岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

「春・・・・」

2023-03-26 11:05:03 | いなか暮し

 一時、熱帯魚も飼ったが、寒い北国では冬のヒーターがいつも点いている。電気代も気になり金魚に変えて10数年、大きくなった金魚は20㌢余、 少々の刺身にもなりそう。そのうちの一匹が死んだ。飼育担当の老妻によれば白内障を患い片目は殆ど見えなく、人間でいうところの寝たきり、水槽の底に沈んだきり、仲間の残した餌で生きていたらしい。畑の片隅に埋葬、合掌。

 マスクを外した人もたまに見かける、新聞の「コロナ感染者数」欄も目に見えて減ってきた、数年ぶりの明るい春に心の霧が晴れたよう。
 この3年、多くの人々が集まる結婚式を挙げたという話題も聞かない、この間に亡くなった人も寂しい、形だけの葬儀で、受付を済ませて遠くから遺影に手を合わせ「ご焼香後はご散会ください」
 町内会、集落の集会はなくなりレクリェーションもない、仲間との小旅行も皆無、当然飲み会なんてこともない。
 地方のお祭り、地域行事も中止を余儀なくされた3年余り、お祭りや行事を進める次の世代はその段取りを見ずじまい、果たして昔から続いた地域の伝統のお祭り、行事が復活、再生できるだろうか。
 コロナ禍の影響で外食が減り、米の消費量が減ったとかで米価が下がり続け、加えてウクライナ紛争の影響も受けて農業全般、特に輸入に依存する酪農危機が言われている。
 お米農家にしても安い米価と輸入に頼る肥料や、値上がり続く農業機械や資材に経営意欲は大幅に下がり、加えて就農人口の大幅な減とコロナ禍の間にも進む高齢化。
 コロナ、ウクライナ・・・・乗り越えて再び元気な農業が取り戻せるか、、もっとも多くの産業に言えるが。

 街はまだ多くの人がマスクをしている。最も中には花粉症対策の人も多いだろう、桜が終わるころ花粉も収まりコロナも一段と少なくなりその頃にはマスク着用も少なくなりそう。
 久しぶりにマスクを外すのも少々気恥しいような・・・男性は今までのように伸びたひげを隠せない、女性もこれからは口紅をちゃんとつけてマスクを外した美しい顔を見せてほしい。

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「あまちゃん」10年

2023-03-19 14:15:56 | いなか暮し

   毎年春になると花巻~釜石を、そしてわが里を通り抜ける「SL銀河」、毎年走るのが当然のように思っていたら、この春を最後に運行を終了(~6/11)するという。名残尽きない寂しい春になる・・・・
                写真は昨年春頃撮ったもの、新花巻~小山田間
 NHKの人気、朝ドラ「あまちゃん」が10年ぶりに帰ってくる、大震災の翌々年の放送は全国的な大ヒットとなり毎朝の楽しみだった。
 そのドラマがこの春から再放送される、

 10年前の同じその年の田植えが終わって一安心したころに体調が悪い、過労かなと思いながら2、3日して段々辛くなり市内の病院へ、ここでは対応できないと盛岡の病院に救急車で運ばれた。痛みや苦しさはないから看護婦さんの目を盗んで知人に電話したりしていたが、翌日になって「じつは夕べは危険な状態だった」と聞いてびっくり「交通事故にあったと思って・・あきらめて・・」そして、その日からこれから生涯続けることになる1日4回の血液の測定と注射が始まった。
 その病気に対する知識もなく、かなり落ち込んだまま1ヶ月の入院、退院後にはそれまで引き受けていた2、3の公職を、迷惑を承知ながら辞退しその後、張り切ってやってた農業も大幅に縮小した。
 当然、唯一の楽しみ、好きな晩酌もやめたが体調はほぼ普通だから注射だけはしっかり守りながら、県内の山登りをしたり旅行は好きなだけ歩き回った。
 秋田の阿仁に泊まった宿では「地酒飲み放題」を横目で眺めて悔し涙だった
 医学は進み1日4回の注射は小さな携帯ポンプに代わり、だいぶ楽になったころから好きなお酒を再びたしなむように・・そして元通りになって。
 もっとも併発が予想される病気は認知症ほかの確率が高いだけに怖い、精密検査は2ヶ月に1回は必ず受診する。
 病気を抱えた10年だったが、ほぼ普通に動ける自分の体、支えてくれる家族、成長する孫達や、腰は曲がっても毎日元気に畑に出る元気な老妻、病気を得た10年だが、もしかしたら人生で最も充実した10年だったかもしれない。

 あの年、社会現象にまでなった「あまちゃん」、のんちゃんが「じぇじぇじぇ」と帰ってくる



      放送は4/3 NHK BSP7時15分から
 
 

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ご機嫌ななめのスマホ

2023-03-13 10:01:08 | いなか暮し

  24節気  啓 蟄
     72侯 次侯  桃始めて笑う新暦では3月10日から14日ころ
  東京で桜開花宣言の14日、我が家の遅い春は「ロウバイ」満開、続いてその後ろ「サンシュユ」が開花まじか・・・

 混雑、駐車難をさけて時折訪ねる盛岡へは3、40分余り電車で出かける、移り変わる季節の流れを車窓から眺めるのは楽しい。
 乗り合わせた乗客は決まったようにスマハを見ている(いじっている)車中のわずかな時間も惜しむほど随分と役に立つ(楽しい)ものらしい。 
 この春パソコンが不調で大幅な出費があったと思ったら今度はスマホが不調、なんたる春。
 何回か「みちのく潮風トレイル」で見知らぬ土地を訪ねると、スマホの位置情報には随分と助けられるがネットに中々繋がらないと立ち往生する、スマホ決済、レジの前で決済画面がなかなか繋がらない、音楽聞くにも曲の途中で「お待ちください」のクルクル画面が長い、それでも電話やラインは異常ないのが救いでもある。不調になるのは月に10から14日くらい。ガラケイの思いをしたら我慢、ともいかずに購入先を訪ねた。
 ベテランとも思えない若い女性社員が対応してくれた、すぐに「容量不足ですね、バンドルクーポンの容量変更しましょう、ただし有効になるのは締切りの関係で40日後からになります。」
 40日も不自由が続く、次回の「・・潮風トレイル」に備えて容量とやら残しておこうとスマホを極力使わない生活スタート。
 田んぼや畑で好きなイージーリスニングを聴かない、トイレでニュースを見ない、風呂で音楽を聴かない・・・・1日、2日・・次第にスマホを使わない生活に慣れてきた、なければないで平気、ある種、スマホは中毒みたいなもんだろうか。

 電車でスマホに一生懸命の若い人たち、窓からの景色もいいよ、、、スマホから目を離して、「ほら、目の前にカッコいい男の子(女の子)がいるよ、声かけてごらん」スマホより楽しい展開があるかも・・・・ 

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「みちのく 潮風トレイル」 ④

2023-03-08 16:43:41 | いなか暮し

 通いなれた釜石線沿線の景色、ここ20日余りでもう3回目、すっかり春の景色、日差しが明るくなっている。
 釜石からのリアス線、日曜なのに・・列車が混んでいたが鵜住居でほとんどが降りた、復興スタジアムの方では赤や黄の旗がいっぱい、そうか今日は釜石シーウェブスの試合の日だ、応援の人たちだった。
 釜石からリアス線30分「波板海岸駅」で下車、片寄波をイメージした可愛い駅舎が迎えてくれる。
 今日はここから歩き始める。「・・トレイルガイド」はここから高さ600㍍余りの鯨山を目指すとあるが、あえて45線沿いを北上する。
 目的は四十八坂海岸を満喫するためである、三陸自動車道を車で通ると、あっという間の景色である。
 今日はゆっくり四十八坂海岸を楽しむ
  明るい空、青い空、海 満喫   々!
 快調に北上、歩くこと2時間、やがて「道の駅やまだ」三陸沿岸のお土産は「かりんとう」と、帰りの車中のビールをリュックにしまい込んで、おにぎり昼食、コロナも一段落のせいか「道の駅」は大賑わい。
 午後の部スタート、右手に「海と鯨の博物館」、山田名物「カキ小屋」の案内も・・・どうしてなんだろう、好き嫌いは一切ないが「カキ」だけは絶対にダメである。若いころは大好物で何ともなかったのに、生カキは勿論、フライでもダメ、必ず腹が痛くなる。
 ガイドに従って織笠駅に向かう、遠回りのような?・・・・出会った人に聞いたら「行けないことはないが・・・」と近道を教えてくれた。「織笠駅」を経てテクテク、やがて「陸中山田」市街地。
 山田町・・ここは私たち一族の伝説の地でもある。
 昔々のもっともっと昔、九州の有力一族、菊池武敏に南朝二代、後村上天皇から武敏を指名で「至急、吉野に上るべし」との勅宣、同じく出仕を命ぜられた南部家五代、南部政長とともに吉野に到着。
 吉野朝廷は陸奥への進出は南朝の御威光による陸奥の武士団の参集、協力を目指すべく、大塔の宮の遺児、八幡丸良尹王を派遣すると決め、その補佐役として菊池武敏と南部政長を任命した。
 勅命を拝して興国3年石巻を経由して翌年、山田町の山田湾の高台に船越御所を用意して迎えた。
 その後も南北朝騒乱は56年にわたったが明徳3年、ようやく終止符が打たれ、南朝方の衰退により、九州から派遣されていた菊池衆は岩手県内に土着したと伝わっている。わが一族の先祖ではないだろうか?・・・・ということで山田町には思い入れが深い。
 山田駅には予定より30分ほど早めに到着、親切な若い女性の駅員さんが「まだ時間がありますから、かけてお待ちください」ソファを勧めてくれた」待合室でこんな立派なソファは初めて。
 やがて帰りのリアス線経由釜石線、3月に入っての日曜、大きな荷物の乗客が多い、ガラ空きだったら車内でビールは無理だった・・・18時新花巻に着いたらほとんどの乗客は降りた、新幹線の乗り換えなんだろう、3月の陽気に誘われた観光客が多いようだ。
 
 今日一日歩いても20㌔に届かない、「みちのく潮風トレイル」全長1千キロ・・・・・ゴールは気が遠くなるほど遠い。

 
 

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