岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

3、、、、?

2019-06-27 14:57:10 | いなか暮し

 あまり歓迎もされないのに、毎年やってくる「鷺(さぎ)」の一団、
  虫を探して田んぼを歩き回り、長い脚で稲を踏みつける。
 住みついてから、我が郷の蛙が減ったと言う人もいる。

 名古屋近郊に住む知人が、たまには孝行、親に顔を見せようと数年ぶりに花巻の実家に里帰り。
 僅か二泊だけの花巻滞在で名古屋の勤務先に戻った。
 この会社も外国から来て働いている人たちが多い、休憩のとき一緒のテーブルになった外国人が
 「〇〇さん、実家に里帰りしたそうですね」
 「お父さん、お母さんに、おみやげのお金、いっぱい持って行ったんでしょう?」
 彼は、これだけと言って三本指を立てた。
 「〇〇さん、すごい 30万円も・・・・・」
 「いや、いや違う、仏さまに3千円だけ供えてきた・・」
 懸命に働き、無駄遣いを避けて、せっせと国の親元に送金を続ける外国人労働者は唖然・・・
 「たったの、3千円!」
 その後、外国人の皆に白い眼で見られているような気がする。 と言っていた。

 倅の勤める、市内の会社でもベトナムから来て働いている社員がいる。
 良く働いてくれるから、ベトナム人グループに差し入れしたいと、我が家産の「ひとめぼれ」30㌔を持参した。
 日本のお米は美味しいと喜んでくれたと言う。

 

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遊び日

2019-06-15 15:50:09 | いなか暮し

 「しゃごみ」と呼ばれ、昔、田舎の子供たちの人気者だった「ぐみ」
  6月、色とりどり実っているが、今の子供たちは食べられると言うことを知らない。
 つまんでみた、懐かしい味だが渋がきつい。

 旧暦、5月の端午の節句は新暦だと6月ごろか。
 昔、今の時期の農家は、朝から晩まで毎日、田んぼを這うように、田の草取りに追われた。
 朝早くから、夕方、日が暮れるまで働き、家に帰る頃は薄暗くなってることもある。
 端午の節句の日だけは、どこの農家も「遊び日」と言われる農休日、仕事休みのその日は、おじいさんが採ってきた菖蒲と蓬(ヨモギ)を昆布で束ねて、茅葺きの軒に差して、厄除けをする。
 夕方、早めに餅をついて、その日だけは、明るいうちに菖蒲を浮かべた「菖蒲湯」に入って、夕食が始まる。
 明るいうちの夕食とあって子供たちも、浮き浮き。
 お父さん、お母さんもにこにこ。
 おじいさんは、どぶろくの出来を確かめている。
 おばあさんは、ニコニコしながら「あんこ」や、摺った「くるみ」や「ごま」に餅をちぎって入れている。
 こんな日が毎日だったらいいのになー。
 家族みんながうれしい、昔の農家の「遊び日」

 まだ日が高い日曜日、ビール片手に「笑点」を楽しむ。
 

  夕食済ませて午後7時、空はまだ明るい、
 明日もいい天気のようだ。 

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吉事を知らせる亀

2019-06-08 09:28:45 | いなか暮し

 数年に一度ぐらい現れては我が家の吉事を知らせてくれる「亀」
 以前には、息子の嫁さんが決まった年や、その嫁さんが男の子を生んでくれた年などに現れては、嬉しい事、めでたい出来事を知らせてくれる。
 今年は田んぼの脇の排水路から現れた。
 いつものように、今夜は自慢の「ひとめぼれ」と、じいさんの好きな芋焼酎で乾杯、おもてなしをして、明日の朝、見つけた時と同じ水路に放してやる。
  今日の亀さんは、まだ若いのだろう、少し小ぶりで、恥ずかしがり屋、カメラを向けても、なかなか顔を見せてくれない。
 今日の亀さん、どんな嬉しい事を知らせに来てくれたのだろう。
 
 隣り村から嫁いだ母が、昔、語ってくれた、実家近くの本家での出来事。
 その家の跡取り息子が、子供の頃だろう。近くの川で亀を見つけた。
 家に連れて帰った亀に、亀は吉事を知らせるからと、両親はその夜ご馳走を食べさせて、「明日は元の場所返しなさい」と言った。
 せっかく見つけた亀、これから友達になろうと思っていたのに・・・・・
 その夜、その子は先の尖った錐を使って亀の甲羅に自分の名前を刻み込んだ。
 両親には可哀そうな・・と言われたが、餌をやった後、元の川に放した・・・・

 それから数十年して、その家では今日は、親戚、知人が集まって、めでたい当主の年祝いの日
 当主はあの日、亀の甲羅に名前を刻んだ少年、42才の厄を払っての、年祝い。
 その日、手伝いに来ていた近所のおばさんが、洗物をしていた裏の川で亀を見つけてきた。
 大きな亀の背中にはごつごつした凸凹がある、なんだろう?
 コブのようになってはいるが、よく見ると字が読み取れる。
 あの日、少年が亀の甲羅に自分の名前を刻んだ、あの亀だった。
 一宿一飯のお礼に、少年の年祝いの日、お祝いに駆け付けたと評判になった。
  ・・・・と、昔、母から良く聞かせられた。



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