岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

3月30日・・

2024-04-20 14:44:40 | いなか暮し

今年の季節は廻りが早い。4月半ばには初夏の陽気に恵まれて花巻地方は桜が満開、暑さであっけない、つかの間の桜だった。
  静かな桜を楽しむ人たちで三郎池周辺は今年もにぎわった。一周30分ほどの遊歩道には桜が見事、散歩ついでの桜が人気だった。
 
 この春、3月30日は亡くなった父28回目の命日だった、さらに遡ること32年、昭和40年3月30日は私たちの結婚式だった。64東京オリンピックの翌年のの事である。
 21才の新郎、成人式を終えたばかりの20才の新婦は周辺の大人の目からみたら相当危なげに見えた事だろう。
 翌年、長女が生まれ、次女、長男と続いた、振り返ってみれば夢のような・・・・
 農家に嫁いだ妻は、わがままで若すぎる夫や頭の固い姑、育児や家事、田んぼや畑の仕事の毎日は、古い時代とは言え、ほとんど「おしん」の状態。さらに夫は田んぼの作付けを増やしたかと思えば、会社経営に首を突っ込んだり、はては度々浮名を流すことしきり、本気になりそうなときはさすがに怒ったりしたこともある。
 そんな苦労を重ねながらも春秋、年二回の旅行は楽しかった。国内の有名どころは殆ど歩いたし海外はバリ島も訪れた。
 老後、早めに退職した夫と農業を営み、田んぼは夫、畑の野菜と楽しみの庭の花々は妻の仕事となった、妻は長年夫を支え続けたその重みに耐えかねて腰が少々曲がった、大きな病気を患った夫も経過が良く常人とほぼ変わりない生活を送り、夫婦ともにそこそこ元気に現在に至る。

 支え続けてくれた妻、生まれ変わっても再び、一緒になってくれるだろうか、そして妻には長生きしてほしい、少なくとも私より一日長く生きて欲しい。
 長い間の苦労に感謝の毎日だが、テーブル越しに向き合うとイライラするのはどうしてだろう・・・・
  来年、3月30日は結婚60年 ダイヤモンド婚を迎える。

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