岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

外れて嬉しい天気予報

2019-10-29 17:45:06 | いなか暮し

 高山の古い街並み「さんまち」の宿から宮川沿いの朝市は近い。
 昨夜は相当の雨量だったに違いない、宮川は濁った濁流でいつもの泳ぐ鯉が今朝は見えない。
 朝市を見ながら朝食を済ませて、「さんまち」の宿の女将に別れを告げ、通りをしばらく行って、振り返ると、女将がまだ見送ってくれている。

 高山から白川郷に向かう自動車道は、トンネルの連続である。
 トンネル入口に来ると「出口 雨 注意」の表示が出ているがトンネル出口の度に真っ青な空が広がり、今が見ごろの紅葉が眼にまぶしい。
 今日の天気予報は見事な外れ「外れて嬉しい天気予報」である。
  この青空、日本一。
 白川郷は紅葉の見ごろを訪ねる観光客がいっぱい、ここでも外人観光客が大半を占める。
  昨夜の雨が暖かい日差しを浴びて湯気となり美しい光景を見せている。
 白川郷の合掌造りの家々では、今も住民が生活しているので洗濯物を干している家があったり、ガスボンベがあったりと生活が実感できる。
 そんな家々のあちらこちらに、日の丸が掲げられている。
 そうだ、今日は日本の祝日「即位礼 正殿の儀」の日だ。
 白川の青空はこの後、お祝いの行われている東京にも広がるに違いない。

 合掌造りの神田家や葺き替え工事中の家を興味深く見学してから、再び東海北陸道を高山経由で名古屋近郊の孫たちの住む刈谷へと向かう。
 つい先日のように思う、背負って子守した孫たちも成人間近に成長して、じいちゃんの乾杯に付きあってくれた。

 

 

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高山の女(ひと)

2019-10-25 16:15:13 | いなか暮し

 「お待ちしておりました、7年前にお泊りいただいた、同じお部屋をご用意させていただきました」
 「おもてなしのおかみ」が、にこにこと出迎えてくれた。

 昨日、花巻を9時頃に発ち、10時には名古屋空港着、車に乗換えて東海北陸道「ひるがの高原」を過ぎた頃から次第に紅葉が始まり、高山、飛騨の紅葉は真っ盛り。
 平湯温泉で「IC入口」の看板にびっくり、こんな山奥から、高速道利用して松本は近いらしい。
 奥飛騨に入って、土地の人に勧められた北アルプス大橋からの絶景は、回り道したかいがあった。
 新穂高、福地温泉に泊まって、今朝は早めに、念願の新穂高ロープウェイ 天候80点  
 二階建ロープウェイで一気に2156㍍の展望台は、岩手山や早池峰山のはるか上。
 西穂高を目指す登山者が羨ましい、も少し体力があれば・・・
 登山者を横目に、平湯に下り、バスに乗り換え、乗鞍スカイライン、大きなバスの運転手さんは嬉しい、若い女性、バス1時間ほどで畳平は更に高度を上げて2702㍍
 近くの、怖い名前の魔王岳2764㍍に登り、登山気分を味わう。 
 この日の夜、畳平は初雪、10センチの積雪だったそうだ。

 高山に戻り、古い街並み「さんまち」の散策を楽しむ、たくさんの外国人にびっくり。
 「さんまち」は、昔懐かしい街並みが続く、人気の飛騨牛の寿司は順番待ちのお客がいっぱい。
 この街に多い、造り酒屋の土産物屋も賑わっている。
 夕方になっても「さんまち」の人通りは途切れない。

 多くの観光客の視線を背に受けて、通りに面した小さな潜り戸の先が今夜の宿。
 昔は下宿屋だったと言う、質素で小さな素泊まりの宿は、7年前に妻と一緒に旅した時もここに泊まった。
 今日も「高山の女(ひと)女将」のおもてなしは続く。
 自慢の檜風呂、「お風呂に入る少し前に連絡してください、お湯加減を見ておきます」

 人気の飛騨牛寿司と高山ラーメンの店は外国人観光客でいっぱい、
 夕食済ませて帰る頃から降り出したポツポツ雨が、深夜になって「さんまち」に激しい雨を降らせている。


 

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決断

2019-10-18 08:47:53 | いなか暮し

  暑くて長い夏だったが、台風の後、急に寒くなって10月9日には岩手山に初冠雪
 優柔不断、何事も即断のできない、自分が今回の決断だけは早かった。
 LINEで「奥飛騨」の誘いがあった。
 今の時期 アルプスの山並みを背景に「奥飛騨」は紅葉がクライマックスの頃、即、「行く!」

 行って見たい観光地は、まだまだいっぱいあるのに、年齢や病気を考えると、つい出不精になり、出かける機会が極端に少なくなっている。
 過去に訪れた観光地も、もう一度行きたいところも多い。
 北海道、大雪の7月のお花畑、石垣島の白保のサンゴや色とりどりの熱帯魚、ロープウェイから望むアルプスの山々と奥飛騨の紅葉などを、もう一度・・・
 奥飛騨の誘いがあった翌日までに切符や宿泊の手配は済ませて、良く考えたら旅行中には雑用の予定もあったが、そちらは、すべてキャンセル
 数日も家を離れるとなると”ミニ病院”なみの医療、薬の準備・・・・元気な頃のワクワク感どころか、忘れ物のチェックが忙しい。
「奥飛騨」の紅葉や、高山さんまち通りの、宿の若い女将を思い描きながら、「奥飛騨慕情」など口ずさみつつ、旅行の準備は遠足に出かける小学生気分。

 今度の旅行の決断の早かった訳、、、、実は、
 この秋の取入れ、稲刈りの時にコンバインが故障した。
 修理代金が、「ウン十万円位?かな、・・・」と言われている。
 加えて、トラクターも修理が必要。
 その請求書が届いた後では、旅行がためらわれるから、その前にと言うことでもある。
 
 

 

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先祖の墓参り

2019-10-12 14:27:52 | いなか暮し

 夏、庭に見慣れない草が2本だけ伸びた。
  花巻ではほとんど見かけない、蕎麦と粟だろうか?どうしてこんなところに。
 冬、餌のない小鳥たちのために設置したエサ台から小鳥たちがこぼして芽が出たのだろう。
 秋、穂が大きくなって、収穫した実は老妻が丁寧に乾燥して冬の小鳥の餌にするらしい。

 釜石線の小さな無人駅、委託を受けた業者だろう派手なベストを着込んだ人が駅舎を掃除していた。
 去年頃まで近所のおばあちゃんが掃除していたのにどうしたんだろう。

 東京、杉並に住むSさんは、自分の会社のある青梅まで毎日電車で通った。
 自宅の近く、杉並のある駅に早めに出かけ、電車の時間まで、駅舎周辺を毎朝掃除を続けた。
 服飾関係の仕事をされていた奥さんの関係から、服装はいつもダンディ、スーツを着こなして、乗降客に元気な声をかけて掃除を続けるダンディおじさんは感謝された。
 若くして大きな発明をして200人ほどの社員を擁する元気な会社の社長さんである。
 そんな会社にはお中元やお歳暮が膨大な量が届く。
 膨大なお中元、お歳暮は全て貯めておいて、毎年、新年御用初めの日、全社員参加のゲーム大会をやり、賞品としてお中元、お歳暮の品をみんなに分け与える。
 賞品は、ほとんど全社員に行き渡るから正月の行事として、みんな心待ちしているが参加資格には一つだけ条件があった。
 「今年中に、先祖のお墓まいりをすること」に参加資格が与えられた。
 大勢の社員が、賑やかにゲームを楽しむ光景を、にこにこと楽しんでいた。
 後、社長職から会長となり90才頃まで元気なおじいさんだった。

 毎日、掃除を続けた杉並の駅は、今では大きな駅となり奉仕で掃除なんて、ウロウロしたら怒られるのがおち。

 釜石線の小さな駅の掃除風景をみて、昔々の事を思い出した。

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情報交換

2019-10-08 16:23:42 | いなか暮し

  稲刈の終わった田んぼに”ひこばえ”が、いっぱい生えている。
 暖かな地方では”ひこばえ”に実がつくらしい。
 ”ひこばえ”に稔ったお米を食べると長生きすると言うらしいが岩手では稔ることは無い。
 暖かと言っても岩手の山々にはまもなく初雪が降る。

 朝から良く晴れた日、稲刈りには上々の天気。
 おやつを持って田んぼに出かけた。何日か順調に稼働し稲刈りも残りも少なくなった。
 ん、??コンバインの調子がおかしい、いじり回しても駄目。
 機械屋さんに電話して往診を頼む、「こりゃ、駄目だ、入院して修理です」「そんな・・・・」
 トラックに積まれてコンバインは修理工場行。
 翌日、「こことここが壊れて部品待ち・・です。」
 「それはそれとして、新しいコンバインはどうですか?」丁寧にもパンフレットまで持参、「いや今回は修理を」
 続く好天で周囲の稲刈りはどんどん進む。イライラしながら、ここはじっと我慢!
 夕方、同じ集落の知人が、晩酌が大分入った口調で「明日、お前んとこの稲刈りに行くから、その積りで・・・」用件のみの短い電話。
 故障したコンバインが修理のためにトラックに積まれていくの見かけて助け舟を出してくれたようだ。
 翌朝には田んぼにコンバインを移動し、残りを2日間で刈取り、雨の前に稲刈りを終わることができた。
 その話を聞いて、家でも稲刈りが終わってたし困ってることを言ってくれたら、手伝いに行けたのにと言う人が数人、ありがたい事である。

 各農家で所有する農機具は恐ろしく高価、おいそれと更新も難しい、もっと近隣農家で話合い、共同で作業するなり、機械の共同使用して機械投資を減らさなければ農家は苦しくなると言われて久しい。
 稲刈りを手伝ってくれた知人とそんな話をした。
 一線を退いた高齢農家は意外と近くの農家の出来事に疎い。
 早速、「高齢農家同士で情報交換会をしよう」夕方に集まると当然、お酒となる。
 それが単なる「酒飲み会」になるかもしれないが、その中にいろんな情報が詰まったいる。
 
 

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