博覧こうき

信頼のK&S行政書士受験教室

鎹も打てそうな…豆腐からの…

2009-07-31 01:07:34 | Weblog



夏…。やっぱり冷奴ですね。わたしゃ大好物なんですが、きょう日の豆腐は豆腐の味がしないものが多くて。

「男前豆腐」。

豆腐に「男前」がどうしてあるのかはわかりませんが。買ってみました。新しモノ好きですからね。

ところが包丁が刺さらない…。パックを開けて包丁を刺したんですが。弾力があって。悪戦苦闘すること数秒。よ~く見るとガーゼみたいなのに包んであるんですね。どうりで刺さらないわけだ。

「豆腐に鎹」っていいますが、鎹が打てそうな。

ところでこの鎹。若い人はご存知ないかも。「子どもはカスがいい」なんていう人もいるようで。カスな子どもほどかわいいっていうんでしょうかね。

というわけで件の豆腐はぐちゃぐちゃに…。それでもいいんです、どうせご飯の上でぐちゃぐちゃにした豆腐かけご飯を食べるんですから。

豆腐といえば、豆腐数丁を守るために相手を殺害してしまった…っていう判例(大判昭3.6.19)がありましたね。「豆腐」対「人の命」。どう考えても人の命のほうが重いでしょうね。だって、「生命は尊貴であり、全地球よりも重い」っていう裁判官もいましたからね(この豆腐事件とは関係がありませんが)。この事件、正当防衛の程度を越えた過剰防衛。違法性は阻却されません。

豆腐といえば、やっぱり「おから」。花山大吉(焼津の半次は「おからダンナ」などと。古~い話しです)じゃありませんから、わたしゃほとんど食べませんが。

そのおからが産業廃棄物に当たるという最高裁の決定(最決平11.3.10)もありました。委託を受けた無許可で処理した業者が廃棄物処理法違反で有罪に。産廃だから、無許可で収集・運搬・処分しちゃいけないってわけです。

豆腐。ご飯を食べるだけじゃありません。豆腐でも勉強ができる。



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ココにもエコ…K&Sの記述式

2009-07-28 01:01:37 | Weblog


  ♪いくつかの水たまりを残して 梅雨が駆け抜けてしまえば 湿った風の背中ごしに 君の好きな夏が来ます♪


暑さだけは「夏」なんですが…。

せめて温暖化の防止に協力しようと(ビールを呑んだ後のゲップもバカにならないというから…。わたしゃゲップを我慢がまん)。巷ではエコブームですから、わがK&Sも。環境にやさしいK&Sを目指して。

「エコエコアザラク エコエコザメラク」


というわけで、8月から配布する記述式ドリル・実戦編の配布方法を変えます。やっぱり「紙」のムダ使いは良くないですからね。

「基礎編№49」を提出された方にPDF化した「実戦編№1」を配信します。「基礎編№50」を提出されるとPDF化した「実戦編№2」が配信されるっていうわけです。(今後、配信はPDFデータ使用)

以下、同じ要領で、「実戦編№1」を提出されると「実戦編№3」を配信という具合に。ライブの受講生の方には「提出・配布方法」の一覧表を配布しました。

通信の方には次回のデータ発送の際にお送りします。

要するに、実戦編(№20までの全40問を予定)については、基礎編と同じように順次配信するというのではなく、提出に応じて配信させていただくということです。

地球環境の保全のためにもご理解ください。いやいやそれどころかみなさんの実力向上のためですからね。択一式は「ヤマ勘」で正解になってしまう場合もありますが、まぐれ当たりがあるっていうのが択一式試験のうれしいところ。

ところが記述式は、「まぐれ当たり」ってありませんからね。まぐれじゃ書けないでしょうね。しかも択一式では気がつかなかった弱点がよ~くわかります。みなさんよりわたしのほうが落ち込んじゃって…。

「なんでそ~なるの!」。自由主義の世の中ですから、発想は自由なんですが、法律の枠内って制限がありますからね。ルールのない思考はダメです。

相変わらず「新説・奇説」が少なくないですね。条文に立ち返って考えましょう。ほとんど条文からの出題なんです。(もっとも、条文の文言をくりぬいただけの問題はありませんが)。

序にいうと、ドリル№27の1問目。チョー基礎知識です。これが書けないっていう人はまったく基礎ができていません。キビシーですか。まっ、暑い日が続きますから、このくらい酷評すればちっとは涼しくなるでしょう。

他の問題についても「要件・効果」をしっかりおさえていないから書けないんです。これをしっかりおさえておかないと設例の分析もできません。

今後の記述式。ライブ・通信とも提出期限は自由です。これからの時期、みなさんの学習の一環として「記述式の学習」を組み入れてください。

そして記述式の学習はあくまでも択一式の学習の延長上に位置付けるのが上策です。制度の定義をおさえる。要件・効果をおさえる。

書いたことがらについては、つねに条文に根拠があるか・判例に根拠があるかをチェックしてください。そうすれば、感情論的な答案にはならないはずです。


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それぞれの「法学入門」

2009-07-24 20:09:10 | Weblog


K&Sの基本講義・法令編も「基礎法学」に入ります。これをもってステップ1終了。法律的なものの考え方の一端に触れることができたでしょうか。ともかく考えてみるっていう学習は必要です。

ところでこの「基礎法学」。一般的には実定法学の基礎というわけで、法哲学とか法社会学、法史学などのことをひっくるめていうわけですが…。かつて行政書士試験では「法学概論」といっていたんですが、何年か前から「基礎法学」と名称変更。出題内容もコロコロと…。

ところで、市販の書籍は『法学入門』と名づけたものが圧倒的に多い。わたしが所蔵しているだけでも50冊ほどありますが、そのほとんどが『法学入門』。

「入門は良き出門」とおっしゃっていたのは刑訴法のT先生でしたが、これほど巷間に溢れているとどれを選んで良いものやら…。迷われる方も少なくないだろうと。わたしゃ仕事柄だいたいは買いますが、なかには損したような、そんな本もあります。まっ、仕事のためですから。

選択の基準は「自分に合ったもの」。これは何にでもいえることですが。ここでも同じことですね。「自分で選べ」って言っちゃ実もふたもありませんから。何冊かおススメの本を紹介しましょう。

①『法学入門』(末広嚴太郎(「いずたろう」って読みます)著)。法律の勉強を始める方には恰好の書。会話形式で読みやすい。ただ、現在、絶版で古書店で探すしかないかも(アマゾン・ドットコムでもいいかも)。わたしの所蔵は「日本評論社」の「末広著作集Ⅰ」。

②『やさしい法学通論 新版』(穂積重遠著・中川善之助補訂)。これも絶版ですが、よみやすい本です。有斐閣からの出版です。古書店などでは店頭で100円ぐらいで売っています。まず店頭の均一台から探してみましょう。ベースは穂積先生の『法学通論』。

以上は、初学者の方だけではなく、ある程度勉強の進んだ方であっても「眼からウロコ」ものですね。


③『法學 新版』(山田晟著)。東京大学出版会から。これはまだ市販されていると思います。読みやすくていい本。200ページ足らずですが、法律のマスターに必要な基礎知識はだいたい書かれています。

④『ブリッジブック法学入門』(南野森編)。信山社のブリッジブックシリーズの1冊。今年の5月に出たばかりです。本体2300円。このシリーズは良書が少なくない(たまにつまらないものもあることにはありますが)。この本もいいですね。「一風変わった『法学入門』」と本書の「はしがき」には書いてありますが。初学者の方には幾分難しい部分もあります。そんな所は飛ばして読んでもいいでしょう。

もっと紹介すべきものもありますが、とりあえず。

とくに「②と③」がおススメ。暑くて勉強が捗らないってときなど読んでみましょう。受験勉強、けっこういい線いっているって人は「④」を読んでみてください。

「第一に注意すべきことは、自分かってに本を選択してはいけない、できるなら誰かしかるべき人に相談した上で読むべき本を決めろ」と末広先生もおっしゃっていますがね(前掲『法学入門p145』)。また、「その相談すべき相手を見つけることそれ自体が非常にむずかしい…」とも。


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シネマで勉強・ネギ間でサボって

2009-07-22 00:30:24 | Weblog


生憎の雨だ…し。戻り梅雨(こんな陽気があるかも知りませんが)のような陽気だし…。巷では衆議院の解散だとか…万歳やっている国会中継ばっかりだ…し。

(解散なのに、なんで万歳…なのかというと総選挙に向けての景気づけらしいですね。勝ち鬨の声のような)

もっとも、解散・総選挙とはいうものの、実質的には任期満了・総選挙って感じですね。しかるべき時が今となっては。早きに失し・遅きに失する。

というわけでもありませんが。ハリポタの最新作。「謎のプリンス」に行ってきました。これって日本語訳では「謎のプリンス」って言っているようですが、映画の中では「半血のプリンス」。

このプリンスにホグワーツの校長ダンブルドアが…(観てのお楽しみ)。あのヴォルデモートが恐れ、今世紀最も偉大な魔法使いだっていうのに…。

このハリポタ。本から入らないと、映画だけじゃ話の筋がわかりにくい。かつて「読んでから観るか、観てから読むか」ってキャッチフレーズがありましたが、こりゃ読んでから観るに限りますね。

それはそれとそのシネマ。最近出た本で『ローマの休日とユーローの謎』(宿輪純一・東洋経済新報社・本体1500円)。サブタイトルは「シネマ経済学入門」。経済と映画の組合せ(ハイブリッド)の妙を味わうことができます。経済が苦手という人。経済観念のない人にはうってつけの本かも。80本ほどの洋画・邦画が紹介されています。


映画っていえば、やっぱり法律の話も少なくないですね。『シネマdeロー』(石田佳治・東京リーガルマインド編・本体1200)。ここの会社の刊行物は……ですが。この本だけはヒット作だと思いますね(タダでもらってきたから言うわけじゃありませんが)。かなりの作品を扱っています(数えたことがない)。それぞれの作品の簡単なストーリーの紹介があって、それぞれに「Legal Point」があります。

有斐閣から出版されている『シネマで法学』もいいですね。

有名な映画の内容もわかって…しかも(なにかしらの)勉強にもなる。二兎を追うようなものですが。暑くって気が萎えてしまうような時期に読んでみるのもいいかも。

萎えた気をシャキッとさせるのは…。やっぱりこの時期。冷たいビールでしょうかね。シネマより、やっぱりネギ間で一杯(のつもりが)。やりすぎると仕入れた知識がぶっ飛ぶこともありますからご用心。



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あてはめ「に」錯誤あり

2009-07-20 01:18:08 | Weblog


刑法の世界では「あてはめの錯誤」という問題があります。実は犯罪であるのに、あたしのすることは犯罪ではないと思いつつ、その行為をやってしまうというわけ。

もちろん、こんな錯誤は一般的に認めるわけにゃいきません。故意を阻却しないっていうことです。だって、そうでしょ。犯罪構成要件(犯罪類型)にきちんとあてはめたときにだけ故意を認めるってことになると…。

故意によって行為をしたなんて人がいなくなってしまうってわけですね。

「あてはめの錯誤」が問題なら、「あてはめに錯誤」っていうのも由々しき問題になっています。最近の傾向とばかりはいえません。だいぶ前からそういう風潮にあったのかも知れません。

条文の「あてはめ」ができない。すなおに条文の文言を読んでそのまま書けばいいのに。余計なことを考えてしまうってことでしょうか。これはご本人に聞いてみないとわかりません。条文を目の前にしてどのような心理状態にあったのか…。

あるいは気を利かせて・かえって墓穴を掘ってしまったのか。

なんら帰責事由がないのに責任追及される債務者って。気の毒でしょうがない。無過失責任でもないのに。お客さんから新刊書籍1冊の注文を受けた新刊書店のダンナ。こりゃ売れそうだと余分に10冊出版社に注文。お客さん、1冊注文しただけなのに10冊買わされるって…。やっぱり気の毒。

おかしいとは思わないのでしょうかね。論理を貫いた結果であればまだまだいいんですが、論理もなにもあったもんじゃない。感情の赴くままの答案がけっこうありますね。

教訓:シニアの方は社会常識を加味して考える。ビギナーの方は社会常識を加味しないで考える。(誤解のないように言っておきますが、シニア・ビギナーって、学習経験の多さ・長さじゃありません)

だいたい「あてはめに錯誤っ」て、やっぱり条文を正確におさえていないことが原因。目次と主語から「場面」を考える。そしてどんなルールを定めているか「結論」をおさえる。

わかったつもりのわかっていない人。要注意。

もっと序にいうと。記述式…うまく書けなくたっていいんです。練習なんですから。そのために勉強しているんですから。勉強段階で欠点を発見して早く直していかないと手遅れになりかねない。

欠点を・勉強不足を指摘されるのがイヤだ…なんて。勉強する意味がなくなりますよ。



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6日間で完成…それなりには

2009-07-17 00:35:36 | Weblog



試験に合格のための学習・「6日間で完成」。…なんて無謀なことをいうつもりはありません。いくらなんでも「6日間」はキビシーでしょうね。わたしゃ研究室の先輩に無理やり受験させられて…それでも「7日間」はやりましたからね。

(一晩勉強しただけで合格っていうヤツがいましたが。そんなの眉唾モンです。勝てば官軍の世界ですからね。)

昔はそんなモンだったんです。長閑な時代でもありました。

ところで「6日間完成」。部屋の掃除のことです。暑い毎日ですから、小分けに少しずつやらないと。さして広くもない部屋ですが、まともにやっているととても6日間じゃ終わらない。

19日の日曜日にいとこ(傍系4親等)と叔母がやってくるという電話。もっと早く言ってくれりゃいいのに。13日の朝ですからね。電話が来たのが。

わが家のミミとチッチはワードローブの上に乗っかって高見の見物。まっ、ネコの手ほどあてにならないものはありませんから。

仕事の合間をみて順番に。元気のあるうちにあちこちと。疲れてきたら机の周りだけ。そのうち、本が崩れかかってくるので、つっかえ棒代わりに他の本を積み上げて…。

ひとヤマ崩れると…どどーっと。まるでドミノ倒しのようで。圧巻ですよ。一度倒しに来ませんか。もちろん、あと片付けまでお願いしますけど。

エアコン2機フル回転。おまけに扇風機まで強風に…。それでも暑い。なにしろ13日から17日まで。チョコチョコとやって。18日は講義の後、夜中にチョコっと。残された時間はあまりありません。

6日間で。それなりにできそうですがね。まだフローリングの床拭きが残っていますがね。眼につく・ジャマな物は押入れと納戸に入れて…っという計画。なにごとも完璧を狙わなきゃ…なんとかなるもんです。

ヤル気がありゃね。

試験勉強も同じこと。6日間の勉強で合格っていうのはキビシーですが、6日間もあればかなりツメられますね。追い込めますよ。

(試験直前6日前にお話しましょう。)


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KYっていうよりは、BY。

2009-07-14 15:56:33 | Weblog



KY。巷では、「空気が読めない」っていう言葉が流行っていたような。空気なんて読めなくたって(相手にされないことはありますが)、たいした支障はないでしょうね。

わたしなんか…。読んだことはおろか「感じた」ことなんてありません。人のことを気にしちゃ生きていけませんぜ。

そんなことよりも「BY」。文意を読み取ることのほうが大切ですね。文意を読めっていうといささか語弊があるやも知れません。読み取れそうもないことまで読んじゃうとか。

AがBとCに同日のコンサートのチケット、しかも同一の指定席のチケットを売ってしまった…。BとCが「譲り合う」って。そりゃ、あなたは優しい心の持ち主かも知れませんが。心の優しさを答案に見せたって合格させてはくれません。試験センターは冷たい(?)心の持ち主ばっかりですからね。優しさが通じない。

民法の問題ですから、民法的に考えましょう。

担保権が設定されている建物が滅失してしまったら。損害保険云々と…。そりゃ保険に加入するのが世の常とはいえ、どこにもそんなことは書いてありません。

一字一句丁寧に・しかも場面を考えればどういう場面の問題なのかが……わかるはずなんですが。(たぶんにわたしの表現不足の問題もありますがね)

  ♪これっくらいの お弁当ばこに おにぎりおにぎり ちょいとつめて 刻みショウガにゴマ塩ふって♪

「ショウガの上にゴマ塩」をふるって言い張る人が少なくないようです。「わたしそんなことしたことない」っていうのがその理由。そりゃそうかもね。どんな味がするか…想像もできません。

これってお弁当箱にオカズをつめる話ですから、「刻みショウガ」をつめて、「おにぎりの上にゴマ塩」をかけるっていうんじゃないでしょうかね。

場面を考えると…。

ねっ、ごぼうサン。にんじんサン。

やっぱり筋を通すことも必要です。……筋の通ったフキ



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純心レク…長崎の「本」はシロ

2009-07-12 02:05:25 | Weblog

   ♪雨にしめった 賛美歌の うたが流れる 浦上川よ♪


「長崎の夜はむらさき」なんていう歌がありましたが。瀬川なんとかっていう人が歌っていたような…。そんなことはどうでもいいんですが。

『人間・社会・法』。

久々の星野先生のご著書…っていうよりは講演の内容に加筆されたご本ということ。「長崎純心レクチャーズ」の第11回です。先日、6月30日の発刊です(創文社から、本体2000円)。

新刊案内をみたときには、別の星野先生かと思ってしまいました。長崎純心大学関係のものですからね。「カトリック学者を招き…」という前書きを見て納得。星野先生はクリスチャンだという話は何かで読んだことがありましたから。

『人間・社会・法』、タイトルからは法社会学とか法哲学関係の書物というイメージがありますが、講演がもとになっていますから、「です・ます調」の文体で読みやすいです。

宗教の啓蒙書ではありません。

「法・法律・法律学に対する私の基本的姿勢─日本の多くの学者とはやや視点を異にする─がかなり強く出ていることは当然」って先生ご自身「あどき」で述べられています。

齢80歳を超えられた先生。ご健在のようでうれしいですね。

このレクチャーズ。他の作品に『トマス・アクィナスのキリスト論』、『問題としての神』などがあります。後者は稲垣先生著ですから、これもアクィナス関連なのかも知れません。また、ヨンパルト先生の『学問と信仰』など読書欲をそそるものがあります。

わたしゃカトリックとは無縁ですが(念のため)、読んでみようかなと。

この『人間・社会・法』。カバーも本体も「白」。



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誤りは指摘すべきか…武士の情けか

2009-07-10 00:11:48 | Weblog



先日、購入した本の記述に間違いを発見。2箇所も。早速、出版社にメールで指摘しときました。他にも「間違い」があったら訂正表を送ってくれ…とも書いて送信。某試験の受験生は読むんでしょうから…人ごとながら心配。

なにしろほとんど読んでいないんですから。ページを繰っていたら発見してしまった。

早速、編集部からご丁寧なお詫びが返信されてきました。

関西のK大(国立大学法人)のI先生。かつて「武士の情け。指摘しないように」って言われていましたが。情けは人の為ならずっていいますからね。

ある大学の刑事法のI先生(既に鬼籍に入られていますが)、学会デビューしたての頃、カメ先生の本の記述に間違いがあると指摘されたんだそうな。カメ先生「お前みたいな若造に言われなくってもわかってる」と一喝。それ以来、I先生は学会嫌いになってしまわれたとか…。そんなウワサがありましたね。

これまた私ごと。ある論文集におかしなところ発見。学生時代です。1週間ほど考えても、やっぱりヘン。おそるおそる電話しましたら、感激されましたね。その出版社の創立何周年記念だかのグッズを一式いただきました。

ある試験対策の問題集。これはひどい間違いだらけでしたね。発売当初は。これまた指摘したら、Faxで何枚も来ましたね。訂正表が。あまりの多さにビックリ。

やっぱり謙虚じゃないと…。過ちては改むるに憚っちゃいけないって昔から言われていますからね。

ところがある民法のセンセーのご本。民法の体系書じゃないのですが、間違い。指摘しましたら、うんともすんとも…なしのつぶてです。もう、10年くらい経ちますね。第二刷で訂正されたのかは知りませんが。

序にいっときますが、誤字・脱字とか、学説の違いってもんじゃないんです(こんなモンはかわいい。こんなモンは指摘などしません。わざわざ)。知識の誤りは…しょうがないですね。確信犯的なものはとくに。

サルも木から落ちるし弘法も書き間違えも…。まっ、人間ですからね。勘違いもあるでしょうに。(当然、わたしも人の子……)。


やっぱり武士の情けかな…。いやいや、やっぱり売買ですから。有償契約ですからね。ひとこと言っておかないと…。



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ローバは一日にしてならず

2009-07-09 01:44:52 | Weblog


「ローマは一日にしてならず」なんていいますが、老婆も一日にしてならないんですね。玉手箱でも開けない限りは。だいたい70年くらいかかるでしょうか。高齢社会では。

ローマ。べつにサミットの話をしようっていうんじゃありません。

久しぶりに政府刊行物センターに。探しモノの資料もあったし、官報を買おうと。電子官報(インターネット官報)じゃ目が疲れますからね。やっぱり「紙」じゃなくちゃ。ところが売り切れだと。1年ぐらい前まではそんなことなんて滅多になかったんですが。

行きがけの駄賃に買ってきたのが『法学の考え方・学び方』(本体900円)。サブタイトルが「イェーリングにおける「秤」と剣」」。福島大学の『21世紀の市民講座』シリーズ。

50ページほどのブックレット。帰りの電車(30分ほどしか乗っていないのですが)で読んでみました。わたしゃ紀行文・伝記だと思ってしまいました。まっ、イェーリングのチョー入門書ですね。

3分の1ぐらいが大学の試験問題と解説。文章の要約がお好きなセンセーのようです。イェーリングの著書の一節を掲げ(もちろん、日本語で)、その要約を求めていますからね。

参考文献として、『権利のための闘争』が紹介されていましたが。村上先生の訳(岩波文庫)。やっぱり名訳との評判が高い日沖先生の訳じゃないとね。古本屋で50円くらいで売っていますね。たまに。高くっても100円ぐらい。

「自分かってに本を選択してはいけない」っていうのは末広嚴太郎(「いずたろう」と読みます)先生の言ですが(『法学入門』p145)。読む本ぐらい自分で選択すべきだと思います。その結果、失敗もたびたび。だいちわたしゃ他人がススメる本とか、○○賞受賞作品ってきらいですからね。

末広先生がいうには、そうしなきゃ袋地に入ってしまうってことでしょうね。(ある答案で「袋地を通行する権利がある。」というのがありました。そりゃそうですよね。自分の土地なんですから。「そうですか。それじゃ、いつまでたっても会社に行けませんね」ってコメントしときました)

そのイェーリングの著書の書き出しは「名文」で有名。「法の目的は平和である。それに達する手段は闘争である、と。これはたしか、日沖先生の訳(だったと思う)の『権利のための闘争』の書き出し。学生時代には得意がって覚えましたよ。

「ローマは三たび世界を征服した。」と。これは『ローマ法の精神』の書き出しで有名ですが、わたしの所蔵している原田先生の訳は「ローマは三たび世界に掟を命じ、三たび諸民族を統一態に結合した。」と。なにしろ昭和25年初版の訳本ですから、表現がかたい。

要するに、武力⇒キリスト教⇒ローマ法っていうんですね。

みなさんもはやく、試験を征服してください。一度でいいですから。



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