完走報告（うめさん）

五十嵐きよみ様
何がなんだかよくわからないまま参加させて頂き、完走しました。
ただひたすら走ることだけを課した一ヶ月でした。
お陰様で熱く、思い出に残る夏になりました。ありがとうございます。
次回は推敲をし、もっとゆっくり走りたいと思います。
次回もよろしくお願い致します。

100：終（うめさん）

人生に終はりあること知りてよりわが身のすべてが愛（いと）しくなりぬ

099：茶（うめさん）

いつしらに番茶も出花はとうに過ぎいよよ渋茶のおいしい季節

098：ベッド（うめさん）

まるまりて端に眠れるわが性（さが）よキングサイズのベッドに一人

097：話（うめさん）

アパートのピンクの電話にかけし日よ息の詰まりて君の声待ち

096：模様（うめさん）

けふの我のこころ模様をたとふれば渦巻き止まぬ同心円か

けふのわれこころ模様をたとふれば渦巻き止まぬ同心円か（推敲）

095：裏（うめさん）

三十センチなき足裏に踏ん張りて独りで生きよ三十路（みそぢ）を過ぎて

094：社会（うめさん）

庇護のもと贅沢三昧育ちし人社会性なく自立心なく

庇護のもと贅沢三昧育ちしひと社会性なく自立心なく（推敲）

093：祝（うめさん）

優勝の祝酒飲みて喜びし力士に今は無精髭生ゆるか

優勝の祝酒飲み喜びし力士に今は無精髭生ゆ（推敲）

092：ホテル（うめさん）

ピンク色のあんなお城に住みたいとラブホテル指し子は言ひたりき

091：命（うめさん）

運命の糸を遡りてゆけどなかつたことには出来ない出会ひ

　　　　　　　　　　　　　　　　※遡る＝さかのぼる

090：質問（うめさん）

かう来るか君の質問鋭きに授業の準備は念入りにする

089：こころ（うめさん）

朝の間に炎熱地獄にゐる我はこころの遊（すさ）びに邪を想はむや

088：暗（うめさん）

暗やみに立つなと盆に言はれをり母に似るわれ妹（いも）を驚かせ

暗やみに立つなと盆に言はれたり母に似るわれ妹（いも）驚かせ（推敲）

087：テープ（うめさん）

ガムテープでそれぞれの箱を封じたり夫とわれの会ふまへの記録

ガムテープにそれぞれの箱を封じたり夫とわれの会ふまへの記録（推敲）