国語屋稼業の戯言

国語屋を営むこと二〇余年のおいらが仕事やら趣味(SLG&手品)やらについて、徒然に語る。

ICT時代から逃げたい。

2018-09-21 18:02:47 | 日記
●スマホをキャリアごと変えるのって大変だな。とりあえず、注文はした。

 西日本某地方でも注文できるとは便利になったねぇ。

●実店舗でないのは初めて。

 前の格安SIMは入れ替えてくれる上に設定までしてもらえる会社だった。

●今回は届いてからが勝負だな。がんばれ妻。って、おい。

●逃げたいでなく、逃げているような気がする。




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中高生のための内田樹(さま) その13

2018-09-21 13:26:17 | 中高生のための内田樹(さま)
「自我」と「市場経済」について考えてほしい文章です。


次の文章を読んで後の問いに答えなさい。

 「自我の縮小」あるいは「自我の純化」は我々の時代の病である。自己決定、自己責任、自分探し、自分らしさの探求、オレなりのこだわりっつうの?・・・そういった空語に私たちの時代は取り憑かれている。これは市場経済が構造的に追求する消費単位と消費欲望の最小化の自動的帰結である。消費単位の規模を「最小化」することをサプライヤー(供給側)は要求する。当たり前のことだが、消費単位が小さくなれば、消費単位の個数は増えるからである。四人一家が消費単位であるばあいには家に一台テレビがあればすむが、四人がそれぞれに「私は自分の見たいものを見たい」といってプライベートテレビを要求すれば需要は四倍になる。人間の頭数がそれほど増えないときは、消費単位を小さく切り分けて、個数を増やすのが早道である。

問 「自我の純化」とはどういうことか。













【解答例】
自分という存在が他と共有する部分があるという意識をなくし、完全に独立したものだとみなしていくということ。



自我
①〔哲学・倫理学・美学〕認識・行動・意欲の主体が、他から区別したものとしての自分。自己。自分。エゴ。─用例(岡崎義恵)《対語》非我。
②〔心理学〕自分自身に対する意識・観念。


市場経済
個々の経済主体が自由に経済活動を行い、財・サービスの需要と供給は市場機構によって社会的に調整される経済制度。
 


・「四人一家」で「一台のテレビ」という場合に一家でテレビを「共有」しているということ。
・「純化」なので「完全に」などの強い表現がほしい。




●これも読んだ生徒さん方はけっこう驚いていた文章。「自己決定、自分探し、自分らしさの探求」などにいいイメージを持っていたことなのに、それらは「市場経済(=金儲け)」の都合にいいものだと指摘されてしまったのだから。

●昔の慶応SFCの書籍で「大家族→核家族→粒子家族(経済的事情だけで同じ家に住んでいるが一人一台テレビもあって各々部屋にいる家族)→携帯家族(自らの意思で家族としてふるまうために互いが通信しあい成立する家族)」みたいな流れになっているよ(いくよ?)という文章があったような気がする。現在の家族(あるいはこの内田氏の文章に出る家族)は粒子家族ということかな。

●全文はこちら「心療内科学会にて」です。全文を読むとショックやもしれない。



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中高生のための内田樹(さま) その12

2018-09-19 13:53:55 | 中高生のための内田樹(さま)
●今日は一緒に反省しよう的な文章である。学ぶ力がたりないなと思っている人は年齢にかかわらず読むといい。

●引用後は蛇足もついている。


 学ぶ力には三つの条件があります。
 第一は自分自身に対する不全感。自分が非力で、無知で、まだまだ多くのものが欠けている。だから、この欠如を埋めなくてはならないという飢餓感を持つこと。
 第二は、その欠如を埋めてくれる「メンター(先達)」を探し当てられる能力。メンターは身近な人でもいいし、外国人でも、故人でも、本や映画の中の人でもいい。生涯にわたる師でなく、ただある場所から別の場所に案内してくれるだけの「渡し守」のような人でもいい。自分を一歩先に連れて行ってくれる人はすべてたいせつなメンターです。
 第三が、オープンマインド。人をして「教える気にさせる」力です。素直さと言ってもいいし、もっと平たく「愛嬌」と言ってもいい。
 この三つの条件をまとめると、「学びたいことがあります。教えて下さい。お願いします」という文になります。 



●どうかな。耳が痛くなったかな。偏差値や点数にとらわれていると気づけないかもしれない。

●さっきまで20行以上になる「師」の思い出を書いていたんだが、全削除した。蛇足すぎだなと思ったゆえ。

●江戸時代から予備校、大学の先生、マンガの登場人物まで「師」といえる人が何人かいた私は運がいいのかもしれない。

●注意点を一つあげておくと、生で交流する「師」からは破門を受けることがあるので要注意(何があった)。


●当然、内田樹氏も「師」だ。メールのやりとりを一回しただけだけれども。


●「教える気にさせる」力が低いのが私の課題だけど、君はどう?

●なお、全文はこちら(「仕事力について」)になります。







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マジックのリハビリと日記19

2018-09-19 09:52:32 | マジックのリハビリと日記
●22日にマジックを見せる予定なんだけど、先方様から連絡がありません

 なので練習にも身が入らず……っておい!

●そういう状況でも精進してこそリハビリってやつでしょうが。

●某日。コインマジックの練習をする決意をする。おいらがコインマジックをするというのはレアなのである。

 というか実はマジックをするのも苦手でマジックをすると見せかけてギャグに逃げることもしばしば。

●が、だ。

 今回は野島氏のマジックを見せるために会うので(制限きついなぁ)、カードマジックだけでは相手も退屈だろうとこいつマジックも入れたのだ。苦手なのに。

●練習しようとしているのは「3ポイントアクロス」である。さほど難しくなくてクライマックスのあるマジックである。

●一回、動画を見て演じる(そこまではやりました)。

●某日。その後はシャドーマジックコインもパースもなしに演じてイメージを掴む。

 これからもう一回動画をみようかと。

●コインは持てるかな。

現在、手抜きバージョンでやろうかと(あの手順で手を抜けるところがあるのか)。





●マジックのリハビリは大変だ。


追記
この記事のアップ後に三回やりました。






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中高生のための内田樹(さま) その11

2018-09-17 21:05:00 | 中高生のための内田樹(さま)
●国語屋を名乗っている。でもって、「中高生のための内田樹(さま)」というものをブログで連載している。

 何人くらいの中高生が読んでいるかはわからないけど、大人が読んでもいいものだと信じてやまない。

 ここで国語屋として、耳の痛い話を引用する。

 傍線を引いて問いを作って解答例までつけちゃう自分への戒めの言葉である。

 なお太い文字で強調しているのは原文のままである。

●後半は古典を学ぶのは何故かの説明。みんな古典を自信もって学んでほしい。


 読解力というのは目の前にある文章に一意的な解釈を下すことを自制する、解釈を手控えて、一時的に「宙吊りにできる」能力のことではないかと僕には思えるからです。
難解な文章を前にしている時、それが「難解である」と感じるのは、要するに、それがこちらの知的スケールを越えているからです。それなら、それを理解するためには自分を閉じ込めている知的な枠組みを壊さないといけない。これまでの枠組みをいったん捨てて、もっと汎用性の高い、包容力のある枠組みを採用しなければならない。
読解力が高まるとはそういうことです。大人の叡智に満ちた言葉は、子どもには理解できません。経験も知恵も足りないから、理解できるはずがないんです。ということは、子どもが読解力を高めるには「成熟する」ということ以外にない。ショートカットはない。
僕はニュースを見ていて、読解力が下がっているというのは、要するに日本人が幼児化したのだと感じました。「読解力を上げるためにはこれがいい!」というようなこと言い出した瞬間に、他ならぬそのような発想そのものが日本人の知的成熟を深く損うことになる。なぜ、そのことに気がつかないのか。
(中略) 読解力というのは量的なものではありません。僕が考える読解力というのは、自分の知的な枠組みを、自分自身で壊して乗り越えていくという、ごくごく個人的で孤独な営みであって、他人と比較したり、物差しをあてがって数値的に査定するようなものではない。読解力とは、いわば生きる力そのもののことですから。


(ものすんごい中略ね)古語辞典が一冊あれば、僕のような素人でも、現代語訳ができてしまう。こういう言語環境は、他にあるでしょうか。東アジアの国の中で、特殊な専門教育を受けたわけでもない一般人が古典に辞典一冊でアクセスできる言語環境があるのはおそらく日本だけです。

(中略)古典や漢文などは一体なんの意味があるんだ、そんなものになんの有用性もないというようなことを言う人たちがいる。でも、母語のうちにこそ文化的な生産力の源はあるんです。二千年前から、この言葉を使ってきたすべての人たちと、文化的に僕たちは「地続き」なんです。そして、日本の場合は、ありがたいことに、言語を政治的な理由で大きくいじらなかったので、700年前の人が書いた文章を辞書一冊あれば、誰でもすらすらと読むことができる。中学高校で、そういうことができるような基礎的な教育を受けているから。



●さて、なぜ私にとって耳が痛いか分かっていただけただろうか。

●一意的に解釈をさせているからですね。

 やれセンターだ、偏差値だと言うグループにいたからですね。

●でもね。自分の読解力があがっていったのは多く入試問題を解いてきたからだった。

●現代文古文の力があがったのは浪人時代。田村秀行氏と土屋博映氏という大人(ある意味対照的なお二人だった)に導かれたときだった。

 田村氏は「客観的読解を広めた人物という評価をされたくない。好き勝手な読み方が重要だからだ」ともおっしゃっていた気がする。

●一意的な解釈を経て読解力を磨いてきたんだと思う。

 もちろん、大人の本文に対する解説があって知的な成熟をしていったんだと今になって痛切に思う。

●受験を通して少しは大人になったというべきかな。

●この連載は問題なしでも、僕(病人ですけど、ごめんなさい)が重要だと思ったらどんどん紹介していこうと思う。

 知的成熟ができると思うからだ。

●その方が現代文の点数があがると思うからさ(まだこりていない)。



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小論文問題と採点ポイントの例(というか雰囲気)

2018-09-16 09:55:30 | 国語
 以前、とある事情で作った問題です。諸事情で採点のポイントも粗いものになっています。
諸事情で中略したところも多いですが、高校生諸子は小論文の裏のイメージ(採点のポイントとか)を知っていただければ幸いです。なお、問題文の中略は実際の問題のものです。
 最近の小論文は自由に書けるものが減っていて、条件を満たせるかが増えています。客観的な採点ができるからですね。
 解答してから解説や採点のポイントを見ながらABCの三段階くらいで自己採点してみると良い練習になるでしょう。
 なお、生徒に解かせたい先生がぜひともご利用ください。そちらも望外の幸せってやつです。





次の文章を読んで後の問いに答えなさい。


 リスク社会のリスクに関して直ちに見出しうる、表層的な特徴をはっきりさせておかねばばらない。リスク社会のリスクには二つの顕著な特徴がある。第一に、予想され、危惧されているリスクは、しばしば、極めて大きく、破滅的な結果をもたらす。(中略)第二に、このようなリスクが生じうる確率は、一般に、非常に低いか、あるいは計算不能である。
                 大澤真幸『不可能性の時代』より


以下の要件を満たす400字~800字程度の小論文を書きなさい。
・ 上記の文章に合うリスクの具体例を書くこと。
・ そのリスクに対する対策はどのようなもの・ことがありますか、またはその対策の結果はどのようになるかについても論述しなさい。
※ なお、リスクの具体例が思いつかない場合は「温室効果ガスの排出問題」を使用すること。













【解説と採点のポイント】
 09年度の最多出題の大澤真幸『不可能性の時代』から出題をしました。
 本文の範囲から適当な例が思いつくことと、論理的な推測ができるかを試す内容になっています。知識不足の生徒さんのために「温室効果ガスの排出問題」というヒントもつけました。また、字数制限に幅を持たせることで、レベル及び時間の調整をはかったつもりです。採点のポイントは一応、つけておりますが、(中略)
 なお、参考文として(中略・参考文は本ブログではつけられません)また、解答例もつけましたので、双方とも採点などの参考にしていただければと思います。
 解答例は生徒さんに配布していただいてもかまいません。

●解答に想定されるリスクの具体例
・ 炭素排出による温暖化
・ 大規模なテロ
・ 新型インフルエンザなどの爆発的流行(パンデミック)

●解答に想定される対策の結果についての推測
・ 対策をしても意味がない可能性がある。(例)新型インフルエンザが発生しないかぎり、タミフルの備蓄に大した意味はない。
・ 前記は正しいことの根本(以下の参考文でいう「正義や真理の近似」など)が設定できないことを意味している。
・ 中庸や玉虫色の選択、折衷案に意味がない。(その場合、多数決が前提の民主主義はリスク対策を打ちにくい場合がある)
・ 対策が別のリスクを生む可能性がある。(例)タミフルの多用でタミフルの効かないウィルスが発生する可能性がある。
・   (中略)
●その他
・ 具体例が正しいことを論証(理由の説明を)していること。それは文中の二つの特徴を踏まえているはずである。
・ その二つのことを前提にするとリスク社会ではリスクを解決することが困難である、あるいはリスクがなくならないことが理解できている解答が望ましい。ちなみに本文のタイトルは『不可能性の時代』である。



【解答例】
 私はリスクの具体例として、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出問題がふさわしいと考える。なぜなら、その結果は自然の生態系全体に及び、人類だけでなく地球上の生物全般に大きなマイナスの影響を与えるとされているからだ。極端な説だと、人類を含め、全滅する生物種も多く出るとされている。これは本文の第一の特徴される「破滅的な結果をもたらす」ものとみなすことができるであろう。一方で、温室効果ガスによって、温暖化が進むという説に多くの異論も存在している。テレビなどでも紹介されているし、書籍にもあるようである。また、温暖化が進めば、植物が増え、結果として温室効果ガスは減り、元に戻るという説もある。さらに逆の立場として、地球は氷河期に向かっているので温室効果はむしろ好都合という説すらある。これは第二の特徴である「確率が非常に低いか、計算不能」ということになるであろう。
 このリスクを防ぐために多くの対策がなされている。炭素ガスの排出規制、(中略)、原子力発電の利用などの温室効果ガスを減らしていくという対策である。その結果、「エコ」という言葉は流行というより自明のことばになっている。
 しかし、温室効果ガスの対策は別のリスクを生みだしている面がある。炭素ガスの排出規制は消費の冷え込みを導き、(中略)厳しい財政状況の中で税収を減らしているのである。これは財政危機や経済危機というリスクを生むことになるだろう。特に原子力発電は明らかに先のリスクの定義にあてはまるものである。こう考えるとリスク対策は別のリスクを生みだすことになるようである。したがって、リスクは一つではなくなり増えていくので、リスクに覆われた「リスク社会」となるのである。




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日記らしい日記

2018-09-15 11:02:52 | 日記
●昨日はいいことが二つあった。

●闘病中の身でいいことはめったにない私にいいことがあったのだ。

●なんと尊敬する人からメールがきたのだ。それもお二人。

●お一人は著述家として有名な方。うちのブログもがんばるぞという覚悟をくれた。

●もう一人はマジシャンで有名な方。まじめにマジックに取り組むぞという気にさせてくれた。

●いいことがあったので、少し興奮気味の日記でした。




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マジックのリハビリと日記18

2018-09-14 18:43:35 | マジックのリハビリと日記
●某日。といってもかなり前のことだが。

 マジックに台本があると良いと知る(今頃か)。

●某日。これは最近な。

 マジックのリハビリがてら、とあるセルフワーキングカードマジックを文字に起こした。

 手順と台詞を書いていったのだ。

●文章化後、最初の試演。カードがずれる。予定と違うカードが出るのだ。しばらく枚数を調整するが失敗。

 計算する能力がないんだね。怖い怖い。

●その後、とあるセルフワーキングマジックの実演と解説を見る。

 解説でセッティングの枚数が間違っていたのはわかったが、びっくりはそれから。

●私の台詞では、観客にやってもらうことが多かったんだが、その人は私の台本の三分の一くらいしか相手にデックをさわらせていなかった。

 観客に肝心なところさえ選択させていれば、あとは演者がやった方がいいのだ。

 観客にカードを配らせないで済むなら演者がやった方が安全だし、観客の負担も少ない。

 なのに、観客がやった方が不思議だろうと思ってた自分が恥ずかしい。

●それと台詞が丁寧。

 その方が台本を作っているかどうかはわからないんだけど、何が起こっているかがわかりやすい。

 そして、その台詞で観客がやったことの説明を丁寧にしているんだなぁ。

 最初に作った自分の台本が恥ずかしくなった。

●台本を修正して、保存して、ひと段落。

●来週には他人に見せたいものだ。





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中高生のための内田樹(さま) その10

2018-09-14 11:25:26 | 中高生のための内田樹(さま)



次の文章を読んで後の問いに答えなさい。




 ブランドとは(使用価値でも交換価値でもなく)、それを持つことが所有者の社会的位階の指標となるような記号的示差性(象徴価値)を主たる価値とする商品のことである。
このボードリヤールのブランド論が80年代からの「定説」である。
 だが、私はこの「定説」はフランスや欧米の国々には妥当するけれど、日本にはそれほどうまく適用できないだろうと考えている。
 その理由を述べる。
 フランスはブルデューの言うとおり「階層社会」である。
 階層差は明示的にはおもに文化資本の差によって示される。
 文化資本については前に長々書いたので繰り返さないが、要するに「お育ち」がともなうもろもろの資質(「なんでも鑑賞眼」とか「審美的趣味」とか「ワインのよしあし判定能力」とかだらけていても則をはずさないテーブルマナーとか品のいい酔っぱらい方とか…)のことである。
 これを後天的な学習によって体得することはむずかしい。
 知識やスキルの「コンテンツ」は努力すれば容易に学習できるのであるが、知識やスキルを表現する「マナー」は学習することが困難だからである(それゆえ、『マイ・フェア・レディ』が「おとぎ話」になりえたのである)。
 ブランドの適切な選択と装着をなしうる能力はヨーロッパにおいてはきわだって有徴的な文化資本の一つである。
 それゆえそれは階層差を表示する記号として機能しうる。
 それに違反すること(下層階層の人間が背伸びしてブランド品を身につけること)は彼の地では学歴詐称に類する「ルール違反」とみなされる。
 しかし、本邦においてブランド品にそのような強い差別化機能はない。
 ブランド品を所持する日本人の主たる目的は「所属階層」や「文化資本」というようなハードな「属性」を示すことではなく、「流行感度」のようなソフトであいまいな「個性」を示すことにある。
 わが国では、ロレックスをはめていても、エルメスのバッグをもっていても、アルマーニのスーツを着ていても、それは「一時的に可処分所得が潤沢なので、『おしゃれ』に気を使う程度の余裕がある」という以上の社会的記号としては機能しない。
 出身階層の別やそれ以外の(芸術的感性とか文学的素養とかの)文化資本の多寡をブランド所有が示すことはない。
 ぜんぜん、ない。
 むしろ、上記三ブランドを揃えてにぎにぎしく着用している人間などは「お育ちの悪い」集団にカウントされるリスクを負っている。
 だから、「ブランド」という語の語源的意味に即していえば、日本では「ブランド品」はほとんど「ブランド」として機能していないのである。
 ルイ・ヴィトンのバッグの50%は日本市場で買われている。日本は世界人口の2%である。
 つまり(意味のない平均だが)日本では、世界のそれ以外の地域で「ルイ・ヴィトン所持者」に出合う25倍の確率でヴィトン所持者に行き会うことになる。
それだけ考えても、ボードリヤールの分析が日本には適用するのがむずかしいことは知れるであろう。
 私は文化資本の差が記号的につよく意識される社会よりも、ジャージ着て健康サンダルをはいたおばさんがヴィトンのバッグをもってローソンに「おでん」を買いに行くことが許される社会の方が個人的には「好き」である
※ 記号・・・あるきまった思想や事柄の内容を表すためのしるし

問 「個人的に『好き』」とあるが、その理由は何か。










【解答例】
文化資本を重視する社会では、先天的な学習が大きい意味を持ち、出身階層やそれまでの生き方が重視され、ブランドもそれを意味することになるが、日本のように文化資本が重視されない社会は、ブランドは一時的な可処分所得程度の有無を表す程度の気楽なものになるから。





  
●あれどこか見た感じがするぞという中高生は偉い!
その4で用いた文章なのである。
●好き」自体を説明することは難しいがコンビニ(ローソン)におでんあたりから「気楽」「手軽」などの表現がほしい。
●「日本」と「外国」の対比パターンは頻出なので押さえておきたい。解答にもそれが反映されていて外国の属性が述べられているのがおわかりだろうか。なんなら「フランスと違い」などの表現を入れておくのも良いね。


全文はこちらです。






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マジックのリハビリと日記17

2018-09-13 11:11:11 | マジックのリハビリと日記
●今年のテンヨー新商品は二つしか買わないよ(緊縮財政下の挨拶)

●某日。リンキングリングの技法のDVDを見る。

 ほほぉ、こうやって改めるのか、こういれるのかと感心することしきり。

●某日。恐ろしいことに気づく。元のリンキングリングの4本手順ができなくなっていた。

何が3本ぢゃ、何が6本ぢゃ、4本ができなくば何のためのリンキングリングぢゃ。

あれほど好きだった大好きなリンキングリングだったのに。

●やっぱ、体にしみこんだ手順に新しいことを混ぜるとできなくなるねぇ。

●紀良京佑氏の手順と柳田昌宏氏の手順とを混ぜた感じだったんだよなぁ。

●リセット(カードマジックの方ね)にしてもリングにしても輪ゴムにしても体にしみこんだ手順は期間があくとだめになるねぇ。

 それだけマジックと離れていたんやね。

●某日。フォーナイトメアーズを探す。

  こないだの記事をかいていたら

テンヨー フォーナイトメアーズDX ウェディングバージョン byいっぺいChannel


 ↑をやりたくなったんだね。

●しかし、黄金蒸籠・百花爛漫の件にしてもよほど結婚式でやりたいんだろうね、俺は。

 下手でも「へたくぞ!」という声は出なさそうだもんね。無視はされるけど。

●けど、挨拶としてフォーナイトメアーズを演じている間は無視できないだろうし、黄金蒸籠・百花爛漫だったらパワーで乗り切れそう。

●某日。黄金蒸籠・百花爛漫にぴったりのバナナが見つかる。バネまりの代わりに出そうかしらん。

●今、あるものの範囲でやらないとねぇ。バネまりって高いよねぇ。

 誰かくれませんか。







●誰か半年後くらい(適度なリハビリ期間後)に結婚してくれないかなぁ。






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