物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

数学・物理通信への手紙

2012-11-07 12:02:56 | 数学

数学・物理通信をリンクして下さっている、名古屋大学の谷村さんからメールが送られてきた。それは名古屋在住のHさんからの手紙のPDFコピーであった。

手紙の本文は短くて特に取り立てて、どういうこともないのだが、それにHさんのノートのコピーがついていた。質問なのかコメントなのかはっきりしないのだが、私の書いたエッセイについてと仙台のTさんの書いた論文に関係している。

それで、谷村さんの要請に応えて、メールをTさん宛にも転送をした。Tさんからもコメントなのか質問なのかかはっきりしないということとメールのアドレスでもわかれば、なんらかのやり取りはできるのだがとメールをもらった。

後で、この手紙をくれたHさんの名でインターネットで検索したら、この人のホームページがあったが、プロファイルとかメールのアドレスは昨日検索した限りではわからなかった。

ただ、この人は高校数学レベルかもしれないが、いろいろと自分なりの研究をインターネットに出しているということがわかった。もっとも自分の計算ノートをそのまま載せているようなところがあり、その熱心さはわかったが、もう一つ鮮明さを欠くような印象である。

私の書いた2項定理の係数を求めることに関してはその原理はよくわからないが、なかなか実践的な方法が示唆されており、私も確かめてみたが、その通りである。

Hさんはこの係数の求め方の理屈を求めているのかもしれないが、まだ私にもその理屈はわかっていない。いつかはわかるかもしれないが、それがいつになるかは、また本当にわかるのかどうかもわからない。ただ、現象としてはある決まった手順があるので、それにしたがえば2項定理の係数を求めることができる。

もっとも、普通の方法で階差数列をとって得られた連立方程式から係数を求めていくやり方で特に困ることはなさそうである。だから、これは実用上の問題ではなく、その下に潜んでいるメカニズムの解明をされたいと望んでいるのであろうと推測した。

しかし、世の中は広い。数学などというものを高校レベルに限ったとしてもそれの追求をしている人がいるというのは驚きであった。

このHさんの手紙の中に引用されていた、「おどる数学」(知泉書館)というのをアマゾンの古本で購入してみたが、これは長年高校で数学を教えた方の問題の別解法を述べた書であった。

(2012.11.29付記) 上に書いた未解決の部分はその後解決できた。それについてはそのことを扱ったエッセイを書いているところであるが、なかなか完成しない。しかし、いつか数学・物理通信に載せたいと思っている。

(2013.11.1付記) 上に書いたエッセイはすでに「数学・物理通信」3巻4号(2013.6)に載せている。「数学・物理通信」で検索すれば、名古屋大学の谷村さんのサイトにリンクされて載っている。PDFの文書であるから、簡単にプリントできる。