北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

都市計画学会総会 ~ 北海道支部長を仰せつかりました

2019-05-31 23:45:46 | Weblog

 

 今日は東京で、(公社)日本都市計画学会の総会があって参加してきました。

 今回の総会で新任の理事に選任されて、かねて北海道支部長ということになりました。

 都市計画の世界では、いわゆる旧の都市計画法と呼ばれる最初の都市計画法ができてから100年、またそれが大きく改定された現行の都市計画法ができてから50年という節目の年を迎えています。

 そこで今年は、それらを記念するとともにこれまでの都市計画法を踏まえつつ、これからどのような都市計画があるべきなのか、長期的な視野に立って今後の都市計画を考えたときに何を引き継ぎ、どのように新しい観点を導入してゆくべきかを議論しています。

 そのため学会では今年中に三回のシンポジウムを開催して、それらを追究していきます。

 第一弾はすでに開催されたのですが、「社会システムとしての都市計画と土地利用制度」というタイトルで、線引き制度から立地適正化計画までを振り返りました。

 今日は総会に先立って第二弾のシンポジウムが開催されて、「都市計画の領域と新展開」について先進的な4人の研究者たちの話を聞くことができました。

 一人目は甲南大学文学部の阿部真大教授による『社会学から見た居場所論』として、50年前には想像もつかなかった社会の変化を都市はどう受け止めるのかを投げかけました。

 それらは、LGBTだったりおひとり様問題だったり、児童や高齢者への福祉、貧困の問題だったりです。

 かつてはそれらをすべて「包摂する」ということを目指したのですが、本当にそれでよいのか? 都市の中に無秩序をどう組み込んでゆくのが良いのか、と問題提起します。

 新しい問題を都市がどのように受け止めるか、という投げかけでした。

 二人目は兵庫県立人と自然の博物館主任研究員の三橋弘宗さん。

 こちらは、「皆さん勘違いしているが、一度壊した自然はやっぱり元には戻らない、という事実の重みを理解して欲しい」と訴えます。
 
 そのうえで、自然環境や緑を都市の計画にしっかり位置付けることがやはり大切なのだ、という訴えです。

 三人目は、㈱トラフィックブレイン代表取締役社長の太田恒平さん。

 太田さんは、東大卒業後にナビタイムに就職して、最適な経路選択ということを研究してビジネスに結び付けていましたが、今は独立して、改めてその分野で起業したもの。

 ビッグデータを活用することで、公共交通のより効率的な運用が可能で、それがもたらす経済効果は極めて大きい、というお話をしてくれました。

 ビッグデータは、かなりの量のデータがオープンになっているのに、それを上手に料理できる技術者や研究者が少ないので、まだその恩恵を十分生かしていない、と。

 研究の成果を社会が実装することが大事だ、とおっしゃいます。

 最後の四人目は、インターリスク総研㈱プロデューサーの原口真さんで、この方は、これから訪れるであろう社会的リスクをいかに都市計画が受け止めるかについてのお話でした。

 それは防災や災害ということもありますが、先進的な世界からはSDGsが求められてくるなかで、それをちゃんと理解しているだろうか、という問いかけ。

 私自身、久しぶりにハイレベルな研究の成果を聞いて頭がくらくらしましたが、さすがは東京だなあ、とも。

 ただこうした最前線の都市の問題意識と、人口減少に苦しむ地方都市には随分と意識に乖離があるな、とも感じました。 

 都市を人間が意識してデザインするという世界に、どのような問題意識とアプローチがあるのか。

 それは現実的な日常の都市の暮らしにどのように変容と効果をもたらすのか。

 またこの世界を勉強して、北海道にも役立つような活動に結び付けていきたいと思います。

 ご支援をよろしくお願いいたします。

 

 

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今年で42回目の「札幌釧路会」 ~ 暑くなったら釧路へ行こう

2019-05-30 22:25:14 | Weblog

 

 今夜は今年で42回目で令和では最初の「札幌釧路会」に参加してきました。

 釧路になんらかの所縁がある札幌在住の方たちに声をかけて、年に一度集まる会合ですが、ここでだけ会える友人も多いので、楽しみなのです。

 釧路からは蝦名大也市長も参加して、最近の釧路の事情についていろいろと説明をしてくれました。

 人口が減って、苫小牧市よりも人口が少ない全道で5番目の都市となりましたが、湿原や阿寒湖、涼しさや秋から冬の夕日、かつて栄えた名残の旨い料理など観光資源に恵まれて、かつまた日本中を見てもその独特さは指折りの、日本の名都です。

 最近はインバウンド観光も伸びる一方、涼しさを求める長期滞在者が他の都市に比べても断トツの一位を守っています。

 売り出された高額のマンションを長期滞在者が購入したり、さらには釧路が気に入って長期滞在をした方が釧路市議会選挙に立候補して当選するといったサプライズもあったそう。

 誇り高い独創的なまちという位置づけは稀有なものですから、この特徴を前面に出して、日本に地方都市などではなく、世界にも稀有な都市として来訪者を魅了して欲しいものです。

 挨拶に立ったある方は、「日本中が暑い暑いと、暑さばかり強調するけれど、そんなときにこそ『涼しい町はここだ!』と言って欲しいものです」と会場を沸かせました。

 会の最後は、歌好きが壇上に上がって「北国の春」を歌うのが毎年の恒例。

 さて、この夏も釧路へ行かなくちゃ。 

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観光資源の生かし方 ~ 自分たちの地域に関心があるのかな

2019-05-29 23:51:52 | Weblog

 昨夜は合併して枝幸町となった旧歌登町にある「うたのぼりグリーンパークホテル」に宿泊。

 季節が良くなれば、この周りには素晴らしい渓魚に会える川がたくさんあります。

 車を運転しながら、川にかかる橋を渡るたびに川面をのぞき込んでいましたが、今回は釣りはお預けです。

 さてこちらの「うたのぼりグリーンパーク」は、かつてタイの人たちがなぜかたくさん観光に訪れるホテルとして有名だった時がありました。

 工夫次第でインバウンドを迎えることができる「道北歌登の奇跡」とまで言われたこともありました。

 しかし昨夜泊まった限りではタイからの観光客の姿はありません。

 ホテルのフロントで「タイの方はもう来ないのですか?」と聞くと、「今はもうこちらには来られません。長野や岐阜あたりが人気だと伺いました」という応えがかえってきました。

 いろいろと地元の関係者の声を聞いていると、「ちょっと無理のあるキャンペーンを張っていた感じ」という話もありましたし、やっぱり歌登とタイのイメージはなかなか結びつきません。

 ただ私的には、周辺にはすばらしいフライフィッシングのポイントがたくさんあるので、宗谷まで来て泊まるのだったらグリーンパークホテルにして、翌朝は周辺の川へGO!というのにワクワクします。

 ゴルフ場もあってヘルスツーリズムに力を入れていたり、温泉だって源泉の質も良く、私的には大いなる穴場なのです。

 もっとも、ヤマベが解禁になるころには川では餌釣りのおじさんたちが押し寄せてくるので、場所や時間を選ばないと釣りにならず、そこがちょっと残念ではあるのですが。

 こちらにもしも渓流釣りポイント情報やガイドなどもいれば、歌登の観光資源としては一級だと思うのですが、そういう話はなかなか聞こえてきません。そういうところが残念。


      【いいポイントがたくさんあるのです】


    ◆


 以前、ワカサギ釣りで有名な湖の湖畔のホテルへ泊まって、「明日はワカサギ釣りに行きたいんですが」と意気込んでフロントに聞いてみたところ、「そういうお客様は多いですね」となんだか気の乗らない様子だったのに鼻白んでしまったことがありました。

 それを楽しみにしている客のニーズには応えてくれないんだな、という印象を与えたのはかなりのマイナスでした。 

 ところがそこで地元の観光協会が管理しているワカサギ釣り場へ行くと、こちらは実にしっかりしている。

 現場は質の高いサービスをしていても、それが周辺のホテルなどの観光の現場とうまく連携できていないのだな、と。

 実際には質の高い観光資源があっても、周辺の観光産業従事者がそれらに対する関心とサービス精神が欠けていたりすることは案外多いものです。

 せめて自分は知らなくても、「それでしたら、こちらで聞いてみるとよいと思います」という情報の連携ができればまだマシなのですがね。

 
 その一方で、今年の長期連休のおかげで稚内では観光入れ込みが相当の数だったそうで、お菓子屋さんや料理屋さんでも材料を切らしたりしたところがあちこちであったのだそう。

 観光入れ込みの質と量も、ちょっと冷静な分析をして戦略を練ることが必要じゃないかな。

 さて、夏にもう一度来られるかな。

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宗谷地域の定点観測 ~ 猿払村と浜頓別町

2019-05-28 23:56:23 | Weblog


               【涼しい猿払の原野】

 

 昨日の札幌での暑さは何だったのか、と思うような宗谷地方の朝の涼しさ。

 昨日の車中は25℃設定の冷房を作動させていましたが、今日は25℃の暖房で温めながら、猿払村へ向かいました。

 こちらで伊藤村長さんともお会いして、地域事情を伺います。

 5年前には爆弾低気圧のために舞い上がった砂でホタテが窒息死して大ダメージを受けたホタテ漁ですが、それから数年経ったところです。

「今年あたりのホタテは好調ですか?」と訊ねると、「それが、天然稚貝が増えて困っているんです」とのこと。

 いろいろな状況があるのでしょうが、爆弾低気圧によってホタテの天敵のヒトデも少なくなってしまったよう。

 そのために天然のホタテの稚貝が多く発生し、さらに稚貝の放流事業も行っているために、貝の密度が高くなり実が大きくなれないのだそう。

 ホタテの玉が小さくなると、加工の手間はかかるしそれでいて量が溜まらないので効率が悪くなると嘆いています。

 ホタテの殻剥き加工には中国人とベトナム人の方たちが来て働いていくれているとのことで、約130名の人たちが皆猿払村民として働いています。

 村長は、これから特にベトナム人の方が増えると予想していて、そのために通訳やベトナムの人たちの世話をするベトナム人を村の職員として正式に採用したいと考えていて、内閣府にも相談しながら人選を進めているのだそう。

 住民一人当たり所得では常に全国でも上位に顔を出す猿払村ですから、こうした地域にしっかりしたインフラを整備して暮らしやすい地域にすることが必要だと感じます。


    ◆


 猿払村を訪ねた後は浜頓別町へ向かいました。

 こちらは町役場の近くに今年の5月1日に北海道で一番新しい道の駅「北オホーツクはまとんべつ」がオープンしたところ。

 物販のテナントは、ちょっと都会的なパン屋さんが入っているだけですが、これから農産品売り場なども検討されているようです。

 建物の中には子供たちのための立派な室内遊具があるので、夕方近くなると子供たちとお母さんの姿が多くみられるとのこと。

 地域の交流の拠点になってほしい、というコンセプトがしっかり実現するよう期待しています。

 


 


 

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ちまたで拾った小ネタ ~ 今日から宗谷方面へ出張です。

2019-05-27 23:21:29 | Weblog

 今日からまたまた宗谷方面へ二泊三日での出張です。

 途中の町で知り合いの町長さんを訪問して、近況などを伺いました。

 連休中は観光客が結構訪れてきたようで、やはり長期の連続休みが取れれば、遠くまで行きたいという人は多いようです。

 地元の観光祭りも大いに盛り上がり、地場産品の売り上げも上がったようで喜んでおられました。

 ところでこちらの町は、ふるさと納税で多くの収入を得ていることで有名だったのですが、最近の総務省による寄付に対する変換率を3割以下にしなくてならない、という縛りの影響について聞いてみました。 すると、「いやあ、影響は大きいですよ」と言う答え。

 こちらの町では、近年年額のふるさと納税額が3億円→4億円→5億円と伸びてきたのですが、この縛りの後では3.6億円と激減したとのこと。

「そのうえ、ちょっとしたおまけのつもりでつけていた品物にも『それをつけたら3割を超えますね。認められません』といちゃもんがつけられました」と厳しい対応が求められたのだそう。

「ちょっとくらいのズルならわからないのではないですか?」と訊くと、「短期的にはそれでも行けるかもしれませんが、長期的な反応を考えると、やはり正直な対応であるべきだ、というのが職員との議論の結果です」とのこと。

 いずれにしても、ふるさと納税のメリットもだいぶ削られてしまい、反応も鈍くなっている様子がうかがえます。

 地域の工夫もなかなか生かされないようです。


     ◆


 稚市内で、知人に会って地元の話題を聞いてみたところ、「一年前に市内に唯一あったボーリング場がなくなって残念です。年寄りから障碍者まで、幅広い人たちが楽しみにしていてまちなかまでやってきていたのですから、なんとか復活してほしいものです」とボーリング場が無くなったことを残念がっていました。

 その後であった稚内市役所の方に訊いてみると、「市としては、持ち主から適切に譲り受けられるなら、運用にかかる費用くらい持てるのじゃないか、と検討したのですが、持ち主との間で話がこじれてしまったところで、先方がそういった交渉に嫌気がさしてしまったようです」とのこと。

「今では連絡も取れなくなっているので、なんとかならないものか、と努力を続けているところです」とも。

 地域の知恵と力を集めて、良い答えを導き出してほしいものです。

 まちは定点観測をしていると結構変化するものですね。

 

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もう少しこのセレナに乗り続けるとするか

2019-05-26 23:54:54 | Weblog

 

 もう12年目になるオンボロのセレナですが、昨年オイル交換をしたときに整備スタッフから、「この夏タイヤですが、減り方が激しいので交換をお勧めします」と言われていました。

 この春にスタッドレスタイヤから夏タイヤに換えたときに改めて市のことを思い出しました。

 一方で良い車があれば、そろそろ買い替え時期かなとも思って、タイヤを交換するのをじりじりと先延ばしにしていました。

 しかし夏を迎えてそろそろ遠出も多くなるのと、買い替えたくなるような車がないことで、もう少しこのセレナに乗り続けることにしてタイヤを新しく交換することにしました。

 ちょっとしたつてを辿って、ブリジストンの一番新しいタイヤに履き替えてみたのですが、思った以上に柔らかく振動を吸収し、かつまた静か。

 今までは安上がりに中古のタイヤを履いていましたが、やっぱり違うものだなあ、と改めて感心しました。

 これでロングドライブでの安心と快適性が確保できました。

 足回りって大切ですよね。

 明日からまた稚内~宗谷方面へ出張です。涼しいといいなあ。

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今どきの小学校の運動会 ~ 炎天下の札幌にて

2019-05-25 23:46:46 | Weblog

 今日の札幌は最高気温が31.1℃という猛暑の中で、今年小学校に入った上の孫の運動会が開かれました。

 朝8時に家を出たときからもう太陽が照り付けていて、手や顔にUVカットのローションを塗り付けて、小学校の校庭へと向かいました。

 観覧場所は昨日娘が取ってありましたが、こちらの小学校では、まず抽選で場所を選ぶ順番を決めて、その順に場所を取り、自分でペグとロープで欲しい分を確保して真ん中に名前を書いたテープを貼るという入念なやり方です。

 観覧場所は一番前が良いかと思いきや、こちらの小学校は背後に擁壁があって段差があるので、一番後ろの席を取った人たちはアウトドア用のいすを持ち込んでらくちん観戦。

 場所も後ろから埋まったそうで、面白い風景でした。

 私の時代の運動会の場所取りは、朝3時から並んで6時半から10人ずつ走り出して早い者勝ちという、かなりハードな親の務めでした。

 公平性を担保しながら少しずつでも親の負担を減らす工夫がされているようですが、それにしても前日にペグとロープを用意してこのために時間を取る事だって保護者の負担です。

 親の時代は大変だったなあ、と昔を思い出しておりました。 

    ◆

 こちらの小学校は1~6年生の全学年が2クラスずつという規模で、紅白に分けやすいそう。

 プログラムは全部で12種目で、「個人競技」「表現」「団体競技」という区分。

 個人競技は学年ごとの徒競走、表現は1・2学年、3・4学年、5・6学年が一緒になっての踊りとリズムダンス、団体競技も二学年が一緒の形で行われました。

 ある程度人数をそろえることと、全体での時間短縮を求めるとこういう形になるのかなあ、と納得した形でした。

 それにしても炎天下での観戦はしんどかった。

 リレーがないとか、お昼の弁当もないとか多少批判的なニュアンスで話していましたが、「お昼前に終わってくれて助かった!」というのが終わった後の正直な感想です。

 孫は徒競走で2位になったことを喜んでおりました。

 関係者の皆さん、お疲れさまでした。

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交通誘導員が足りない!

2019-05-24 23:54:46 | Weblog

 

 昨年あたりから舗装業者さんたちの中で「交通誘導員が足りなくて大変だ」という話がよく出てくるようになりました。

 一般に建設業は、建設車両が走るので歩行者や自動車交通に対する安全対策を講じなくてはならず、そのため警備業者さんに交通誘導員を派遣してもらって交通の安全を図ります。

 舗装工事では特に道路交通が多いところで作業をすることが多いですし、昨年の胆振東部地震の復旧工事の際は、施工業者さんは体制が整っているのに、交通誘導員が確保できなくて工事に着手できなかった、という事例が多発しました。

 このような背景から、漠然と「交通誘導員が不足している」と嘆くのではなく、まずは実態を調査することにしたものです。

 対象は我が(一社)北海道舗装事業協会と(一社)日本道路建設業協会北海道支部の会員84社で、80社からの回答があり、また複数の営業所があればそれもカウントする形で123件の回答を得ました。

 詳細のレポートは今月号の『舗装協会ニュース』に掲載しているのですが、やはり全体の93%で「なんらかの不足感を感じている」とのことでした。

 ただ、「冬期に雪が多いところでは冬も不足という声が多い」などの、道央と地方部での差がみられ、冬期の除雪時も大変なことがあるということでした。

 また「交通誘導員が不足することでどんな問題が発生するか」ということでは、「工程が伸びて工事がなかなか終わらないこと」や「交通誘導員に対する経費がかさむこと」などにより「工事の利益が低下する」ということ。

 さらに「誘導員の不足にたいしてどう対処しているか」では、「まずは少ないことを前提に工程を調整して、集められるときに施工をする」という工夫をしますが、それでもだめなときは「付き合いのある警備業者に増員を依頼」、「管内の警備業者に依頼」、「管外の警備業者に依頼」など、とにかく人数を集めるための努力を重ねるとのこと。

 こういう事態に対して今後どうしていったらよいか、ということについては、「工事を平準化」している人員を効率的に回すという声が一番多いものでしたが、機械化や警備のあり方まで含めた検討という声もあり、最後には「交通誘導員への処遇をもっと改善しないとだめだろう」という声も多数ありました。

 漠然とした交通誘導員の不足という声に対する具体的な分析ができたことで、今後のための良い資料が得られました。

   ◆

 ところで、こうした資料を内部で持っているだけでは事態は改善しないということで、今回は札幌商工会議所さんに働きかけて、舗装業界と警備業界で問題を共有して今後の対応を共に語ろう、という動きが出ています。

 こういうところは商工会議所のような経済団体の傘を最大限に利用させてもらえるメリットを最大限に生かしたいところです。

 そこで事前準備を進めているのですが、水面下で警備業界に打診をしてみたところ、先方も乗り気ということで面白い動きになりそうです。

 実は警備業法における警備業は、主に建物内の施設警備や巡回・保安・機械警備などを行う1号業務から、SPのような身辺警備の4号業務までの1号から4号に分類されています。

 このうち我々が求めるような交通誘導員は2号業務ということになっていて、業界関係者の話として、「警備業界全体の人員は変わっていないが、2号業務従事者は減っている」ということのようでした。

 わかります。

 室内にいて、外の天気に影響されない業務はまだやりやすいですが、野外で暑さ寒さに耐え、そのうえ自動車交通からの安全を守るというのは肉体的にもハードで成り手が減るのもわかるような気がします。

 しかし、それをそのままにしていては、建設業界としても困りますし、やはり災害復旧などのような緊急事態への対応も難しくなってしまうわけで、なんらかの対策を考えなくてはなりません。

 今回は札幌商工会議所さんの計らいで、この2号業務を多くやっている業者さんもお招きをして業界同士の意見交換ができるということなので、まずはこの行く末を見守りたいところです。

 まずは実態を把握し、連携して声を上げて教官の輪を広げてゆく。

 業界団体として頑張らなくては。

 

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日本でよかった ~ この医療環境と社会保険

2019-05-23 23:56:51 | Weblog

 

 朝から大腸内視鏡の検査準備。

 昨夜飲んだ下剤は早朝に効いていましたが、10時からは腸の中をきれいにするための水薬を飲みます。

 この手の薬がすごいな、と思ったのは、10時に飲んだ水薬がちょうど1時間で効き始め、飲み終えた11時の1時間後にはピタッと便意がおさまったこと。

 薬はここまで人間の体をコントロールできるものかと感心しました。

 内視鏡検査では始まる直前に眠たくなる…というよりは、意識を失うような薬を点滴で入れてくれたので、検査の中身はほとんど覚えていません。

 それでも腸の屈曲部にカメラを通すときは痛くて目が覚めたくらいですから、意識があったらかなり辛かったことでしょう。

 検査の結果は、小さなポリープが二つ見つかったものの取るほどのことはないという判断で経過観察に。

 便潜血の原因となるような部位は今回も見つからず、「よくあることですから心配しなくて結構です」とのことでした。あ~、良かった。

 ちなみに、日本の大腸内視鏡技術は世界的にも優れていて、盲腸の方までしっかり検査してくれるのが当たり前になっていますが、そうではなく途中までしか検査できないような医療レベルの国も多いのだそう。

 こんな優れた医療技術の恩恵を格安で受けられる医療環境、社会保険環境に感謝するばかりです。

 この医療や社会保険を守るために、一人一人に何ができるのか。

 しっかり考えて行動したいですね。

 検査を終えて、胸のつかえが一つとれました。

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2年に一度は見てみよう

2019-05-22 23:07:34 | Weblog

 

 人間ドックで大腸検査が引っ掛かり、明日は大腸内視鏡検査を受けることに。

 今日一日は朝から三食、消化の良い検査食を食べて、夜には下剤を服用。

 明日は午後の検査に合わせて昼前から大量の下剤を飲むことになっております。

 数日前の事前の診察で、「便に血が混じっていたということですが、これって小腸とか胃からの血ということはないんですか?」と訊いてみたところ、診察をしてくれたドクターは「はい、この検査は大腸からの出血を検査しているので、上部からの出血ということではないんです」と説明してくれました。

「ははー、恐れ入りました」

 私はすぐに恐れ入って覚悟を決めて、検査に臨むことにしました。

 2年ぶりの大腸内視鏡ですが、2年に一度は仕方のないことかなあ。

 皆さんも健康にはご留意を。

 

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