国語屋稼業の戯言

国語の記事、多数あり。国語屋を営むこと三〇余年。趣味記事(手品)多し。

片倉雄一の「ユーティリティーカードフレーム」(フレーム系統紹介シリーズ1)

2023-10-15 10:54:00 | フレーム系統

 

<トリックスの解説書より>

ーー片倉雄一の「ユーティリティカードフレーム」1989年度製作ーー

現 象

 カードを出現させたり、消失させたり、変化させたりできるユニークな機構をもつ新しい原理のカードフレームです。レギュラーデックと組み合わせて演じると大変効果的です。

 

●私が変化・出現・消失系統(予言・貫通もできるけどな)のフレームの中で最初に面白いと思ったマジック道具である。

●実はもともとの記事では動画が貼ってあったのだが、動画主さまが削除か、制限をかけてしまったので、イメージを写真でわかってもらえたらと思っている。現象も書きましたし。

以前の記事でも少々触れたが、現象はもちろん金属の持つ感触、直接的なカード感に惚れたわけだ。

●強いて難点をあげると真ん中の金属の帯の部分なんだろうが、現象の大きさを考えると私には気にならなかった。それに少々怪しい道具の方が何が起こるのかを観客が期待してくれる。これも重要なことだと思う。その代わり、観客が精神的に身構えてしまうことも怪しい道具の場合、ありうるのだけれど(あと、ハードルがあがってしまうこともある)。

●現象のあとにフレームに関心をもたれても、少々マジックをされている方なら対処できるかと思う。

●次のマジックに移る時に堂々としまっても、つべこべ言う観客は少ないし、そのまま置きっぱなしでも(位置は工夫してね)、いきなり手を伸ばす観客はめったにいない。酔客の場合は、わしにはようわからん。

●片倉雄一氏ならどう扱っていたかを妄想するもよし。

●諸事情でカードの出現・消失ができなくなったことがあった(とある部分がひっかかってしまった)が、マジックを趣味とする友人に渡したら、なぜかしら直ってしまった。

 ほぼ持っただけなのにである。何故だ。

●というわけで、変化・出現・消失系統(予言・貫通もできるけどな)のフレームに関心を持たせてくれただけあって、名作中の名作である。

●あ。グリンプスにも使えるよ。

 

【片倉雄一研究号!】誰得奇術研究7、『片倉メモ』の発売を記念して、新カテゴリー「フレーム系統」を作りました。

 なぜなら、片倉雄一氏の作品が先頭の紹介シリーズであったのですよ。

 好きな作品、道具のせいか、今、数えたら三つ持っていました。

※改稿箇所多数ありの記事です。なので新記事としました。

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブラックフレーム(フレーム系統紹介シリーズ6)

2020-04-11 17:55:44 | フレーム系統

ブラックフレーム

●上↑は公式動画です。

●今までに5つの記事(下記参照)を書いて、もうないかなと思いましたが、あるものですね、フレーム系統のカードマジック。

カードとさほど大きさの変わらないフレームの中で不思議な現象が起こるのが好みなんで、思わず集めちゃうんですね。

●マジックを知らない方は動画だけをみて「へえ~」と思っていただければ幸いです。

●この作品には不思議なマジックにしようという意志というか、執念を感じますね。

 サインが透けている写真をスマホで撮影ができるとか、半分透けている状態で机に投げ出せるとか、徐々にサインが見えてくるとか。

 やはり、執念を感じますなあ。

 不思議を詰め合わせられるだけ入れてやる! みたいな執念を。

●ただ、その分、難度が高め、というか高い。少なくとも私には高い。

 ギミックも他のフレーム系統と比べると繊細やもしれない。

●しかし、観客に奇跡を見せられた上に思い出に残るサインをしたカードを渡せるんだから、挑戦するかいはありそうなマジックですね。

 

ユーティリティーカードフレーム(フレーム系統紹介シリーズ1)

フラッシュフレーム(フレーム系統紹介シリーズ2)

WOW 3 Face Up(フレーム系統紹介シリーズ3)

菅原茂の疑惑の木枠 (フレーム系統紹介シリーズ4)

Crystal Card Frame (フレーム系統紹介シリーズ5)

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Crystal Card Frame (フレーム系統紹介シリーズ5)

2019-11-14 14:24:31 | フレーム系統

Crystal Card Frame by Astor/ SEO MAGIC


●他人様の褌で相撲をとって申し訳ないm(_ _)m

 私の説明だと伝わりづらいので、現象や使い方の具体例は動画を見て下され。

●Milton Kortのカップ&ボールの手順を探していたら、偶然出てきた。

 Milton Kortのカップ&ボールの手順は見つからなかったが。

 

●ASTORMAGIC社製か。ASTORMAGIC社はユーティリティカードフレームのコピーを出している会社なんだけど、同一かもしれない。


●「Crystal」の名の通り、透明な部分が大きい。

 透明だと出現のときの意外さが大きいと思う。

●真ん中の帯の部分に「NAME YOUR CARD」という意味付けがある。

 いいか、どうかは置いといて。

●また、出現後に裏面が見せられる。

 いいか、どうかは置いといて。

●意外と自分なりの手の動きを考えるのが楽しい。

 こうすると、出現感が増すんじゃないかとか、消失を瞬間的にするにはどうすればいいかを考えるなど、色々と楽しめるのではなかろうか。

●手の動きが研究できる分、不測の事態が起こる可能性がある。

 マジシャンならば各自対応されたし。

●久しぶりにいじったが、楽しかったよ。

※本当に久々にいじった(2023年10月15日)ら、動きが悪くなっていた、たまにはいじらないとマジック道具は悪くなるという好例。まあ、使えなくはなかったが。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

菅原茂の疑惑の木枠 (フレーム系統紹介シリーズ4)

2019-05-04 20:00:09 | フレーム系統

菅原茂の疑惑の木枠 / セオマジック


●他人様の褌で相撲をとって申し訳ないm(_ _)m

 私の説明だと伝わりづらいので、現象や使い方の具体例は動画を見て下され。


●テンヨーの代表的なクリエイターでいらした菅原茂氏の作品。

「ぎわくのきわく」という言葉遊びのセンスが良い。


●この道具で驚くべきところは変化する際に出たり戻ったりするところである。しかも、ゆっくりとである。

●これはユーティリティーカードフレームやフラッシュフレームにはできない。WOWではあまりやる意味がない。

●さらにフレームの中に指を通せるのである。これはユーティリティーカードフレーム、フラッシュフレームやWOWにもない特徴である。

●フレームは木製で菅原茂氏が手作りなさっているそうである。

 木製ならではの温かみがたまらなくいい。

●カードも生々しさ感(プラスティックを通していないという意味な)があるし。

●マジシャンなら使い慣れていて当然の素材の使い方もいい。

 私は使い慣れていないけど。

●これもWOW3同様、現在でも入手可能な製品だと思うので、フレーム系統が好きな方はぜひ。

 特に変化が好きな人には絶好の品ではないかな。




●結局、全体として私のユーティリティーカードフレーム愛を記述してきたような気がする。

●しかし、我が家のどこかにあるクロースアップマジックの一軍箱(袋やもしれぬ)に入っていて、見つからないんだよねえ。他の三つ(フラッシュフレーム、WOW、疑惑の木枠)は見つかったのに。

 見つからないからこそユーティリティーカードフレーム愛が深まったと言うべきか。

●それにしても、タネを推測させない奇術の記述は難しいなあ。50%の法則とかの視点で詳しくは書けなかったしな。

●しかし、フレーム系統のグッズを一つは持っていて損はないということが伝わってくれれば、これ幸い。

 スライハンドとギミックとの併用がしやすい、いいマジック道具だと思うんですよ、個人的にだけれど。




コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

WOW 3 Face Up(フレーム系統紹介シリーズ3)

2019-05-04 14:43:23 | フレーム系統

WOW 3 Face Up by Masuda / SEO MAGIC


●他人様の褌で相撲をとって申し訳ないm(_ _)m

 私の説明だと伝わりづらいので、現象や使い方の具体例は動画を見て下され。

●当初、利用しようとしていた動画が限定公開だったので、SEO MAGIC様の動画を活用させていただいております。

●で、だ。

 WOWと言えば、益田克也氏の代表作、いや、日本のマジック界を代表する作品である。

ユーティリティーカードフレームフラッシュフレームを瞬間系とすると、WOWはじんわり系とでも言おうか。

●WOW(1?)を最初に買ったのは、マーカ・テンドー氏からである。

 トリックス八重洲店の前の路上で直接、買わせていただいた。懐かしいなあ。

●そういえば、マーカ・テンドー氏からマジックグッズのディーラーに向いていると言われたことがあったなぁ。

 私の人生でディーラーに向いていると仰ってくださったのは3人いらっしゃるが、それぞれに視点が違っていたようだ。


●閑話休題。


●以前、大手通信会社の元役員の方にWOWを見せたら、こんなにすごい液晶ができましたかと驚かれたけれども、違いますとだけお答えしておいた。

 詳しく言うと種明かしになってしまうからね。

 また、普通の人に見せると歓声(WOW!)が起こることもあった。

●それくらい人にウケるマジック道具なので、現状入手できるフレーム系統ではNo1でしょうし、人によってはフレーム系統NO1でしょう。

●私は、ユーティリティーカードフレームの方が好み。やはり、生々しさ感や直接感だがいいんだよ。

●まあ、実演回数はWOWの方が一方的に多いんだけどね。持ち運びしやすいですし。




コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フラッシュフレーム【テンヨー】(フレーム系統紹介シリーズ2)

2019-05-03 19:00:13 | フレーム系統

フラッシュフレーム 【テンヨー マジック】


●他人様の褌で相撲をとって申し訳ないm(_ _)m

 私は説明が下手なので、現象や使い方の具体例は動画を見て下され。

●岸本道明氏の考案された商品である。個人的にはフレーム系統のマジックグッズで最初に購入したもののはずである。

 「はず」と書いてしまったのは、これを買いたての頃は、本当に初心者だったので、活用の仕方がわからなかったのと、ある部分を気にしていたので、価値がわからずにあまり使用した記憶がないからである。

●片倉雄一氏の「ユーティリティーカードフレーム」との主な違いは、真ん中の帯がなくなったことと、カードの裏を示せることである。

●これが予言面、出現面の強化につながる。また、素材としての活用もユーティリティーカードフレームより、こちらの方が演じやすい面もある。

●詳しくは岸本道明氏の『IMPOSSIBLE DREAM』の中の「フラッシュフレームバリエーションⅠ・Ⅱ」を参考にしてほしい。

●ちなみに、このマジックは理系であるマジックを趣味とする友人にばれなかった。なので、タネを知ってから、演じるときに気になること(主に二つある)について気にしなくてもかまわない。

 初心者のころの私にバーカ、バーカと言ってやりたい気分である。

●それでも、ユーティリティーカードフレームの方を私が好きな理由は、カードの生々しさ感の差かなぁ。フラッシュフレームはプラスティック越しだし、少し暗いよね。

 まぁ、正確には自分の演じる手順によって変えればよいのであって、どっちが好きと言うべきではないのだろうが。

 現象面ではフラッシュフレームの方が多彩ですし。

●マニアックなレクチュアーノートつきでフラッシュフレームがテンヨーから再販されればいいのにね。

●というか、そんな商品があったら少々の値段でも購入するぜ。


※もしもの話なんですが、ポケモンなどとのコラボでフラッシュフレームと同じものが出ていたよなどの情報がありましたら、教えてください。そのあたりについて、うといので。



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする