きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

お箸で はしわたし④ 世界の人をつなぐ

2010-11-11 21:18:12 | 赤旗記事特集
お箸で はしわたし④ 世界の人をつなぐ

 国際箸学会は、“出合の喜び、創造の喜び、達成の喜び”を味わいながら、箸文化を学び、新しい箸文化を創り、箸を通じて世界中の人と共に喜ぶ会である。
 会では箸ピーゲーム活動や箸づくり教室以外に、異業種の一流の方々から箸との関係について語ってもらう講演会も行っている。
 1回目は、脳外科の世界的権威である亀田総合病院脳神経外科の田中美千裕氏が登場。「脳外科と箸文化」というテーマで、ピンセットや医療器具も、箸の原理と同じで、箸が使えないと脳外科の手術ができない話をしてくださった。また、高度で繊細な技術を要求される脳外科医の現場を通し、医療と箸の関係を語ってもらった。脳外科と箸に驚くような関係があると感動した。



箸を持った時、最も美しく見え、使いやすい長さは「一咫半(ひとあたはん)」といわれています。「一咫」とは親指と人差し指を直角に広げ、その先を結んだ長さのことです


 また、ホンダの自動車をデザインしていた岩倉信弥氏には「カーデザインと箸」という演目で講演していただいた。本田宗一郎氏と藤沢武夫氏を箸の動きで例えたり、箸とカーデザインの不思議な関係について話していただいた。その後、岩倉氏には箸ピーの箱のデザインをしてもらったり、アドバイスをいただいたりと、交流を続けている。



 私は長年「鳥のくちばしは箸と類似して面白い」と思い、くちばしをヒントに新しい箸の開発ができないか考えていた。そこで昨年は、鳥類学で権威のある東京大学大学院農学生命科学研究科教授の樋口広芳氏に「くちばしと箸」と題してご講演いただいた。
 「鳥類の個々の種のくちばしは、採食習性に応じてさまざまであり、いかに適しているか」という内容をスライドを交えながら、国内外のいろいろな鳥のくちばしの形状と機能についてお話ししていただいた。




 さらに来月11月21日には、子どもたちの海外留学の支援に携わってきた浅井宏純氏に講演していただく予定だ。浅井氏は会社の代表を退いてまで、「日本の子どもたちに世界の現状を知ってほしい」と約1年に渡りアフリカヘ。その旅での冒険話を語っていただく。
 上記で紹介した方のほかにも設立からの4年間で講演会を年2回(計8回)開催した。「江戸しぐさの研究家」「漆職人」「料理人」など、多様な分野の方々に来ていただいた。そして箸ひとすじの「兵左衛門の浦谷会長」は、オバマアメリカ大統領とのつながりを語った。



 私は異文化・異業種の人たちとの出合いにより「箸は世界中の人をつなげる道具」であることに気付いた。業務用特殊広角ミラーの製造・販売が仕事の私だが、箸はこの本業ともつながると感じている。(金曜掲載)
「しんぶん赤旗」日刊紙 2010年10月22日付掲載


異文化・異業種との間にも、東洋の食文化の重要な部分である箸がかかわっていることは意外な事実ですね!

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