山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

英語教育、国際姉妹都市交流、ジョン・スタインベック、時事英語などの研究から趣味や日常の話題までいろいろと書き綴ります。

Steinbeck Festival Limavadyにバーチャル参加

2021-02-28 22:50:22 | 日記
Steinbeck Festival は(ほぼ)毎年、ジョン・スタインベックの生まれ故郷、Salinasで開催され、これまでに3度参加したことがありますが、なんと、北アイルランドのリマバディ(Limavady)という町でもSteinbeck Festival がスタインベックの誕生日に合わせて開催されていることをこの度知りました。

なぜ、北アイルランドの町で?と思う人がいるかもしれませんが、ジョン・スタインベックの祖父Samuel HamiltonがこのLimavadyという町の出身で、移民としてアメリカに渡り、その孫Johnが有名な作家になったのです。

ということで、スタインベックの誕生日に合わせてSteinbeck Festivalを開催することになったそうですが、今年で3回目だそうです。

ちなみに、ジョン・スタインベックのおじいさんであるサミュエル・ハミルトンについては、『エデンの東』(East of Eden, 1952)にも登場しますので、興味がある人はどうぞ、読んでみてください。

Steinbeck Festivalというからには、スタインベックの大ファンの僕は参加しなければなりません。

幸い、これもオンラインイベントで、その様子がYouTubeで見ることができるので、間接的ではありますが、「参加」させていただきました。

ジョン・スタインベック自身もLimavadyを訪問しているそうですが、僕もまた新たに行きたい場所が増えました。
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DVの研究会に英語協力で参加(2021年2月28日)

2021-02-28 22:43:52 | 日記
今日は畑仕事もしましたが、その他はPCの前に座りいろいろな会やイベントに参加しました。

午後からは同僚がメンバーとなっているDVについての研究会で英語の資料を使っているということで、昨年12月19日に続いてゲスト参加。

門外漢ではありますが、英語の資料の翻訳のお手伝いをしています。
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Steinbeck's Birthday Bingoに参加(日本時間2021年2月28日)

2021-02-28 22:30:41 | 日記
今日はスタインベックの故郷カリフォルニア州サリーナスにあるNational Steinbeck CenterのオンラインイベントSteinbeck's Birthday Bingoに参加しました。

現地ではスタインベックの誕生日2月27日午後5時からの開催でしたが、こちら日本時間では2月28日午前10時からの開催でした。

スタインベックについての話を聞きながらキーワードを聞いて消していくというルールです。



惜しかったけど残念ながらビンゴにはなりませんでした。

でも楽しく勉強になりました。

ちなみに参加費は5ドルでした。

さらに寄付をすると、賞品が当たる権利が発生するという仕組みになっています。

このようなイベントにオンラインで自宅から頻繁に参加できるなんてとてもいい時代になりました。

Virtual Steinbeck Festivalに参加 - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

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National Steinbeck Centerのレクチャー(Webinar)を拝聴 - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

1月7日、8日の2日間は、勤続25年のリフレッシュ休暇をいただきました。でももちろん遊びに行くわけにはいかないので、家で仕事をしてるだけでし...

National Steinbeck Centerのレクチャー(Webinar)を拝聴 - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

 
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英語表現紹介:"ghost net"と"ghost fishing"

2021-02-28 18:40:54 | 日記
古い情報ですみませんが、机の上を整理していて出てきた約3年前、2018年3月25日のSunday Ageの "The ocean's had a gutful of plastic"というJulia Baird氏の署名記事を読み直してみました。(机にいろんなものが積み重なっている様子がバレますね)

オーストラリア研修中、新聞で気になり切り抜いた記事です。

3年前のこの当時より、現在はさらに海洋のプラスチックごみが問題になっていますが、海洋プラスチックごみで厄介なものは、破損したり、海洋廃棄された魚網だそうで、それがかなりの量を占めるようです。

そのような魚網は"ghost net"と呼ばれるようですが、そのようなネットは海底に沈み、特にくぼんだ所に滞留し、海水の動きによりそのような網が動いたりして、魚などの海洋生物が囚われてしまうそうで、それは"ghost fishing"(幽霊漁業)と呼ばれるそうです。

というようなことを当時書きたいと思って、机の上に置いていたのですが、すっかり忘れていました。

"ghost clipping"(幽霊切り抜き?)と呼べるでしょうか…。

現在、インターネットで調べてみると、海底にたまっているこのようなghost netを回収する運動が行われているようです。

このような活動をしている人たちを、"ghost net busters"と呼ぶようです。

2018年3月25日のこの記事は残念ながらもうインターネット上では読めないようです。

ちなみに、2018年3月25日は以下のように過ごしていました。

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オーストラリア研修旅行(2018年3月25日午前) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

今日は日曜日、学生たちはLineでの質問内容から判断すると、自分たちで、またはホストファミリーと観光やショッピングをしているようです。一時、...

オーストラリア研修旅行(2018年3月25日午前) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

 


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オーストラリア研修旅行(2018年3月25日午後) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

2018年3月25日(日)の午後、オーストラリア留学中の教え子のMさんがメルボルンに会いに来てくれました。Mさんは、在学中、進学の勉強の指導...

オーストラリア研修旅行(2018年3月25日午後) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

 




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last, but not leastの言い換え表現

2021-02-27 22:58:40 | 日記
先日、全豪オープンテニスで優勝した大坂なおみ選手の優勝スピーチで、”last, but not least”ではなく、”lastly, but not leastly”が使われていたと書きました。

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大坂なおみ選手の全豪オープン優勝スピーチに学ぶ英語表現 "lastly, but not leastly" - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

大坂なおみ選手、全豪オープン第2回目の優勝おめでとうございます。以前よりスポーツの国際大会は、インタビューなどで英語の勉強になりますと授業で...

大坂なおみ選手の全豪オープン優勝スピーチに学ぶ英語表現 "lastly, but not leastly" - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

 


実は、今日の日本ジョン・スタインベック協会オンラインミーティングでの会長挨拶で、いくつかのことを述べて行く際、最後のことを紹介する前には、あえてどちらでもなく、”last of all, but not least of all”を使わせていただきました。

スタインベックの誕生日に日本ジョン・スタインベック協会オンライン交流会開催(2021年2月27日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

こちらの方が格式があるように感じたからです。

先ほどの記事で紹介したWilliam Souderさんが書いた新しいスタインベックの伝記を読んでいたら、あとがきの部分で、

Last but never least, thank you to my family. (p.371)という文を見つけました。

なるほど!



これで "last but not least"に代わるいくつかのバリエーションを身につけることができました。
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スタインベックの誕生日に日本ジョン・スタインベック協会オンライン交流会開催(2021年2月27日)

2021-02-27 22:38:15 | 日記
2021年2月27日、今日は僕の研究するジョン・スタインベックの誕生日です。

1902年生まれですので、もし生きていたら119歳の誕生日です。

スタインベックの誕生日を記念して、また昨年5月の学会はコロナウイルス感染症のために残念ながら年次大会を中止しましたので、その代わりとして、日本ジョン・スタインベック協会では、オンラインミーティングを開催しました。

日本ジョン・スタインベック協会第44回全国大会および総会は中止させていただきます - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

ミーティングの冒頭、会長として挨拶をさせていただきました。

挨拶は英語と日本語でさせていただきましたが、英語である程度言ってから、日本語を話しという感じで進めました。

英語は大体このような内容のことを話しました。

As President of the John Steinbeck Society of Japan, I would like to say a few words at the beginning of this online session.

First of all, thank you very much for attending today’s online meeting.

Last year we had to cancel our annual conference in Okinawa in May due to the new coronavirus pandemic.

So we haven’t seen each other for quite some time now.

In the mean time we have some good news and bad news to tell you today.

Bad news first, Professor Yasuo Hashiguchi passed away on July 30 last year. He was 95, just a day shy of the age of 96, I have heard. As you all know, he was the founding father of this society, the first president, and Honorary President. I now would like to have a moment of silence for Professor Yasuo Hashiguchi and I want you to join me please.

Thank you.

Next good news.
Happy Birthday, Mr. John Steinbeck! This would be his 119th birthday. If he had not been born, or if he had not become a writer, we are not gathering online today. So I think we need to thank him and praise his life and his writings.

Another good news is having this reunion meeting online today. As I told you, we were not able to meet last year, so we are very happy to meet you online alternatively. I would like to thank our Secretary General, Professor Kotaro Nakagaki, and the Editor in Chief of Steinbeck Studies, Professor Aya Kubota, for making this opportunity happen today. Thank you.

Next good news is the publication of a new Steinbeck Biography, Mad at the World: A Life of John Steinbeck by William Souder last year. Professor Scott Pugh has written a book review of this book for the next issue of Steinbeck Studies. So everybody, please look forward to reading his book review in a few months.



Last of all, but not least of all, Professor Yoshifumi Kato, the 8th President of this society published this book titled 『スタインベックのまなざし―我がアメリカ文学・文化研究の原点―』recently. Congratulations, Professor Kato on the publication of the book of his life work, John Steinbeck.



This is all I want to say as my greeting and I want you all to enjoy this Steinbeck birthday party and our reunion online. Thank you.

7年前のスタインベックの誕生日についての記事です。
John Steinbeckの112回目の誕生日続報 - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)
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Web版岡山県合同企業説明会の事前説明会に参加(2021年2月26日)

2021-02-27 22:34:00 | 日記
大学コンソーシアム岡山では、2021年3月4日~5日にWeb版岡山県合同企業説明会を開催します。

その説明会にむけての主催事務局、参加企業の担当者、大学関係者の事前説明会が、2021年2月26日午後、オンラインで開催されました。

キャリア支援センター長として参加させていただきました。
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Healthy Habits for a Better Lifeの出版『備北民報』に紹介される(2021年2月21日)

2021-02-26 19:41:53 | 日記
この度、成美堂から4冊目となる大学英語教科書Healthy Habits for a Better Life(『よりよい健康生活を求めて』)をJoan McConnell先生との共著で出版させていただきましたが、『備北民報』(2021年2月21日)がそのことを記事として紹介してくださいました。



ご紹介いただき、ありがとうございました。

何件かお問い合わせをいただいておりますが、大学の授業等で使う教科書のため、練習問題がついておりますが、その解答はつけておりません。

リーディングの練習として本文等をお読みいただくことはできますが(成美堂のウェブサイトから音声も聞いていただけます)、解答がない点はご承知ください。

成美堂のウェブサイト内のこの教科書の紹介ページです。
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<2021年度新刊> よりよい健康生活を求めて|大学英語教科書出版 成美堂

今最も注目される健康・ライフスタイルについての様々なトピックを扱った初級用総合教材。各章約250語程度のわかりやすい英文をもとに、フレーズお...

株式会社成美堂オフィシャルサイト

 


成美堂からのこれまでのMcConnell先生との共著の教科書です。

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やさしく読める社会事情|大学英語教科書出版 成美堂

各章250語程度の社会事情に関わるリーディングを中心とした総合教材。男女平等や熟年離婚など現代社会の様々なトピックが良質で読みやすい英文で書...

株式会社成美堂オフィシャルサイト

 


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リーディングで深める英文法|大学英語教科書出版 成美堂

各章250語程度の良質な英文を読み、豊富な問題量をこなしながら文法の知識を深めるテキスト。学習すべき文法項目を簡単にまとめたFocus Gr...

株式会社成美堂オフィシャルサイト

 


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リーディングで鍛える英作文|大学英語教科書出版 成美堂

300語程度のモデル英文を読み、豊富な問題量をこなしながらライティング力の養成を図るテキスト。各章に学習すべき文法項目・英語表現をFocus...

株式会社成美堂オフィシャルサイト

 


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映画紹介:Picnic at Hanging Rock(1975)

2021-02-24 22:38:10 | 映画
2020年12月23日オーストラリア大使館主催のオンラインイベントでオーストラリア映画のPicnit at Hanging Rock(1975)を鑑賞し、その後、アフタートークが行われました。

この映画の舞台となったHanging Rockはメルボルンの北に位置するカイントンにある場所で、2017年3月のオーストラリア研修では参加人数が少なかったため例年とは異なり、メルボルン市内でのホームステイではなく、カイントンでのファームステイとなりました。

この時に僕がステイさせていただいたお宅は、ちょうどハンギングロック山を北から望む場所にありました。



元々この辺りは火山だったそうで、このような地形になったと教えていただきました。

映画Picnic at Hanging Rockの中では、この地形をgeological marvel(地質学的驚異)と呼んでいました。

カイントン滞在中の記事です。

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オーストラリア研修旅行(2017年3月25-26日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

現在、メルボルン北のカイントン地域でファームステイ中、通信状態があまりよくないので取り急ぎ文字のみで投稿。オーストラリア研修旅行(2017年...

オーストラリア研修旅行(2017年3月25-26日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

 


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オーストラリア研修旅行(2017年3月25-26日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

3月25日-27日はファームステイをしました。接続状態がよくなかったのでアップが遅くなりました。とても楽しい経験でした。オーストラリア研修旅...

オーストラリア研修旅行(2017年3月25-26日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

 


さて、このPicnit at Hanging Rockという映画は、このハンギングロック山にピクニックに行った女子生徒たちが行方不明になるという話です。

行方不明になる部分で、映画では "spirited away"という表現が使われています。

"spirit”は名詞では「精神、魂、霊」などの意味ですが、動詞では、「~をひそかに連れ去る、誘拐する」などの意味があります。

ジブリの映画『千と千尋の神隠し』(2001)も英語のタイトルは、Spirited Awayとなっています。

これは、Joan Lindsayの同名小説が原作になっています。

ホストファミリーからこの小説や映画のことを聞いたので、原書をハンギングロックの売店で購入しました。



この表紙の写真は、今回見たこの映画からの写真です。

カイントン滞在中には、ハンギングロック山にある小説および映画のことを紹介する展示にも連れて行ってもらいました。







また、少女たちが行方不明になった舞台であるピクニックコースにも行ってみました。











行方不明にならず無事に帰ってこれてよかったです…

もし興味がある人は、Google mapでこのハイキングコースを登っていくことができます。(Googleすごいです!)

さて、今回の映画鑑賞ですが、実は途中から家の用事のため見られませんでした。

ぜひ、何かの機会にまた最後まで見てみたいと思います。

ちなみに、このHanging Rockではロックコンサートも開かれるそうです。



会場としてぴったりの名前ですね。

また、ピクニック道の入り口に主のようにして座っていたのが、Snowyという名のカンガルーでした。



いつかまたこのSnowyに会いに行きたいです。もちろん、この時にお世話になったホストの夫妻にも再会したいです。

それから、この山で見たアリ、とても大きかったです。
この記事のアリの写真はハンギングロック山で撮ったものです。

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7月豪雨災害の後に考えたこと - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

しばらく投稿が滞っていました。今回の豪雨について7月10日にFacebookに投稿した内容です。まずは、被災されました方々、心からお見舞いを...

7月豪雨災害の後に考えたこと - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

 


映画では、Hanging Rockには毒アリや毒蛇がいると言っていましたが、まさかこれは毒アリだったのでしょうか?





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読書案内:カルロス・ソモンテ著『われら地球大家族⑪メキシコ』(リブリオ出版, 1986)

2021-02-23 21:38:09 | 日記
今回もメキシコの本を紹介します。



これもメキシコを知るために読んだ本の一冊です。

この書の中では26人のメキシコ人がそれぞれの仕事とその地域の産業や生活などのことを写真とともに紹介しています。

冒頭の地図を参照しながら読んでいくと、メキシコという国がおぼろげながら見えてくるという構造になっています。

今回自分の研究に特に参考になったのは、パックアロ湖で漁師をするタラスコ族のホワン・カミーロさんのセクションでした。

ホワンさんが奥さんとともに漁業に使う網を木に干している様子が、ソール・ベローの「メキシコの将軍」でパックアロで網が干されていたという描写を解釈する参考になりました。

ベローは、この魚網が干されているということを物語の流れとは直接関係ないながらも、情景として描いています。

そして物語の舞台になっているパックアロという地が漁業が盛んである地であるということを間接的に紹介しているのです。

物語の筋立てとは直接関係ない情景を鑑賞するのも文学作品の楽しみ方の一つだと思います。

ちなみに、この『われら地球大家族⑪メキシコ』によると、パックアロ湖とシラウェン湖にしか生息していない銀白魚(ホワイト・フィッシュ)を網で捕る漁業が盛んだそうです。

この銀白魚は、サケに似た魚だそうです。

1986年出版のこの本に「近ごろは、銀白魚があまり取れません」(p.11)と書いてあるので、心配ではありますが、いつかメキシコを訪問しこの辺りの名物であるこの銀白魚をぜひとも食べてみたいものです。
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読書案内:北川民次『メキシコの青春―十五年をインディアンと共に』(エフエー出版, 1986)

2021-02-23 00:08:52 | 日記


このところ、メキシコ関係の書籍の紹介が多いのは、現在、作家ソール・ベローの絵がいたメキシコについて研究を行っているからです。

第32回日本ソール・ベロー協会大会(2020年9月6日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

第44回備北人文科学学会学術集会での研究発表 - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

ベローがメキシコを描いた作品は、「メキシコの将軍」、『オーギー・マーチの冒険』、「モズビーの思い出」と3つがありますが、その作品中の背景知識を得るため、メキシコについての著作を読み漁っています。

北川民次著『メキシコの青春―十五年をインディアンと共に』、この書は古本屋で見つけ、画家の北川氏がメキシコに住んでいたのはちょうどベローがメキシコに行っていた頃と同じ時期だなと思い、参考になるかなと思って購入しました。

北川氏は、静岡県出身で早稲田大学を中退してアメリカに絵の勉強に渡りました。

ニューヨークでは、クニヨシ・ヤスオなどとともに修行時代を過ごしました。
クニヨシについては以下も参照ください。
ヤスオ國吉岡山展見学 - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

北川氏は、ニューヨークを出て、キューバを経てメキシコに渡り、メキシコに住みいろんな経験をしますが、これは、その若い頃のことを回想して書いた書です。

僕自身、ソール・ベローの研究をして日が浅いので、作品も読みつつ、彼の伝記や参考書や関連書なども同時に読み進めているのですが、ベローの伝記の一つ
Zachary Leader著 The Life of Saul Bellow: To Fame and Fortune 1915-1964を読んでいたら、

Like Mosby's villa above Oaxaca, the villa the Bellows and the Passins rented while in Taxco was on a hill overlooking the town. It was owned by a Japanese painter, Tamiji Kitagawa, ...(p.230)
の記述を見つけた時には、本当に小躍りしたくなるような興奮を覚えました。

つまり、ベロー夫妻が友人のパッシン夫妻とともにタスコに住んでいた邸宅は日本人画家の北川民次によって所有されていたと書かれていたのです。

文学を研究していると本をめぐる出会いをときどき経験しますが、これもまさしくその一つでした。

古本屋でもしかしたら参考になるかもしれないかと思い、買った本が本当に関係深いものだったのです。

そして、北川氏の書を読み進めてみると、

 タスコには早くも数千名の外国人定住者が尻をおちつけていた。それらは、まだ売りだし前の小説家や、画家の卵や、著名な財界人におきざりをくった未亡人や、廃物に なった思想家などが多かったが、中には、ハンガリア生まれの美しいバレリーナもいたし、ニューヨークで有名な美容師もまじっていた。これらの人びとは以前の職業や経歴が一人ひとりちがっているにもかかわらず、タスコへくると一様に、ソムブレーロをかぶり、インディアンのサンダルをはき、同じ種類の酒をのみ、同じような愚にもつかぬ空論をとりかわして毎日をすごした。彼らの大部分は、べつだん日課となるような用事もないのに、午後三時ごろになると規則正しくドニア・ベルタという、メキシコ婦人の経営する小さな酒場に現われ、日ぐれまで、また、ときによると夜の十一時ごろまでも談笑した。(pp.182-183)

という描写が見られました。

ここにある「まだ売りだし前の小説家」というのは、タスコに住んでいた翌年に初めて雑誌に作品が掲載された「まだ売りだし前の」ソール・ベローのことではないでしょうか!

実はこのことは、おそらくまだどなたも指摘していないある意味「大発見」と言えると思います。

これも含めたメキシコとソール・ベロー文学についての僕の論文は、近いうちに発表になります。

詳細が決まりましたらまたお知らせをさせていただきます。
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読書案内:アルベール:カミュ『ペスト』(新潮文庫)宮崎峯雄訳

2021-02-21 22:27:33 | 日記
新型コロナウイルス感染症の流行で再びベストセラーになったというこの書、僕も一応読んでみました。

これを購入したのが、今年度4月にほとんどの授業が遠隔授業となり、自宅で仕事をすることが多くなり、読書の時間が取れそうだと思ったから(実際は、遠隔授業の授業にかなりの時間が取られ、やっぱり読書の時間がたっぷり取れるということはなかったのですが)です。

この書が出版されたのは、1947年、舞台はアルジェリアのオランという町。

この書を読んでみようというもう一つの理由は、アルジェリアのスタインベック研究者からアルジェリアでのスタインベック国際学会(コロナが流行している現在、実施がどうなるか白紙のようですが)にも誘われていることでした。

この話は、架空の話を書いたもので、実際の疫病の流行について書いたものではありませんが、現在の新型コロナウイルス感染症が蔓延する状況とかなり似通った社会の様子が絵が描かれています。

いくつか気になった表現を引用しておきます。

・天災というものは人間の尺度とは一致しない、したがって天災は非現実的なもの、やがて過ぎ去る悪夢だと考えられる。ところが、天災は必ずしも過ぎ去らないし、悪夢から悪夢へ、人間のほうが過ぎ去って行くことになり…

・わが市民たちも人並以上に不心得だったわけではなく、謙虚な心構えを忘れていたというだけのことであって、自分たちにとって、すべてはまだ可能であると考えていたわけであるが、それはつまり天災は起りえないと見なすことであった。

・彼らは取り引きを行うことをつづけ、旅行の準備をしたり、意見をいだいたりしていた。ペストという、未来も、移動も、議論も封じてしまうものなど、どうして考えられたであろうか。彼らは自ら自由であると信じていたし、しかも、天災というものがあるかぎり、何びとも決して自由ではありえないのである。

・この病を終息させるためには、もしそれが自然に終息しないとしたら、はっきり法律によって規定された重大な予防措置を適用しなければならぬ。

・商業もまたペストで死んだ

・彼らの最初の反応は、たとえば、施政当局に罪を着せることであった。

・あるカフェが「純良な酒は黴菌を殺す」というビラを掲げたので、アルコールは伝染病を予防するという、そうでなくても公衆にとって自然な考え方が、一般の意見のなかで強まってきた。

・彼の住んでいる界隈の大きな食料品屋が、うんと高い値で売るつもりで食料品をストックしていて

・ペストにもいい効能がある。人の眼を開かせ、考えざるをえなくさせる

なかなか人間社会の鋭い洞察が描かれています、あるいは、人間は何年たっても変わらないんだということもよくわかります。

カミュは、この小説の出版後、約10年でノーベル文学賞を受賞しました。





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大坂なおみ選手の全豪オープン優勝スピーチに学ぶ英語表現 "lastly, but not leastly"

2021-02-20 22:06:54 | 日記
大坂なおみ選手、全豪オープン第2回目の優勝おめでとうございます。

以前よりスポーツの国際大会は、インタビューなどで英語の勉強になりますと授業でも学生たちに話したり、自分でも見ています。

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世界陸上観戦で英語の勉強 - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

ロンドンで開催されていた世界陸上が終わりました。今回の大会もボルト選手の引退や日本選手の活躍も含め、さまざまなドラマが見られました。このよう...

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ピョンチャン冬季オリンピック開幕(2018年2月9日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

2018年2月9日、韓国のピョンチャン(平昌)冬季オリンピックが開幕しました。頑張れ日本!このような国際スポーツ大会のテレビ観戦は英語の勉強...

ピョンチャン冬季オリンピック開幕(2018年2月9日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

 


今回の全豪オープンテニス大会は、昨年、テニス部の顧問に就き、自分でも素人ではあるもののプレーをさせてもらっているということと、研修旅行や新婚旅行で行ったオーストラリアのメルボルンで開催されているということで、例年以上に熱心にテレビ観戦をしました。

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テニス部顧問に就任 - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

今年度後期より学生に頼まれてテニス部の顧問を務めています。僕の弟はテニスのインストラクターをしていますが、僕自身はテニスの競技経験はなく遊び...

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硬式テニス・デビュー戦(2020年11月1日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

先日の記事で書いたように今年度硬式テニス部の顧問に就きました。OGPイメージテニス部顧問に就任-山内圭のブログ(KiyoshiYamauch...

硬式テニス・デビュー戦(2020年11月1日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

 


大坂なおみ選手がみごとなプレーで優勝に終わりました。

表彰式の様子も放送され、MCの元テニス選手の英語も、大会役員女性のスピーチ、準優勝のブレイディ選手と大坂選手のスピーチもしっかりと放送されました。





大坂選手のスピーチで気になったけどいいなと思ったのが、"lastly, but not leastly"という表現。

これは、"last not but least"の形で通常使われます。

last(最後)ではありますが、least(最小)ではありません、と音が似たlast とleastを並べて、何かを話す時に最後になりますが、でも決して最小だから最後なのではないですよ、というニュアンスでスピーチ等で使われます。

僕自身も例えば、姉妹都市訪問や研修旅行の際、お世話になった方々へのお礼のスピーチで、お世話になった方々に順にお礼をする時、あるいは、順番に皆に何かをしてもらっていて、最後の人を紹介する前などに使う便利な表現です。

この日のスピーチは、準優勝のブレイディ選手のスピーチがまず、大坂選手への感謝から始まり、続いて大坂選手のスタッフ、自分のスタッフ、大会関係者、応援している人たち(ここで、お母さんはきっと家でテレビを涙しながら見ているだろうけどと言っていたのが印象的)、隔離期間にお世話になった人たち、などいろいろな方々にお礼を述べ、今回はこのトロフィー(「彼女」と女性形で表す)をもらえる運命ではなかったけど、いつか必ず獲ってみたいというとてもいいスピーチでした。

続く大坂選手もやはり、いろいろな方々への感謝のスピーチでした。

彼女は、まず、Firstlyから始め、感謝の言葉を始めましたが、順にいろいろな方々にお礼を述べ、最後に、最初使ったFirstlyに呼応する形で、Lastlyを使い始めました、そのあとbut not leastlyと来て、なるほど、そういう使い方もあるんだと、勉強になりました。

今、ここにleastlyという単語を打つと、そのような単語はないよと赤線が引かれてきます。

手元の英和辞典にもleastlyは立項されていません。

Googleのフレーズ検索で調べてみると

"last but not least" が 51,500,000件に対して、
"lastly, but not leastly"が 42,900件と出ました。
Google検索結果はあくまでも目安ではありますが、出現頻度は、約1200件に1件の割合です。

今後、大坂なおみ選手のおかげで、lastly, but not leastlyがもっと使われるようになるでしょうか。

追記)
翌日の男子決勝後のスピーチでは、優勝者のジョコビッチ選手も準優勝者のメドベージェフ選手も、"last, but not least"を使っていました。
決勝の試合開始前のルール説明をしていた役員も"last, but not least"を使っていました。
ということは、今この"last, but not least"は、多用されすぎていてやや陳腐な表現になりつつあるのかもしれません。
そのような状況の中、大坂選手、新鮮な表現を使っていますね。
授業での学生の関心を高める余談になりそうな話です!




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メキシコのティファナ訪問時に購入した絵葉書

2021-02-18 21:28:54 | 旅行
先日書いたように1988年メキシコのティファナを訪問しました。

OGPイメージ

メキシコのティファナ訪問(1988年3月24日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

昨日の記事で学生時代のメキシコのティファナ(Tijuana)訪問について書いたので、そのことを写真とともに振り返ってみます。読書案内:曽野綾...

メキシコのティファナ訪問(1988年3月24日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

 


その日、ティファナで約半日過ごしましたが、その間にこれら5枚の絵葉書を購入しました。

今となっては貴重な資料だと思いますのでここに紹介します。


アメリカ合衆国サンディエゴからメキシコのティファナに入る際の検問所です。
La Frontera entre Tijuana, Mex. y San Ysidro, Cal.
The U.S.-Mexico Internation (sic) Border at Tijuana.
葉書説明はこのように書かれてます。InternationはInternationalが正しいと思います。


Vista panoramica de la ciudad de Tijuana con la ciudad de San Isidro, Cal. E.E.U.U. al fondo.
View of Tijuana, Mexico, and San Isidro, Cal.
ティファナとカリフォルニアのサン・ディエゴのサン・イシドロ地区(Ysidroと綴ることが多いようです)の景色です。


Ave. Revolucion, una importante zona turistica.
Revolution Avenue, an important tourist area.
Tijuana, Baja California Norte, Mexico.
重要な観光エリアの「革命通り」、Google Mapで見るとおぼろげながら行ったことがあるような気がします。


Vista parcial de los portales y la Av. Revolucion.
Partial view of the portals and Revolucion Ave.
Tijuana, Maja California Norte, Mexico.
これも「革命通り」です。


Ave. Revolucion y el Edificio de Woolworth.
Revolucion Ave. and the Woolworth Store.
Tijuana, Baja Cfa. Norte, Mexico.
スーパーマーケットのWoolworthがこの当時は「革命通り」にあったようですが、Google Mapで調べると今は郊外に移転したようです。


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ニューヨーク・マンハッタンのPort Authorityバス・ターミナルの今後が楽しみです

2021-02-15 23:55:35 | 旅行
2021年1月25日のThe Japan Newsで "Loathed N.Y. bus terminal bound for major upgrade"の記事を読みました。

AP発の記事なので、
OGPイメージ

Loathed New York City bus terminal is bound for an upgrade

NEW YORK (AP) — New York City’s main bus terminal, long ridiculed for ...

AP NEWS

 

でも読むことができます。

このPort Authorityバス・ターミナルは、マンハッタンとNew Plaltzの往復の際、いつも使っています。

私たちにとって姉妹都市New Paltz訪問のためのとても重要な場所です。


2019年9月


2015年9月(学生にいつの間にか撮影されていた写真)

今ある建物の上に、ターミナルを増設し、バスが待機できるスペースを増やすなどのことが計画されているようです。

記事によると建設は2024年に始まり、2031年まで続くとか。

コロナ渦の中、次にいつPort Authorityに行けるかわかりませんが、また今から10年後の2031年以降も元気に海外に行けているのかどうかはわかりませんが、どのようなバスターミナルになるのかが、楽しみです。

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ニューヨーク旅行を振り返って(2018年8月16日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

2018年8月16日、この日は、新見市の姉妹都市NewPaltzVillageを訪問しました。いつも通り、マンハッタンのバス乗り場PortA...

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アメリカ研修旅行(2015年9月13日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

2015年9月13日、この日はニューヨークシティを一日観光できる日でした。今回は、学生数が17名と多く、全員を引き連れてあちこち行くのは大人...

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アメリカ研修旅行(2015年9月6日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

前日宿泊したComfortInnJFKAirportで朝食をとり、チェックアウト後、増発してもらった地下鉄の駅までのシャトルバスに乗りました...

アメリカ研修旅行(2015年9月6日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

 


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アメリカ研修旅行(2014年9月13日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

2014年9月13日、ニューヨークのバス乗り場PortAuthorityから姉妹都市のニューパルツに向かう日です。スーツケースがあるので、半...

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2001年9月11日 - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

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