「無事故・無違反」という称号をいただくことができました。

 無事故・無違反のチームは、来年の2月に行われる抽選会にエントリーされることになっていて、いろいろな賞品や景品が当たるかもしれない、というおまけがついています。

 まあ半分はお遊びみたいなもので、達成したからと言って大したメリットもないと思っていたのですが、同封されていた資料を見ると、様々な業界やお店が協賛しており、SDカードを提示するといろいろと割引があるとのことで、初めて知りました。

 新しいところではカニ汁サービスや10%の割引をしてくれる小樽のお寿司屋さんが新しく加わりました。

 さらにレンタカー、スキー場、ホテル宿泊、引っ越し業者、カラオケ、眼鏡屋さんなど多岐にわたります。

 今まで無頓着に正規の料金を払っていた場合は、調べてみたらもしかしたら何らかのサービスが受けられるかもしれません。

 最近はようやく「心の欲する所に従えども矩を踰えず(「論語」為政編)」という心境に近づいてきた気がしますが驕りは禁物ですね。
  

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良き改革のために

2021-11-29 23:12:21 | Weblog

 

 とある会議。

 現状分析と称して、今のやり方の非効率やうまくいかない点などが紹介されてゆきますが、つきつめるとそれはただの不平不満を言うだけに陥りがち。

「今のままじゃうまくいかないといくら言っても上司は反応してくれないんですよ」という人に「ではどうやったら現状が少しでも改善すると思うのですか」と訊ねると、ある人は「それは…」と口ごもり、別な人は「この部分をこうすればよいと思うんです」という自分なりの答えを教えてくれます。

「すばらしい、問題解決には『ではどうしたら良いか』という提案が必要です。ではその提案を実行することのメリットはわかったとしてデメリットやそれによって不利益を被る人はいませんか?」

 そう訊ねると、前向きな提案をしてくれた人も「それは…」と口ごもります。

 結局、誰も傷つかず不利益を被らずに、やればうまくいくという方法はなかなか見つからないということが分かります。

 判断をゆだねられた上司や権限を持つ人は、やれば良くなることとやれば悪くなることの間でいつも悩むことになります。

 それでもやはり現状のままではいけなくて、未来に向かって変えなくてはならないことはあるもので、ひとたびそう思えればそれを実行するのも権限を持つ者の役割であり仕事です。

 問題は第一段階の、現状では不平・不満がありながらそれをどうしたら改善できるかがわからないという状態です。

 まずそこからは脱出したうえで、利害調整はあるけれど実行することで現状を改善できる方法を提案する。

 そこに真実があれば、時間はかかっても必ず事態は変わってゆく方向に動くものです。


 また、トップほど事態を変えなくてはいけない、と思っていても、その下やさらに下にいるような人たちが抵抗することもしばしば。

 結局誰も、批判を浴びることは避けたいし現状のままでごまかしていられるなら、『昨日と同じ今日になり、今日と同じ明日が来る』ことを祈る人が多いのです。

 それを勇気を奮って変えられる人こそ歴史に名を遺すリーダーといえるわけですが、その一方で悪名として名を遺すリーダーもなかにはいる。

 判断をするトップリーダーの切なさや孤独の多くは理解されないものですが、だからこそ判断の材料を今問題が起きている現場に求めるというフットワークが必要になります。

 現場に足を運び、現場の声を聞き、そのうえで批判と火の粉をかぶって利害調整を行う。

 その孤独を少しでも和らげるためには、利害の姿も含めた一歩進んだ改革の提案がほしいものです。

 現場から生じる改革の声を大事にしたいものです。


 

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都市計画学会支部研究発表会 ~ たまには脳に刺激的な一日を

2021-11-28 23:12:31 | Weblog

 

 昨日は都市計画学会北海道支部の事業の一つである研究発表会がありました。

 学生さんでも社会人でも、都市づくりやまちづくりに関する調査・研究を発表して関心ある人たちに知ってもらえる良い機会です。

 今回は13本のエントリーがあり、それぞれに独特の研究発表がなされました。

 東川町でのフィールドワークに基づいた過疎でも過密でもない「適度に疎である『適疎』なまちづくり」に関する調査は、人口減少下の市街地の再整備の方向性に繋がるかもしれない興味深い研究でした。

 またそれ以外にも高層建築を作る際の公開空地のあり方に関する研究や、スマホの三次元加速記録を用いた転倒防止のための研究、本当はしなくてもよいのについやってしまう屋根の雪下ろしによる死亡事故の分析、大通りの雑居ビルのテナントの変遷など、今後の都市づくり・地域づくりに寄与する面白い研究が多く、楽しい時間でした。

 私はコメンテーターの一人としていくつかの研究発表の後に発表テーマをさらに深掘りするようなコメントをする役割を務めましたが、久しぶりに普段は使わない脳の部分を使い、脳的に非常に疲れました(笑)。

 しかし若い人たちと触れ合って、様々な研究レポートに触れるというアカデミックな時間は良いものです。

 大学の先生がいつまでも若々しい理由は若い人たちと触れ合えているからで、うらやましくもありました。


      ◆


 さて、今日の集いでは普段は会議でしか会えないような人たちとも食事や懇親会などで普段以上に触れ合う時間がありました。

 そんな世間話の中で、観光ガイドの話が出ました。

 炭坑や鉄道などでは、かつて炭坑に勤めていた人や機関車を動かしていた人など、実体験をもった語り部がいて、そういう人たちの説明やガイドは臨場感があって人気があるのだと。

 しかしその一方で、高齢化が進みあと10年もするとそのような実体験を持った人たちは早晩現場からは確実に消えてゆくものです。

 そうなるとできるだけ早めに実体験を伴わなくても伝えられるあり方に転換してゆく必要があります。

 また最近は若い人たちを中心に、「ガイドは結構です」という人も増えてきたのだとか。

 好みや関心も多岐にわたり、伝える側には少量多品種のガイド内容が必要になることが予想されます。

 ある先生は、「そもそも人口減少のために、若い人をターゲットにしたものは対象者が減ってゆくのだから、大量のマスを狙おうと思うとどうしても高齢者狙いになってしまう。テレビなど既存のメディアはもうそうなっているのではないか」と興味深い指摘をされていました。

 少量多品種がこれからのキーワードだとしたら、多くの手によるyoutubeなどのたくさんの動画の活用も有望かもしれません。

 人口が減ると少量多品種になってゆく、というのは面白い視点です。

 異なる視点を持つ人たちとの会話はやはり面白い。

 いくつものコミュニティに参加していることも意味や面白さはこういうところにありますね。

 刺激的な一日でした。

 

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三次元データを瞬時に取得できる時代 ~ それを実社会で生かせるか

2021-11-25 23:11:50 | Weblog

 

 コロナ蔓延が穏やかになり様々な規制も緩くなっています。

 そろそろ年末も近いという事で、改めて各方面へ赴いていろいろな人に会うようになりました。

 今日会った建設系公務員のAさんからは、「LiDARスキャナ」を使って地形や周囲の情報を瞬時に3Dで把握するという最新の方法を紹介されました。

 「LiDAR」というのは、「Light Detection and Ranging」の略で、意味は「光検出と測距」ということ。

 つまりは、レーザー光を利用して離れた物体の距離を測り、それらを「点群データ」として取得することで、周囲の立体構造がどのような状況なのかを取得するというのです。

 簡易なものは、昨年10月に発売された「iPhone 12 Pro」と、11月に発売された「iPhone 12 Pro Max」の背面カメラ部にはその「LiDAR(ライダー)スキャナ」が搭載されているとのこと。

 Aさんは、「ちょっと見ていてくださいよ」とiPhone12Proのスキャナを操作して、今いる部屋をぐるりと撮影すると、画面上には室内の立体構造が映し出されています。

「こんなことが簡単にできるんですか」
「はい、iPhoneだとまだおもちゃレベルですが、この原理で高価ですが精緻な機械を使えば、瞬時に周辺の立体構造が把握できます」

「すごいですね」
「身近なところでは、不動産屋さんが部屋の内部を3Dデータを作って、来客がどんな部屋の内部なのかを立体的に見えるようなサービスを作っているところがあります。
 で、これを進化させれば災害の現場などで、どれくらいの土が削れたかやどれくらいの量の土が崩れてきたかといったボリューム感をドローンを一回飛ばすだけで測れるのではないか、という取り組みが始まっています。
 災害などはすぐに被害状況や復旧のための作業量や予算を把握したいのですが、測量に手間取ったりしていると時間はどんどん経ってゆきます。それを一度のドローンからの情報で図面化したりそこから予算の策定までを瞬時に行えれば、非常に効率的に物事が進んでゆくというわけです」

「これからの現場の状況把握は非常に効率的になりそうですね」
「はい、ただそのためには、データ処理やソフトの使い方に精通したその道のスペシャリストを養成する必要があります。また機械やソフトの高度化のスピードも速くて、一つの機械やソフトに決めてもすぐにそれよりも高性能の技術が安価に登場するということもあって、なかなか一つに絞り切れないのも悩みです。
 今はいくつかのモデル的な事務所やモデル的な工事を設定して、試みを繰り返す中で我々の日常の技術として実装できるかどうかを試しているところです」

 
 技術の進歩で、予算積算の根拠もデータから一発で作れるようなことになれば、今よりもずっと省力化できることは疑いがありません。

「デジタル化が遅れている!」という表現の裏側には技術だけではなく、それを受け入れて社会的に認める法律や制度、国民のコンセンサスが必用で、実は遅れているのは、デジタル化を受け入れる心根と覚悟ができていないせいではないか、と思うこともしばしばです。

 技術進歩と一歩進める覚悟、両方が必用です。


     ◆


 それにしても「情報は人」ということを改めて感じます。

 いくらネットで見知ったつもりになっても、人に会う事で気づかされることの多さを痛感します。

 やはり現場に立って人に会うことは情報収集の一番の近道です。

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パソコンの無料処分を終えました ~ 重い腰を上げましょう

2021-11-24 21:15:43 | Weblog

 

 申し込んでいたパソコン無料処分の「リネットジャパン」がパソコンを取りに来ました。

 実際には佐川急便さんが集荷伝票をもってきてくれて、事前にパソコンや小型家電を詰め込んだ段ボールを預けたという形。

 パソコンはケースを開けてハードディスクにドリルでいくつか穴を開けて物理的破壊で情報漏洩を防ぎます。

 事前にリネットのコールセンターに問い合わせたところ、「物理的破壊は有害物質が飛散する恐れがあるのでお勧めはしませんが、そうやって処置したパソコンを受け入れることは可能です」という回答だったので、物理的破壊もOKです。

 段ボールにはパソコン以外にも詰められるだけ小型家電を入れて良いというので、もう使わなくなったタブレットや動かなくなったデジタルカメラを入れました。

 なんだかんだで置きっぱなしの家電は、なにかきっかけを見つけて勢いをつけなくては処分ができないものですし、処分するのにお金がかかることもあります。

 無料の機会を上手に使って重い腰を上げて、家の中の片づけをしてしまいましょう。

 自分自身を奮い立たせましょう。
 

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古いプリンターに感謝する日

2021-11-23 22:26:34 | Weblog

 

 いよいよ年賀状の季節です。

 プリンターのスイッチを入れるとインク切れが判明し、大型家電量販店へ買い求めに走りました。

 何でもそろう大型家電量販店…だと思っていたのに、数あるインクの種類の中で私が欲しい品だけがありません。

 プリンターも14年前の商品ではありますが、当時の最新機種で印刷の他にコピーやスキャンもできる複合機の走りのようなものでした。

 大型店に置いていないとなると次はホームセンターで、行ってみるとなんと在庫一掃セールなのか純正品が正価の半値で売りに出ていました。

 しかし肝心の私の欲しい黒色がなくて、時節柄もう売れてしまったのかもしれません。

 仕方がなくあまり使いたくはないのですが互換商品を買うことに。

 しかもこの調子ならば互換インクすらやがてなくなる日が近いかもしれません。

 とりあえず互換商品ならば値段は純正品の半分なので、少し数をまとめて買っておきました。

 これらのインクがなくなって次にほしい時にもう売っていないようであれば、もうプリンター本体の替え時でしょう。

「時流には乗っておこう」と語っている自分が、未だに古いプリンターに固執しているのも恥ずかしいのですが、人間はどこか矛盾した存在だということなのかも。

 今日は勤労感謝の日。

 古いプリンターの働きに感謝して、もう少しだけ働いてくれることを祈ります。   
 

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我が家は米は余らない ~ 今年も蘭越国岡さんの「国岡米」

2021-11-22 23:35:23 | Weblog

 

 コロナウィルス蔓延で人々は外食をしなくなり、そのため様々な食材が消費されなくなりました。

 美味しい新米の季節になりました。しかし流通業界の倉庫には昨年の古米が沢山消費されずに残されています。

 外食需要が減少するとコメが余る。

 理屈としてはわかりますが、逆に外食でコメが消費されるそのうちの多くは食べられずに捨てられるフードロスになっていることはどれだけ知られているでしょうか。

 世界的に大きなうねりを巻き起こしている「SDGs(=持続可能な開発目標)」ですが、17あるゴールのうち「目標2」は「飢餓(の撲滅)」。

 まだ食べられる食品を廃棄する一方で食料がなくて飢餓に苦しむ地域はまだ多い。

 また「目標11」は「つくる責任、使う責任」で、食料にももちろん当てはまります。

 しかし、捨てられる分を事前に飢餓の地域に回せるかと言うと、そうはなりません。

 食べられるお米が余るのは、どれだけ来るのかわからない客のために常に多めにお米を炊いているからにほかなりません。

 来ない客の分のご飯は余ってしまうので捨てざるを得ないのですが、その分の経費は来店するお客が負担しているという構図。

 来る客と作り置きの食材とのマッチングが問題なのかもしれませんが、それはなかなか難しい。

 そうなると、どうせ余るのなら余った食品を効率的に使いまわせないか、という発想が生まれ、それが「フードバンク」や「フードドライブ」という取り組みとして始まっています。

 余った食材を工夫しながら必要としている人たちに回すような取り組みでフードロスを減らし、経済的効率と社会的困窮者の救済という両面に貢献することが求められています。


     ◆


 さて我が家では蘭越町の国岡さんの手による「国岡米」で美味しいご飯を食べています。

 今回も今年の新米を購入してきましたが、国岡さんによると「今年は高温障害が危なかったのと水不足に悩まされた」とのこと。

 お米の美味しいと言われる蘭越ですが、その中でも「どんな天気になろうとも美味しい米を作るのが職人だろうさ」という国岡さんのお米はちょっと他とは違います。

 今回は「ななつぼし」と「ゆめぴりか」を買い求めましたが、国岡さんから「俺はななつぼし8割にゆめぴりかを2割混ぜるブレンドが最高だな。コメの甘味と粘りのバランスが良くなる」というアドバイスをもらいました。

 お米をブレンドして炊くという発想はなかったのでまた一つ蒙が啓かれた思いです。

 美味しい北海道はお米から、です。

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分かったのは2/6 ~ 釣りは奥が深いな

2021-11-21 23:15:40 | 釣りのはなし

 

 この週末から勤労感謝の日にかけての道内の天気予報では、風が吹かないのは今日だけという予報。

 釣りへ行くなら今日しかない、ということで今日も積丹方面へマメイカ釣りに行ってきました。

 私の場合のマメイカ釣りは「釣りを楽しむ」ということもありますが、教えられた釣りの方法が分かっているかどうかの確認の意味合いが強いので、これもまた修行のようなもの。

 「イカが仕掛けをつかんだ」という感覚は、手の感覚以外にも目で見て分かると教えられているのですが、今日の6匹の釣りでそれが分かったと思えたのはたったの2回。

 あとの4回は、まあ適当にやっていたら釣れちゃった、というもの。

 自分のイメージ通りに釣りの道具を駆使して、思うように釣れるようになるのは実に難しいもので、そこがまた釣りの奥深く面白いところでもあるのですが。

 
    ◆


 結局、お昼から釣り始めて夜の6時過ぎまで延々海に向かって竿を振り続けましたが、夕方4時過ぎから周りがようやく少し釣れ出しました。

 で、そこからポツポツと釣り上げる人が増えてきたのですが、それでも大きな波というほどではなく、結局私の釣果は6時間釣りをして6匹というありさま。

 それでもマメイカだけでなく一回り大きなヤリイカを一匹釣り上げたので食べられる量はマメイカ7匹分かな。


        【右上の一匹がヤリイカ】

 

 釣りも人生も修行。

 それが分かったころには寿命が尽きるのでしょうね(笑)

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パソコン無料回収の準備ができました

2021-11-19 22:57:01 | Weblog

 

 前回ご紹介した、パソコンを処分してくれるサービス「ReNet.jp」ですが、事前に注文しておいた段ボールが届きました。

 ちなみにサイズさえ指定の範囲(三辺の合計が140㎝以下)に収まっていればどんな段ボールでも良いのですが、我が家は資源回収のたびに段ボールを供出してしまっていたので手元に適切な段ボールがなかったのです。

 届いた段ボールはコンパクトに折りたたまれた状態でしたが、これを広げれば31㎝×43㎝×36㎝で三辺の合計が規定の140センチに収まった段ボールに早変わり。

 これにデスクトップパソコン1台とノートパソコン1台、さらに空いたスペースには手元の小型家電を詰め込めるだけ詰め込んでもよいのです。

 もうバージョンが古くなってしまったタブレットも詰めましょう。使わなくなったマイクも詰めましょう。


 【高さはデスクトップパソコン本体とぴったりです】

 ちなみにデータ漏洩を防ぐために、ハードディスクにはドリルを入れて物理的破壊を加えておきます。

 最後に梱包した段ボールですが、あとは指定の期日に宅急便の業者さんが印字された申込用紙を持参してくれるのでそれを貼り付けて手渡せば処分は終了です。

 パソコンに使われている金銀などの貴重な金属はしっかり回収されて再利用されることを期待します。


     ◆


 現代日本は「都市鉱山」と言われます。使用済み小型家電に含まれている金属を利用できるので「都市にある鉱山」という意味です。

 先ほどのReNet.jpによると、日本で一年間に使用済みとなる小型家電は65万トン。

 このうち有用な金属は28万トンで、金額にするとなんと844億円にも上るそうです。

 さらに、国立研究開発法人物質・材料研究機構の試算によると、金は国内に約6,800トンと世界の現有埋蔵量42,000トンの約16%、銀は、60,000トンと22%におよび、他にもインジウム 16%、錫11%、タンタル10%と、世界埋蔵量の一割を超える金属が多数あることが分かりました。

【参考』
 https://www.nims.go.jp/research/elements/rare-metal/urban-mine/data.html

 

 ただ例えばスマホ一台あたりが含む貴金属の価値は100円程度ともいわれます。

 この100円を生み出すためにはそれ以下の手間賃で家電回収・分解・金属回収ができなくてはなりません。

 そうした社会システムが求められますが、同時にそうした動きに協力しようという国民的な姿勢も必要です。

 お家に眠っているパソコンは、子孫のために資源の再利用を図りましょう。

 

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ICT技術で新人をベテランに

2021-11-18 23:06:11 | Weblog

 

 東京からのお客さんを連れて官庁訪問の案内をしました。

 北海道開発局を訪ねたときは、相手をしてくださった幹部が「まだ一定割合のリモートワークが続いています」という話から、「若手を中心にウェブ会議も慣れてきましたが、対面に慣れた我々には物足りない感じも残ります(笑)」という話に。

「どのあたりが物足りないのでしょうか?」
「はい、最初に事務担当が資料説明をしてから会議が始まることが多いのですが、対面であれば資料説明のときに参加者が理解しているかどうかとか、説明が長すぎて不満顔が多いといった『その場の雰囲気』がわかりますが、リモートだとそういう反応が返ってこないので、つい棒読みの説明になってしまうようなことがあると思います」

「なるほど、それは我々も感じます。しかしその一方で、何百人もの職員が一斉に会議に参加できるなど、メリットも感じています」
「確かにそれはあります。それに会議への参加率が上がりました。遠くにいてもパソコンとインターネットさえあれば参加できるという便利はもう手放せなくなっているようには思います」

     ◆

「そういえば最近は現場へ行かなくても現場を見ることができる『遠隔臨場(えんかくりんじょう)』という技術も進んできて、監督さんが現場へ来られなくてもチェックしていただけるようになり、感謝しています」

 そう説明するとその幹部は「そこは受発注者双方に便利になりましたね。ところがデメリットとしては、職員が現場へ行く回数が減ってしまうということがあります。やはり現場のことは、ハンマーの感触や音などの見極めが大事で、それは回数に比例しますのでね」

「ははあ、なるほど」
「そしてその一方で、ICTを使って若手の技術を早くベテランに近づけようという試みもなされています。

「と言いますと?」
「新入生と30年のベテランに視線を記録できるゴーグルをつけてもらって同時に同じ現場を歩き、それぞれがどこの何を見ているかの視点を記録する研究があります。興味深いのは、新人は何を見て良いのかわからずきょろきょろしてしまうのですが、ベテランは全体を俯瞰した後に特定の施設の特定のポイントを強く見ていたのです。
 つまり、ベテランはどこを見るべきかが分かっている、ということなのですが、そのデータを新人にフィードバックしてどこを見るべきかのトレーニングができるようになるかもしれません。
 ちょっと期待しているのですがね」

 
 新しいICT技術は、良いところを生かしつつデメリットを抑えるように次第に我々の暮らしに入り込んでくるのでしょう。

 数を補い質を補うICT技術。時代は若い人たちに支えてもらわなくてはいけません。

 

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