こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

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よりよく生きるにはどうしたらいい?

よいこの育て方(3) 夫婦仲をよく保つ

2009年09月18日 | 家族のこと
子供にとって、両親の仲が悪いことほど困ることは無い。子供は親を選んで生まれてくる訳ではなく、また、生まれた後も両親のどちらかを選ぶことはできない。
子供を持ってしばらくの間は、子供が自分たちを唯一の保護者として頼ってくるので、親は逆に自分の味方のような気になる(もちろん、一族郎党というのは、死ぬまで続くのだが・・・)。
で、夫婦喧嘩。自分と連れ合いとどちらが正しいか。判断を子供に委ねることになる。そりゃ、無理だよ。子供はどちらも大好きなんだから、どちらかを選ぶということはできない。
中学生とか高校生になって外の社会を少しずつ知るようになれば、よその親を見たりして、自分の親との比較もできるにようになって、多少はその難題にも折り合いをつけることが可能にもなるが、小さい間は無理。
逆に、中学生とか高校生になって、子供達に自我が確立されてきた頃には、親は自分が子供によって、見抜かれていることを自覚しているので、子供に夫婦喧嘩の調停を頼む様なことは無くなっていく。

大事なのは、12、3歳までの間、夫婦仲をよく保つことで、子供によけいな不安、悩みを持たせないことだ。

男の20代後半から30代というのは、仕事のストレス、浮気、体力の衰えなどから不満が増大する。女性であっても育児のストレス、仕事との両立、夫の浮気などから不満が増大する。ほかにもギャンブル癖があったり、子供の前での喫煙、アルコール依存、趣味へののめり込みなどがある。
成長するだけであった青年期を少し過ぎ、肉体的に平衡状態に入ってくるこの時期は、中年期への入り口であり、自分の命が次の世代にバトンタッチされたことを目の当たりにし、遠くにあった”老い”の影が、遥か遠くではあるものの、ちらりと見えてくるときだ。

夫婦仲をよく保つことは、夫婦にとっては負担になる。
私たち夫婦は2度ほど危機があった。どちらを取るかの選択を迫ったことは無かったが、呆然とする子供達を目の前にして、仲直りをしたことを思い出す。
出会った頃、結婚した頃、子供ができた頃を思い出し、”頑張って”維持しなくてはいけない。そして、絶対に相手のことを悪く言ってはいけない。ほめることは無理にしても、尊敬しあって生きていくことが大事だと思う。

両親の仲が良いことは、子供達が結婚を幸せなこととして認識することであり、結婚をよいこと、当たり前のことと認識することになる。
家族の単位は夫婦から、その夫婦がよくなければ、よい子は育たない。

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