今日のうた

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詳(つまび)らかに読んでいませんので・・・・・・追記2~4

2015-05-28 06:54:50 | ②一市民運動
5月20日のブログ「詳(つまび)らかに読んでいませんので・・・・・・」の
追記が長くなりましたので、独立させます。

追記2
2015年5月20日の党首討論で、岡田克也さんが安倍首相の
「米国の戦争に巻き込まれることは絶対にあり得ない」と発言したことを問題視し、
「私は一つも納得できない。間違っている」と声を荒らげると、

安倍首相は、
「我々の法律の説明は全く正しいと思いますよ。【私は総理大臣なんですから】」と答弁した。

何をか言わんや! あいた口が塞がらない! 耳を疑う! 絶句! オーマイガッド!
現代版印籠? もっとも黄門様は悪を懲らしめる時に使うが、
安倍首相は自分を正当化する時に使う。(甘やかな表情をたたえて)
以前も「わたくしは総理大臣ですから」と言うのを聞いたことがある。
「総理大臣」=「日本を意のままにすることができる」と勘違いしているのではないか。
まさかとは思うが、これまでの言動を見ると、大いにあり得る。
(2015年5月24日 記)

追記3
安倍政権は、安全保障関連法案を「平和安全法制」と名付けた。
いつから平和と戦争は同義語になったのだろう。

田中慎弥著『宰相A』の中に、「戦争主義的世界的平和主義の精神」という言葉が出てくる。
まだ読み始めたばかりだが、徹底的に管理された無茶苦茶な世界を描いている。
この小説が出た時は、まだ「平和安全法制」という言葉は無かった。
田中さんのセンスのすごさ、想像力、洞察力に驚く。
この部分を引用させて頂きます。

「世界は我が国のように正義と民主主義が確立された国ばかりではありません。
 そこでアメリカ主導のもと、他国の同盟国の協力も得て、戦争主義的世界的平和主義の
 精神を掲げ、横暴な反民主主義国家に対し、平和的民主主義的戦争を
 行っているところです。
 この戦争は我が日本の独立と、国家への国民の忠誠を確立しています。」

「無茶苦茶だ。」

「無茶苦茶でない戦争などありません。・・・」 (引用ここまで)

小説の中の世界と、笑ってばかりもいられなくなった。
(2015年5月25日 記)

追記4
『宰相A』の演説
「我が国とアメリカによる戦争は世界各地で順調に展開されています。いつも申し上げる
 通り、戦争こそ平和の何よりの基盤であります。戦争という口から平和という歌が流れる
 のです。戦争の器でこそ中身の平和が映えるのです。戦争は平和の最大の母であります。
 両者は切っても切れない血のつながりで結ばれています。健全な国家には健全な戦争が必要
 であり、戦争が健全に行われてこそ平和も健全に保たれるのです・・・・・・」

「我々は戦争の中にこそ平和を見出せるのであります。戦争を通じてのみ平和を構築出来
 るのであります。平和を掻き乱そうとする諸要素を戦争によって殲滅する、これしかない
 のです。これこそが至高の方法なのであります。最大の同盟国であり友人であるアメリカ
 とともに全人類の夢である平和を求めて戦う。これこそが我々の掲げる戦争主義的世界的
 平和主義による平和的民主主義的戦争なのであります。」(引用ここまで)

筆の力はすごい!『宰相A』の演説が、声を伴って聴こえてきた。
現在の日本で、これらが全て絵空事と言い切ることができるだろうか。
(2015年5月28日 記)
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