<トリックスの解説書より>
ーー片倉雄一の「ユーティリティカードフレーム」1989年度製作ーー
現 象
カードを出現させたり、消失させたり、変化させたりできるユニークな機構をもつ新しい原理のカードフレームです。レギュラーデックと組み合わせて演じると大変効果的です。
●私が変化・出現・消失系統(予言・貫通もできるけどな)のフレームの中で最初に面白いと思ったマジック道具である。
●実はもともとの記事では動画が貼ってあったのだが、動画主さまが削除か、制限をかけてしまったので、イメージを写真でわかってもらえたらと思っている。現象も書きましたし。
●以前の記事でも少々触れたが、現象はもちろん金属の持つ感触、直接的なカード感に惚れたわけだ。
●強いて難点をあげると真ん中の金属の帯の部分なんだろうが、現象の大きさを考えると私には気にならなかった。それに少々怪しい道具の方が何が起こるのかを観客が期待してくれる。これも重要なことだと思う。その代わり、観客が精神的に身構えてしまうことも怪しい道具の場合、ありうるのだけれど(あと、ハードルがあがってしまうこともある)。
●現象のあとにフレームに関心をもたれても、少々マジックをされている方なら対処できるかと思う。
●次のマジックに移る時に堂々としまっても、つべこべ言う観客は少ないし、そのまま置きっぱなしでも(位置は工夫してね)、いきなり手を伸ばす観客はめったにいない。酔客の場合は、わしにはようわからん。
●片倉雄一氏ならどう扱っていたかを妄想するもよし。
●諸事情でカードの出現・消失ができなくなったことがあった(とある部分がひっかかってしまった)が、マジックを趣味とする友人に渡したら、なぜかしら直ってしまった。
ほぼ持っただけなのにである。何故だ。
●というわけで、変化・出現・消失系統(予言・貫通もできるけどな)のフレームに関心を持たせてくれただけあって、名作中の名作である。
●あ。グリンプスにも使えるよ。
※【片倉雄一研究号!】誰得奇術研究7、『片倉メモ』の発売を記念して、新カテゴリー「フレーム系統」を作りました。
なぜなら、片倉雄一氏の作品が先頭の紹介シリーズであったのですよ。
好きな作品、道具のせいか、今、数えたら三つ持っていました。
※改稿箇所多数ありの記事です。なので新記事としました。
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