衣笠学舎での思い出の一つ
部活、写真研究会に新しい部員が
入ってきました
その新入部員に一通り、暗室の使い方を教えました
そして彼は1人で暗室に入りました
しばらくして、その新入部員は暗室から出てきましたが
引伸し露光した印画紙を現像液に入れたが
画像が浮かんでこないと云うのです
一緒に暗室に入って印画紙をどのバットに入れたのか
聞いてみますと
なんと、いきなり定着液のバットに入れたのでした
現像液は少し色がついていますし
定着液は酸性ですから酸っぱい匂いがします
現像液と定着液を間違えるとは
凄い新入部員が入ってきたなあ…が当時の思い出です
当時、学生写真が新鮮だったのか
世間で注目されていました
… … …
学生写真連盟(略して学連)があって
応募作品の審査が大阪中之島、朝日新聞社でありました
広い室内に四つ切り作品(モノクロ)がズラリと並んで
審査員は棚橋紫水(たなはししすい)、
ハナヤ勘兵衛(かんべえ)さんが
審査されていました
… … …
当時、学生写真の傾向は、
三菱の印画紙、月光V2の少し黒焼き気味の
プリントが流行っていました