年に何度か、数十キロ離れた早池峰山が、 びっくりするほど美しく見えることがある。
早池峰山がまじかに見えた翌日は、朝から冷たい雨となった。
雨の農休日、久しぶりに、自分で写したDVD動画を見る。
今でこそ、動画は誰でも、スマホで簡単に撮影できるが、かっては、それなりのカメラを持ち、8ミリに至っては撮影済みのフイルムを切り、つなぎ合わせて編集した。
若いころから「新し物好き」で8ミリビデオ、いやその前には重いVHSデッキを肩にかけて、コードの先の大きなカメラで写したこともある。
70年の大阪万博頃は、「私にも写せます、フジカシングルエイト」を使っているから、物好き、道楽の歴史も50年ほど続いた。
単なる物好きが始めたから、貴重なものや役立つような作品はほとんどゼロ、ガラクタの山に近い。
集落や地区の行事、お祭り、近所の出来事、加えて家族、子供、孫の成長記録・・・・など多数。
たまには、集落の映写会にお呼びがかかったり、あるスタジオでは、編集して地元の祭りの様子をネットに公開してくれてる方もいる。
ガラクタに近い「作品群」も時代とともに、将来見られなくなると予見、すべての作品をVHSにダビングして数年、それも無くなりそうと、今度はDVDにすべてダビング、最初の頃の8ミリ作品は、映写機の故障からダビング出来ないでいたが、数年前から「なんでもコピーします」業者が現れて、これもDVDにコピー。
DVD原版なんて、今はいくらもしないが、始めたころのシングルエイトフイルムなんて随分高かったと記憶している、僅か3~4分のフイルムが1000円もした。
高いカメラも何台も買ったし、フイルムやビデオテープも・・総額は一体どのくらいになるだろう、車一台はゆうに買えるかも、、、
そんな作品群(?)はテレビ台の下の棚に、邪魔っけにされつつ鎮座している。
DVDはともかく、膨大な量の、8ミリフイルム、VHSテープ等々捨てきれずに書架に納まっている。
「俺の棺桶に一緒に放り込め」と言ってもその量が多すぎる。
それでも自分の宝物、一緒に見て感動してくれるのは老妻のみ、雨の農休日はさびしい。