こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

誤嚥性肺炎 aspiration pneumonia

2011年06月29日 | 日々思うこと、考えること
最近、むせることが多い。

朝晩、歩いているときなどに急につばがこみ上げてきて、そのまま気道にはいって、ゴホゴホ。
ひどいと、5分くらい咳き込んでしまう。

誤嚥性肺炎の所見は剖検でしばしば見るのだが、自分も死ぬ時は誤嚥性肺炎というか、誤嚥で窒息死するのかなと思う。

誤嚥性肺炎の診断にはいつも悩む。
食物繊維が肺内に見えたら誤嚥と診断してしまえるが、炎症が無いものをどうするか。
病理総論的には炎症が無くては、誤嚥性”肺炎”とは言えまい。などと、いつも悩んでしまう。
実際に人が亡くなる時は、誤嚥だけでも、肺炎だけでもなく、様々の要因が重なりあって死に至るわけで、直接死因といっても、実際のところはいくつかある所見のなかで、その人にとって一番重大な影響を与えた病変をいっているに過ぎない。

さて、私がむせる、という話にもどるが、私が道ばたで頓死していた場合、解剖をして何がわかるか、法医学者でもないが考えてみた。
外傷はもちろんない。酒臭くもない。
そんな突然死、鑑別としては心筋梗塞、脳出血、外傷性ショック、今の時期なら熱射病などが挙げられよう。
だが、この若さ(といってももうすぐ50だが・・・)で誤嚥とはちょっと考えないだろう。
要するに、肺に少々異物があったところで、まさか、むせて、咳き込んで苦しんで死んだとは想像できまい。

つばを飲みこんでゴホゴホというのは、嚥下力がおちたせいか?
やっぱり、老化の一表現形ということか。若い頃の喫煙歴も原因の一つか。

年寄りの咳払い。
私も仲間入り。

エッヘン、オッホン。


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