こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

生きろというほうが酷かもしれないが

2010年03月10日 | 日々思うこと、考えること
人身事故で電車がよく止まる。今年はその数が多く、自殺者が増えているような気がする。毎年3万人以上が自殺する国で生活していること自体異常な気がする。約3千人に1人が自殺者だとなると、これはすごいし、一日に80人、どこかで自殺しているとなると、これは問題に違いない。

切腹の文化というのがどう始まったか判らないが、日本人は死ぬことで楽になろうとする傾向があるのではないか?私自身、死にたいと思った時は、”逃げ出したい”という気持ちが強かったように思う。生きていてるとつらい、めんどくさいから、死にたい。なんていうか、そういった気持ちだった。一時の気の迷いだったようで、私はまだこうして生きている。
生きていると、いろいろ嫌なこと、つらいことがある。だけど、死ぬことで人生を終わりにしなくてよかった、と思うことも、たまにある。
最近、自分で笑うことはあまり無いが、妻や子供達の笑顔を見るのは嬉しい。オリンピックもそれなりに応援できた。パラリンピックを見ると、人生の喜びというものは掴みにいかなくてはならないということも感じる。

死ぬ、ということは、脳に血流が行かなくなって、神経細胞が死滅することだと思う(脳死はもっと厳密に定義されている)。すべては、首の上の頭蓋骨につつまれた脳の作り出している世界だ。そこでの精神活動だけの問題なのだから、”考え方”を変えることは、そう難しくはない。
生きろ、という方が酷かもしれないが、自殺は人生から逃げ出すことにすぎない。たとえ、身ぐるみはがれても、裸一貫、やり直しはできる。

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