博覧こうき

信頼のK&S行政書士受験教室

苦肉の策…羊頭狗肉

2007-10-23 02:18:26 | Weblog


 この世の中には、「羊頭狗肉」はけっこうありますね。騙されないように眉にツバをつけて生きなきゃ…。

 騙したあなたが悪いのか…騙された私が悪いのか…。

 こと食べ物ともなると笑ってばかりもいられません。最近、食品の偽装表示が目に余りますね。しかも何年も前からだなんて…。

 比内地鶏。他のニワトリを使った薫製製品を「比内地鶏」と。新聞によれば「団子・つみれ」も。そればかりではなく、おなじみの「賞味期限の改ざん」も。しっかりやっていたわけですね。う~ん、抜け目がない。

 これまたおなじみの「赤福」。バレるとわかっていながら…なのか。バレっこないって思っているのか。会社側の説明がだんだん悪い方向に突っ走ってますね。

 売れ残った餅の7割を再利用だとか。最初の会社の説明では1%ほどだというのですから…。開いた口が塞がらない。

 やっぱり、開いてしまった口には「赤福」をどうぞ。なんでしょうかね。

 「むき栗」なるものは売られていますが、「むきあん」、「むき餅」なるものまで登場してしまった「赤福」。再起不能でしょうか。

 この「羊頭狗肉」。なにも食品業界ばっかりじゃないようですね。「巧言令色鮮き仁」なる言葉があるように、うまい言葉にはご用心。

 本来なら「社会淘汰」されるはずなんですが、おいしい言葉に・甘い言葉が…「すぐわかる」・「ネコでもわかる」・「短時間で完成」などと…。あやしい言葉のオンパレードですね。

 騙したアイツが悪いのか…騙されたあなたが悪いのか…。

 それでも世の中。よくしたもので「狗頭羊肉」なるものも。初級編だというから、買ってみたら上級者向けであったり…と。こういう類のものはラッキーだと思わないといけません。じっくり学習すると必ず力がつきますからね。

 その一つ。「幾代=鈴木=広中「民法の基礎知識」(有斐閣双書)。これなどかなり程度の高い小論文集ですね。すでに幾代=鈴木両先生は鬼籍に入られましたが。

 因みに「第一問 常識論と解釈論とはどうちがうか」(広中)。常識論とされるものの三つの具体例を挙げて常識論と解釈論との違いを示しつつ論じています。なんとなくおもしろそうでしょ。民法学者であり、法社会学者でもある広中先生の著書はそりゃあ読み応えがあります(はっきり言ってむずかしい)。

 その二つ。「考える民法」(弘文堂)。何人かの学者の共著。これなんぞは「考え込む民法」などと世評もあるくらいです。

 もっとも、これらは「言語明瞭・意味不明」。

 中には「言語不明・意味不明」なるものもあって。試験委員の石川健治(敬称略)の「自由と特権の距離」なんて何度読んでもわからない。

 いつか書いている本人に聞いてみたいですよ。「わかって書いているのか」って…。

 それで苦肉の策。壁に投げつけて、破って捨てちゃいました。