弁護士であり、コロンビア大学の講師P.ウィッテンバーグの著書「DANGEROUS WORDS」。邦訳名「危険な言葉」。
「危険な言葉」。知らず知らず口をついて出た言葉が他人の名誉を毀損することになりかねない。そなん場合もあるわけてです。
そこでウィッテンバーグ。危険に対する感覚を鋭くして、無意識のうちにその危険性を感じ取って危険を避ける必要がある…と。名誉毀損・特許法などを専門とする弁護士ですからね。
名誉毀損とまではいかなくても、「危険な言葉」はありますね。
「取引の安全」。私にも経験があるのですが、少しばっかり学習が進むとやたらに使いたがる言葉。
もう明けても暮れても、なにがなんでも「取引の安全」。研究室の先輩に叱られたことがあります。
「取引の安全」というのは、新たに取引に入ってくる者の安全。そんな意味ですね。「動的安全」とも。
講義でもお話しましたが、一方で「取引の安全」をいい、他方でもともとの権利者の安全(これを「静的安全」といいます)をも考えなければならないわけです。
「動的安全」と「静的安全」との調和。これが大切なんです。「権利外観法理」とか「表見法理」がこのことをよく示していますね。
というわけで、商法であっても、金科玉条のように「取引の安全」を唱えるだけでは説得力がありません。
使いどころを間違えると、間の抜けた答案になってしまいます。ドリルなどの場合ですわね。
「取引の安全」。これが保障されないと危なくて取引できないのかどうか…。「取引の不安」。
「危険」ついでに。「危険な約束」。会社法に出てくる「変態設立事項」のことです。
別に「変態」なヤツが会社を設立するから「変態設立事項」は危険だ、というわけじゃありません。
4つの「危険な約束」。 ミクシーの日記にでも掲げておきましょうか。
社会部の話題は暴走族ではないか?宗教問題は許さない。