今日のうた

思いつくままに書いています

「町が死ぬ」原発建設止めた人たち

2024-03-18 11:11:53 | ①核と人間は共存できない
3月9日の「報道特集」では、1970年代半ばに起きた能登半島
珠洲(すず)市高屋(たかや)地区での、日本最大の原発誘致と
その反対運動を特集していた。
1986年、チェルノブイリ原発事故が起きた直後に、
過疎化が進んでいた珠洲市議会は原発誘致を決議する。
そして町は原発賛成・反対に二分される。
1989年の報告会で、女学生らしき人の悲痛な叫びが
映像に残っている。
「お願いですからやめて下さい。町が死んでしまいます。  
 お願いします。」

運動の中心になったのは、20代続いてきた園龍寺の住職
塚本真如(まこと)さん(78歳)だ。
当時、反対する住民は少数派だった。
無言電話や嫌がらせの手紙が山ほど届き、
4人のお子さんも学校でいじめに遭ったという。
それでも運動を止めなかったのは、お父上の教えがあったからだ。
「強いものの味方をしたら坊主じゃない」
「左行こうか右行こうか迷ったら、困難な方を選べ」
「それは絶対に悔いのないことだ」
この言葉通りに勝ち負けは別として、最後までやるっていうのを
貫き通そうと思ったと語る。

そして2003年、電力3社(関西電力・中部電力・北陸電力)は
計画を凍結した。
当時の仲間だった小谷内さんは、「誰一人欠けてもあの原発は
止まらなかった。
いろんな人はいたから止まった」と涙ながらに話している。

2024年1月1日、珠洲市を震度6強の地震が襲った。
園龍寺も大きな被害を受け、塚本さんの自宅は大破した。
原発予定地だった場所は震源の近くだった。
土砂崩れによって道路は寸断され、大きく崩れた山肌、
海底の隆起によって波消しブロックはむき出しになった。
(もし珠洲に原発が建っていたら、今回の地震で福島第一原発事故と
 同じくらいの、いやそれ以上の被害をもたらしたかもしれない。)

原発を立地する際に、集落の貧しさが狙い撃ちされる。
そして電力会社が配ったチラシには、原発がもたらす
明るい未来が強調される。
「地震に自信あり」
「津波対策は万全です」
「福島県双葉町については
 豊かになった財源により
 農業の振興が図られています」
安全な町を強調する。
著名人を招いて講演を開いたり、全国の原発への視察旅行に
無料で招待する。

「珠洲に原発がなくてよかった」との声が塚本さんのもとに
多く届いている。そして塚本さんは、
「高屋に限ったことじゃないと思う。
 日本の原発というのは、みんなこんな所に立っているんだと思う。
 今休んでいる原発もまた動かそうとしているでしょ。
 そういう人たちに、こういう実態を視て欲しい。
 そして(原発を動すかどうかの)結論を出して欲しい」
 と訴えた。   (引用ここまで)

追記1
眼の不調のため、ブログをしばらくお休みします。
(2024年4月11日 記)

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引き算しながら 追記2~5

2024-02-21 08:57:05 | ①核と人間は共存できない
長くなってしまったので、追記2以降を分けます。

追記2
連合に気兼ねして「脱原発」を打ち出せない政党を
私は野党とは認めないし、投票するつもりもありません。
立憲民主党は泉代表を替えて、しっかりした政策を
今こそ打ち出す時ではないですか。
でないと支持者がまた一人いなくなりますよ。

最近とみに再生可能エネルギーに舵を切る企業が増えてきました。
一番遅れているのが政治の世界だ。
これからの選挙で、前近代的な政治家を選ばないという選択肢が
私たちにはある。

追記3
中日新聞によると、数は少ないが避難所に「インスタントハウス」が
設置されているという。
     ↓
https://www.chunichi.co.jp/article/833358

https://www.chunichi.co.jp/article/844912

https://www.youtube.com/watch?v=xxjNPRyjjYo

国はこうしたことに私たちの税金を使って欲しい!

追記4
2023年3月に公開された河村光庸(みつのぶ)企画、
内山雄人(たけと)監督、古賀茂明企画プロデューサー
妖怪の孫』を観る。
録画したのを観たので、観ていて辛くなり何度も止めた。
観終えるのに何日もかかってしまった。
観終わった後には、心にずしりと何かが残った。
そして、この監督は命がけでこの映画を撮ったのだと思った。

今の日本がどのようにして変貌していったのかがよく解る。
子や孫、親戚の子ども、近所の子どもが可愛いなら、
若い人には自分のこれからが不安なら、是非観て欲しいと思った。
今観るのが辛かったら、いつか観て欲しいです。
(2024年2月14日 記)

追記5
2月17、18日に電話で実施された朝日新聞の世論調査の結果が、
2月20日の朝刊に載っていた。
中でも一番驚いたのは、
「今停止している原子力発電所の運転を再開することに、賛成ですか。」
という質問の回答だ。
賛成50 反対35
福島第一原発事故が起きた2年後の2013年6月の朝日新聞の世論調査では
賛成28 反対58だった。
その後、2021年までは賛成28~32、反対58~53だった。
それが2022年以降、賛成38~50、反対47~35となっている。
この短い期間に何が起きたのだろう。

これをどう解釈したらよいのだろう。
1月1日に能登半島地震が起きたばかりだ。
地震の怖さ、それによって起こるかもしれない原発事故の恐ろしさを
痛感した人は多かったはずだ。それなのに・・・
2011年3月11日に起きた地震により発生した福島第一原発事故。
最高レベル7の深刻な原発事故を起こしたことを
忘れてしまったのだろうか。
(レベル7はチェルノブイリ原発事故と福島第一原発事故だけだ)
多くの人が健忘症になってしまったのだろうか。
それとも自分で考えるのを止めてしまったのだろうか。
あるいは「安心・安全神話」の信者になってしまったのだろうか。
まさかとは思うが、昨今の光熱費の高騰が原発を再稼働させないことに
よるものとでも思っているのだろうか。
世論調査の結果に愕然とするばかりだ。
(2024年2月21日 記)

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引き算しながら

2024-02-02 09:50:40 | ①核と人間は共存できない
昨年はブログをお読みくださりありがとうございます。
2024年1月1日、年が明けて早々マグニチュード7・6の
能登半島地震が起きました。
被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。

日本はいつどこで地震が起きてもおかしくない地震大国だという
ことを痛感しました。
だが明日は我が身かもしれないということが分かっているのに、
なぜいつも備えが十分でないのでしょう。
避難所になっている体育館の床に直に寝る映像を
これまで何度観てきたことでしょう。
防衛費43兆円の数十分の1の税金を使うだけで、日本中の避難所に
指定されている場所に、簡易ベッドや寝具、段ボールの間仕切り、水、
当座の食料品、災害用のトイレ、生活必需品などを
日頃から常備することができるのに。
税金は国民の生活や命を守ることに使って欲しいです。

1975年に珠洲(すず)市が原発建設予定地であったということを、
今回初めて知りました。
住民の反対で計画は頓挫したそうですが、建設されていたら
どうなっていたでしょう。想像するだけで怖ろしいです。
地震大国、災害大国である日本で原発を稼働させることに、私は反対です。

追記1
1月31日の「news23」の録画を観ていたら、このことを特集していた。
珠洲市の高屋(たかや)地区に関西電力が、寺家(じけ)地区に中部電力が
原発を建設する予定だったそうです。
当時のパンフレットが残っていました。
地震がきたって大丈夫
反対運動は30年に及び、2003年に計画が凍結されたそうです。
建設予定地だったこの地は今回の地震の震源に近く、震度7の地震のほか
津波、そして隆起も起きていました。
人間は活断層のことをどれだけ理解しているのでしょう。
想定外のことが起きるのが自然災害です。(追記はここまで)

私のお正月は病院で迎えました。
気管支喘息を33年患い、強い薬も使ってきたので、気管支の一部に
大きな黒い穴が開いてしまったそうです。(CTにくっきり写っています)
そこに人間なら誰でも持っているなんでもない細菌が付着するだけで
肺炎を起こし、入院になってしまうとのこと。
このことは以前から主治医に言われていたのですが、
娘たちとクリスマスパーティをするという誘惑にかられ、
年末年始に救急外来を2往復し、1月5日に入院となった次第です。

病院から見る朝焼け、夕焼けはこの世のものとは思えないくらい
美しかったです。
田んぼの中に建てられた病院なので、360度見渡せます。
そして地平線がゆるやかな曲線を描いているのが分かります。

これからは子どもや孫たち、妹や友だちと会うことはないでしょう。
夫以外の人とは極力会わず、病院と買い物、そしてあたたかい季節には
畑道への散歩、それ以外は引きこもる。
GAOの曲ではないけれど、「これが人生、これが運命!」

気力、体力、脳力の衰えは甚だしく、夫の力を借りて生活しています。
夫に料理の助手をしてもらうのが新鮮です。
そして毎日少しずつ身の回りのものを処分しています。
これまでせっせせっせと溜めてきたものを、せっせせっせと処分する。
足し算人生が引き算人生になった気分です。
「私が死んだら捨てるもの」と書いた小さなダンボールの中に、
卒業証書を入れた時はグッときました。

これまでやりたいことはしてきたので、個人的にやり残しはないです。
それでも「脱原発」は私のライフワークなので、これからも署名と
ささやかな寄付だけは続けていこうと思っています。

年明け早々失礼しました。
このブログも細々と続けていくつもりですので
よろしくお願いします。

コメント (2)
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入り江の幻影 新たな「戦時下」にて

2023-12-22 08:23:47 | ③好きな歌と句と詩とことばと
生協に加入していると、毎月「生活と自治」なる小冊子が届けられる。
中でも辺見庸氏のエッセイ「新・反時代のパンセ」を楽しみにしていた。
ところが連載が終わってしまい、楽しみが一つ失くなった。
(この連載は『コロナ時代のパンセ』として出版されています)
だが今年の夏に新刊が出ていた。

辺見庸著『入り江の幻影 新たな「戦時下」にて』を読む。
青を基調とした装幀がすばらしい。
「そうそう!」と叫びたくなるような言葉が散りばめられている。
胸に響く言葉はたくさんあるが、そのいくつかを引用させて頂きます。

①絶望は究極の〈個〉のみが、身を剪(き)るほどに冷たい真水のように、
 体の深奥に湧かせる最も高度な水だ。究極の〈個〉がなければ絶望もない。

②蒼然としていとどに怪しい過去には敢えて触(さわ)らず、そっと不問に
 付しておくのが、我がジパングの ”醜悪な美風” であるにもかかわらず、である。
 逆に見れば、この種の告発は日本では好まれない。
 暗部はしばしば見て見ぬ振りをされる。

③櫻本富雄『空白と責任』の「あとがき」より
 戦争責任を行方不明にする戦後は存在しない。その戦後は、いぜんとして戦時下で
 あり、新たな戦前である。いまこそ、戦後への出発を!
 (戦後には傍点が振ってある)

④戦争の足音が聞こえる。たぶん幻聴ではない。

⑤状況は大いに異なるけれども、このたびのロシアによるウクライナ侵略に
 際し、わたしは満州事変を想起せざるをえなかった。・・・
 しかし歴史の実時間にあって、だれが最初から15年の泥沼を予想しえて
 いただろうか。日本の民衆は中国各都市の占領のたびに戦勝祝賀の提灯行列に
 くりだし、「天皇陛下万歳!」を叫んだのである。
 民衆は戦争の犠牲者であるとともに、当時のマスコミとともに
 戦争推進の加害者でもあったのだった


⑥なりを潜めていたwar mad(戦争狂)たちが、いつのまにかあちこちで
 勢いをとりもどしており、安倍晋三元首相にいたっては ”ニュークリア・シェアリング”
 (核の共有)”などと言いだし、失笑を買うどころか、それなりの同調者も多い
 というから、いままさに地軸を揺るがすほどの大変動が起きていることはまちがいない。

気がつけば憲法9条を語る人々が激減している。
 つまりこの国があるべき「よりどころ」を失いつつあるということだ。

 「唯一の被爆国として・・・」という枕詞も経年劣化している。
 可能性としての核戦争は、鏡像でもSFでもなく、現実にそこまで近づいている。
 戦争狂たちと本気で戦う意志が問われている。

⑧ただ、事件の背景といわゆる「国葬」決定にいたるプロセスは、この国の政治と
 メディアの質がこうまで低劣であったかと改めて驚愕し慨嘆せざるをえない
 ほどであった。
 かろうじてわかったのは、
 この国が民主主義とはいささかも関係ない戦時的古層
 または”闇”をいまもズルズルと引きずっているということである。


⑨死者に鞭(むち)打つのは日本的作法に悖(もと)るとされる。だが、この際
 言わなくてはならないことがある。。安倍晋三氏は端的に言って、平和憲法を
 足蹴にして、日本の「戦争までの距離」を縮めた。

⑩こうも言える。生活を救えない政治はダメな政治である。
 今の政治は庶民の生活を少しも救えていない。よってダメな政治である。
 この事実が、生活と政治を語る上での基本であり出発点である。

⑪「閣議決定と強行採決と嘘と隠蔽」の悪評判は常に安倍氏につきまとった。
 環太平洋パートナーシップ(TPP)協定、年金カット法案、カジノ法案も
 強行採決だった。理の当然、
 安倍政権時代に人びとのアパシー(政治的無関心、無気力症)化が進んだ。

⑫「国葬」にせめても意味があったとするなら、ただ一点、この国では民主主義が
 すでに瀕死の状態で、〈ファジーな〉全体主義が到来しつつあると知らしめた
 ことくらいではなかろうか。
(引用ここまで)
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海を汚さないで

2023-09-15 17:15:26 | ①核と人間は共存できない
2014年4月21日のブログ(008:原)と追記を再度載せます。


人間をあざ笑うがに大量の水をみずをと原発デブリ

 ※ 原発デブリとは、正確には燃料デブリのことです。
   福島第一原発事故で、メルトダウンした炉心の堆積物のこと。


追記1
燃料デブリは880トンあるという。
デブリに人間が近づけば、数秒で死に至る。
遠隔操作のロボットアームで取り出すというのだが、
原発事故から12年経っても1グラムも取り出せていない。
取り出せない以上、毎日冷やし続けるしかないのだ。
デブリに触れた水は当然、放射性物質に汚染されている。
これをALPSで取り除くのだが、トリチウムは取り除くことができない。
12の放射性核種も取り除くことができない。
(このことは報道されていない。それどころか汚染水を処理水と
 言うようにとの、暗黙の報道規制がなされている)
これをいつまで続けるのだろう。

2023年8月にALPSで処理された汚染水を希釈し、海洋放出が始まった。
政府はあと30年で廃炉が完了すると言っている。
廃炉とはデブリを取り出し、空冷化が出来るまでを
いうのだろうか。だがどうやって保管するのだろう。
元東工大ゼロカーボンエネルギー研究所助教・澤田哲生氏は、
100年経っても燃料デブリを取り出せないと言う。
          ↓
https://www.youtube.com/watch?v=CNluSre_fRU

それまでずっと汚染水は希釈され、海洋放出され続けるのだろうか。

この説明は非常に分かりやすいです。
        ↓
https://www.youtube.com/watch?v=3EiaN3bPYQY


モルタル固化(コンクリート固化)という手があったのか。
目から鱗です!
            ↓
https://www.youtube.com/watch?v=Q4199GGE20U&t=2098s

小出裕章氏の講演
    ↓
https://www.youtube.com/watch?v=nxpVO0bL5X8&t=4607s


人間の叡智をもってしても、燃料デブリを取り出すことは
困難ではないだろうか。
チェルノブイリ原発のように、鉛や石棺で覆う。さらにはシェルターで覆う。
気が遠くなるような年月をひたすら待つしかないのではないだろうか。
その前に、デブリに流入してくる地下水や雨水を止めなければ!
現在使われている凍土壁より強固な遮水壁を、なぜ作れないのだろう。

このことはあまり知られていないことだが、福島第一原発事故によって
国土は放射能に汚染された。だがこれはほんの2割に過ぎない。
あとの8割の放射能は偏西風にのって、太平洋に流れていったのだ。
これ以上、海を汚してはならない。
(2023年9月8日 記)

追記2
下の「このブログの人気記事」10位「ch301381 ふたりご」に
アクセスする方がいらっしゃいますが、
私はこれを作った覚えがありませんし、削除したくてもできません。
ご覧にならないようお願いします。
(2023年11月15日 記)

追記3
追記2に書いたフォトチャンネルが削除できました。
お騒がせしました。
(2023年11月17日 記)

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月曜日が待ち遠しい

2023-08-22 09:49:37 | ⑤エッセーと物語
月曜日が待ち遠しい!
それはテレビドラマ「真夏のシンデレラ」が放送されるからだ。
岩井俊二監督「ラストレター」を観てから森七菜のファンになった。
この時弱冠18歳で、すでに主役を食っている。
これは天性のものなのだろうか。
本人の努力もあるだろうが、いくら努力してもヘタのままの人もいる。
将来、森七菜は樹木希林のように日本映画をしょって立つ役者になると
思うが、残念ながら見届けることができない。
2021年2月25日の私のブログ「チイファの手紙」の
追記1と2に書いています。
               ↓
https://blog.goo.ne.jp/keichan1192/e/fee2e655ac37f3d878dd6caa5138532d

2024年3月には山田智和監督の映画「四月になれば彼女は」が
公開される。
森七菜が出演するのはもちろんだが、山田智和の初監督作品ということで
今から楽しみだ。
彼の名前は米津玄師のMV(ミュージックビデオ)で知った。
2020年8月9日の私のブログ「STRAY SHEEP」の追記4に
書いています。
                   ↓
https://blog.goo.ne.jp/keichan1192/e/e4fc1b518882660334d94ee090831c58

中村文則原作の映画「銃」を観てから、広瀬アリスのファンになった。
2019年9月3日「自由思考(3)」の追記1・2・3に書いています。
            ↓
https://blog.goo.ne.jp/keichan1192/e/0f12bc79e44c510f9711d31937bac140

広瀬アリスがCMに出演していた「淡麗グリーンラベル」を飲んでいたのだが、
今は「SPRING VALLEY」のCMに出演しているので、このビールに替えた。
泡がクリーミーで気に入っている。ささやかな押し活です。

老い先が短くなってくると、若い才能がいとおしい。
彼らのこれからが楽しみだ。

追記
「真夏のシンデレラ」が終わってしまった。
50年前に遡ってときめくことができた。
市東(しとう)さやかの脚本が素晴らしく、登場人物の一人一人を
丁寧に描いている。
心に残るセリフがいくつかあるが、中でも最終回のシングルマザーの
言葉が心に染みた。
九州への転勤が決まった恋人の、「結婚して一緒についてきて欲しい」
との言葉に、彼女はこう答えるのだ。
「(小学生の)息子が大好きな人がたくさんいるこの町で子育てしたい。
 だからここで頑張ってみる。」 

ドラマ「探偵が早すぎる」で目をつけていた荻原利久(りく)もいい。
最終回に、彼女のいる海岸に走っていく姿がよかった。
歩き始めの幼児のようで、あんな走り方ができる人はめったにいない。
結局、東大を出ても自立できない男たちが、力強く生きている女性たちの
力を借りて、自立に向かって一歩踏み出す物語だった。
森七菜の可愛さがいっぱいのドラマでした。
(2023年9月22日 記)

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歌集『ふたりご』

2023-08-17 17:00:12 | ⑯第一歌集 『ふたりご』・その他
終活をしているのだが、なかなか進まない。
本は寄付をしたり処分したりでだいぶ減ってはいるが、
2013年に上梓した自分の歌集20冊がダンボールに
入ったままになっている。
お読みくださる方がいれば無料でお送りしたいのだが、
ブログ上の住所交換は難しい。
そんなことを考えていたら、ブログに「マルシェル」の案内が入ってきた。
「マルシェル」はgooのブログに参加している人が出品できる
サイトのようだ。
もちろん購入はどなたでもできます。
ただしマルシェルの購入にはマルシェルへの登録(無料)が必要です。
       ↓
https://marchel.goo.ne.jp/

下に歌集の写真が2つあると思いますが、下の方の歌集の写真を
クリックすると詳細が出ます。
送料込み400円で買って頂けるとうれしいです。

※どういう訳か下の方の歌集の写真が削除されてしまいました。
 右のプロフィールの下に記載されているオレンジ色の
 「ショップの商品一覧」をクリックするか、あるいは従来通り、
 上に記載されているマルシェルのURLをクリックし、上部にある
 「商品・出品者名で探す」の空欄に「ケイの店」と
 入れて検索してください。
 小さな歌集の写真が出ましたら、そこをクリックすると詳細が出ます。
 お手数をおかけしますがよろしくお願いします。
 
こちらのページは手順が分かりやすいです。
        ↓
https://marchel.goo.ne.jp/info/help/guideline.html

https://marchel.goo.ne.jp/info/help/flow.html

追記1
試しにマルシェルで買い物をしました。
注文はすんなりいったのですが、分かりにくかったのは
支払いのための注文情報画面です。
PC画面の真ん中に縦長の注文情報画面が出るのですが、
次の画面にいくやり方がわかりません。
いろいろ試した結果、次の画面に行くには全て一番下の
あずき色の箇所をクリックするようです。
この点以外は分かりやすかったです。

追記2
注文した栞が届きました。
手作り感があって可愛いです。

追記3
久しぶりにマルシェルのページを見たら、2024年1月25日0:00で
マルシェルへの出品・購入を停止するとありました。
勝手ながら一足早く出品を取り止めます。
ありがとうございました。
(2023年12月18日 記)

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性加害

2023-07-28 04:43:33 | ⑤エッセーと物語
今は深夜2時、67年前の出来事が蘇る。
それは小学校に入学して間もない頃のことだ。
小学校は国道51号線沿いにあり、当時は舗装されていなかった。
そのためダンプカーが通るたびに砂埃をあげるので、
後ろを向いて手で顔を覆わなければならなかった。
急な坂道を30分は歩かなければならないので、
3月生まれの私を父は心配していた。

あの日、友だち二人と下校途中のことだ。
急にトラックが止まり、男が親しげに話しかけてきた。「乗ってけよ」
友だち二人が笑っているので、私はてっきり二人の知り合いだと思った。
いくら小学一年生とはいえ、運転席に三人立つには狭い。
男は私に助手席に坐れと言う。二人は立ったままだ。
ここからは細部が不確かなのだが、男は運転しながら私の太腿に手を置いた。
ガムを噛んでいたのか「甘いだろう」と言って、私の口に唾液を入れた。
当時の私は一瞬のことで、何が起きているのか分からなかった。
その後、通学路より少し外れたところで降ろされた。
今にして思えば乗った場所と降りた場所は覚えており、男はずっと
運転していたので、車の中にいた時間は3、4分だったと思う。

その日の夕方に、家に警察官がやってきた。Tちゃんの親が通報したようだ。
私は何を聞かれても「ええとね、ええとね」としか言えなかった。
「この子はしっかりしてないし、Tちゃんの方がしっかりしているから
 Tちゃんに聞いた方が早いですよ」という母の言葉ははっきり覚えている。
そのTちゃんによると、国道沿いにおまわりさんが立っているのが見えて、
それで男は少し行った所で私たちを降ろしたのだという。
おまわりさんが立っていなかったら連れていかれるところだったそうだ。

このことを亡くなった両親以外は知らない。
子ども心にも「言ってはいけないこと」だと思っていたのだろう。
大人になっても自分が汚れるようで、私は誰にも言わなかった。
もしかしてあのことは、本当にあったことではないかもしれない、
と思ってもきた。
だがジャニー喜多川の性加害報道を観るにつれ、当時の記憶が蘇ってきた。
背中を蚯蚓が這いまわるような気持ち悪さだ。

被害者にも落ち度があると言う人がいるが、それは間違いだ。
「知らない人の車に乗ったアンタが悪い」という自己責任論は
加害者を利するだけだ。
何もわからない子どもへの性加害は、全面的に加害者が悪い。
子どもは悪くないし、それを周りに言えなかったとしても
何ら責められることはない。
67年前の出来事も、Tちゃんというしっかりした子がいたから
警察沙汰になったが、私一人では親にも言えなかったかもしれない。
その後も性加害者は見つかっていないが、今は死んでいるであろう男を
私は今も憎いし、絶対に赦さない!
子どもの頃には気づかなかった傷口が、67年経って「パカッ」っと
口を開くことがあるのだ。

これはこの国全般に言えることだが、隠蔽、言い訳、誤魔化し、先送り
からは何も生まれない。
ジャニー喜多川の永年にわたる性加害は決して赦されることではない。
全容が解明されることを強く望みます。
そして被害に遭われた人たちの傷が少しでも癒えることを祈っています。

コメント (2)
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目をそらさないで!

2023-06-19 14:48:12 | ④映画、テレビ、ラジオ、動画
YouTubeを開いたら、「あなたにお薦めの動画」として
昨日アップされた次の動画が入っていた。
YouTubeで下の文字をコピペして検索すると出てきます。
もし被害者があなたの息子だったら、
もし被害者があなたの孫だったら・・・。
目をそらさないで観てください。
削除されることもあると思うのでお早めに!

BBCドキュメンタリー「J-POPの捕食者:秘められたスキャンダル」
【日本語字幕つき】


追記
英国人記者が見た「日本特有の問題」ジャニーズ性加害問題がうつす日本
【5月25日(木)#報道1930】|TBS NEWS DIG



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残り時間の

2023-05-25 16:53:00 | ④映画、テレビ、ラジオ、動画
車を運転していると気になる看板を見かける。
「残り時間の美容室」
これは人生の残り時間が少ない高齢者のための美容院なのだろうか。
もしそうなら何と傲慢なネーミングだろう。
だがHPを調べてみると、どうも普通の美容院のようだ。
残り時間にはどういう意味が込められているのだろう。

山本文緒著『無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記』を読む。
余命4か月と宣告された著者が綴ったほぼ4か月にわたる日記だ。
できるだけ感情を排して日々の暮らしが描かれているように感じる。
だからこそ余計に一日一日の暮らしがつよく伝わってくる。
4か月というと短いが、120日の間、死と向き合って暮らすのは
しんどいだろうなと思った。
いずれ通る道と思いながら読んだ。

早川千絵監督「PLAN 75」を観る。
国が一人の人間に死を選択するよう仕向ける。
どんな理由があろうと、生きていく道が閉ざされていようと、
「死を選ぶ」ことは本人だけでなく身近な人にとっても
割り切れるものではない。
たとえ「死」を選択したとしても、そこには計り知れない
迷いがある。決して国に強要されるものではない。
ラストシーンの夕日が、この世のものとは思えないほど
美しかった。

ラジオだったか、面白い言葉を見つけた。
年を取ると「今が一番若い」と思うが、
若い人は「今が一番年を取っている」と感じるそうだ。
納得です!

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やがて海へと届く

2023-05-08 10:38:38 | ④映画、テレビ、ラジオ、動画
岸井ゆきのが出演している映画やドラマは間違いない、という
信念が私にはある。観ていて風呂あがりのような安心感があるのだ。
そんなに本数を観ているわけではないが、「愛がなんだ」「恋せぬふたり」
「アトムの童(こ)」「日曜の夜ぐらいは・・・(2話放送中)」など。

2022年公開映画、中川龍太郎監督「やがて海へと届く」も
期待を裏切らないものだった。
アニメーションで始まるので間違えてDVDを借りたのかと思った。
中川監督は詩人だそうで、とにかく映像が綺麗でそれぞれのピースが
自然で、最後にピタッと完成する。
岸井は作品によってさまざまな表情を見せる。
岸井をはじめとして登場人物は押しつけがましさがなく、
控えめだが自分の人生をしっかり見ている。
中川龍太郎監督1990年生まれ、岸井ゆきの1992年生まれ、
そしてコック長役の中崎敏(はや)1991年生まれ。
この映画で知った中川、中崎、若い才能はこれからが楽しみだ。

岡田惠和(よしかず)脚本「日曜の夜ぐらいは・・・」では
清野(せいの)菜名を知った。
抑えた演技で内面を豊かに演じていて、彼女も楽しみな役者だ。
ただ残念なのは、悲しい場面では悲しい顔、うれしい場面では
うれしい顔といった紋切り型の演技で、しかもオーバーアクションが
目立つ女優がいることだ。観ていて心がざわついてくる。
彼女はドラマの合間のCMにも出ていたので、スポンサーからの圧力
なのか、あるいはプロダクションからの圧力なのか、いいドラマなだけに
とても残念だ。

「ケイコ目を澄ませて」を早く観たいのだが、まだDVD化されて
 いないようだ。

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地球が静止する日

2023-04-17 10:14:02 | ④映画、テレビ、ラジオ、動画
NHKBSプレミアムで「地球が静止する日」を観る。
1951年の作品で監督はロバート・ワイズ。
SF映画なので多少の古さはあるが、脚本がしっかりしていて
思わず引き込まれた。
高度な文明を持つ宇宙人が地球人に同化してゆく様や、
少年とのやり取りは愉快だ。
彼らは地球人に警告するために遣わされたのだが、
世界の為政者は聞く耳を持たず、科学者に訴えることになる。

そして
「地球上の指導者たちが核兵器や戦争による殺戮で、他の天体を脅かす
 ようなことがあれば、自分たち宇宙警備隊(?)が地球を一瞬にして
 滅ぼすであろう」とのメッセージを残して円盤で去っていく。

メッセージは古びていないどころか、今まさに必要なものだ。
私が1歳の時、つまり戦後6年しか経っていない時に
アメリカがこのような映画を作っていたことに今更ながらに驚く。
太平洋戦争を始めた為政者は、こんな大国と戦争をして勝てるとでも
思っていたのだろうか。


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ZERO LANDMINE

2023-04-13 16:12:18 | ④映画、テレビ、ラジオ、動画
You Tubeのお薦めに「The making of ZERO LANDMINE」が
あったので観た。
これは2001年4月30日にTBSの特別番組として放送されたもので、
地雷ゼロキャンペーンとして坂本龍一が世界のミュージシャンとともに
楽曲を作りあげる1年間の記録だ。

そのため坂本はアフリカに飛び、チベットに飛び、韓国に飛び、
そしてアメリカに帰り、多くのミュージシャンと楽曲を完成させる。
最後に衛星放送を交えての1度きりのコンサートは圧巻だ。
私は胸をえぐられるほどの衝撃を受け、知らずに涙がこぼれていた。
そして世界はまだまだ捨てたものではないと強く思った。

①The making of ZERO LANDMINE
        ↓
 https://www.youtube.com/watch?v=uk97NU-brbM

②The YFO#96 ZERO LANDMINE Segment Arrangement
Extend to support Zero Landmine 2022 50 min
           ↓
https://www.youtube.com/watch?v=a6sm0LtWoUM&t=1813s

※①は1時間43分、②はダイジェスト版で50分です。


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ボツ川柳 ②

2023-03-15 11:03:01 | ⑮川柳
久々に朝日川柳に投稿したところ、ボツでした。

カベなきあと風通りやや良くなりて


世の中にはいろいろなカベがあります。
少しでもカベがなくなることを願っています。

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ケイコ 目を澄ませて

2023-02-04 08:37:33 | ④映画、テレビ、ラジオ、動画
「愛がなんだ」の岸井ゆきのが、「ケイコ 目を澄ませて」の作品で
「2022年 第96回キネマ旬報ベストテン」の主演女優賞に選ばれた。
この映画は日本映画作品賞や助演男優賞(三浦友和)、そして
読者選出 日本映画1位、読者選出 日本映画監督賞(三宅唱)を受賞した。
おめでとうございます。
私はこの賞を一番信頼している。公平だと思えるからだ。
早くDVD化されて欲しいです。

以前から日本アカデミー賞は映画会社の思わくや、2020年に亡くなった
日本アカデミー賞協会・前会長の思わくなどが入り交じり、
受賞を素直に喜べないことが何度もあった。今年はどうなるのだろう。

第46回日本アカデミー賞の優秀作品賞に、「PLAN 75」と
「ケイコ 目を澄ませて」は入ってはいなかった。やっぱりね~!
日本アカデミー賞協会に、若き映画人を育てようという気持ちが
あるのだろうか。

ちなみに三宅唱(しょう)監督は38歳で、「Playback」や
「きみの鳥はうたえる」の作品がある。
以前このブログでも取り上げている。
      ↓
https://blog.goo.ne.jp/keichan1192/e/d492d184e3fedf773e437b43b13a54d7


追記1
第46回日本アカデミー賞の優秀脚本賞に「PLAN75」の早川千絵監督、
優秀主演女優賞に倍賞千恵子、そして最優秀主演女優賞に岸井ゆきのが
選ばれました。おめでとうございます。
心よりお喜び申し上げます。
(2023年3月14日 記)

追記2
「ケイコ目を澄ませて」を観る。
忘れられない作品になりそうだ。
この映画の前後に岸井ゆきのへのインタビューがあるが、
映画の人物とインタビューを受けている人物が同一人物とは
到底思えなかった。
彼女は150センチと小柄だ。
ボクシングで女性の最軽量は46・26(アトム級)だそうで、
そのために体重を7-8キロ増やしたという。
ただ太ればいいというわけではなく、糖質制限をし、
タンパク質を多くとり、戦う体にしていったそうだ。
聞こえないということがどういうことなのか、
ましてリングで聞こえないで戦うということがどういうことなのか、
映画ということを忘れて観ていた。
(2023年9月25日 記)


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