岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

竹林

2023-04-29 17:39:59 | いなか暮し

 この先40数年後の70年の総人口は、20年の1億2615万人が3割減の8700万人に、そして15才以下の年少者人口 現在の1503万人が50数年後の80年には777万人に減少するとびっくりの数字が新聞に出ていました。
郷の鯉のぼり 今年は一戸だけ。 鯉のぼりこそ少なくなったわが里では、ここ数年いつもより多くの子供が育っています。たまたまそういう年代が多かったり新しい住民が入ったりで、ですが、今どき珍しい地域、集落かもしれません。
 もっとも今どきのお父さんお母さんは必ず鯉のぼり、ひな祭りとは考えないようです。
 なにがなんでも鯉のぼり、お雛様と考えるのは昔を懐かしむ高齢者だけかも・・・。

 桜をはじめ春の花々は、この春随分と早く咲き終わった。花々が終わると同時にタケノコの季節。今年のタケノコは例年より1週間も早く収穫が始まった。
 「我が家のミニ竹林」竹の種類、品種不明、根元が径10㌢ほどの竹が20数本、竹の育ちにくい寒い東北では珍しい。
 今から30年ほど、いや昭和の終わりころに、いつもとりたての「たけのこ」を送ってくれる富士宮の知人宅を訪れた際に「こんな竹を庭に植えたい」と所望したら竹の根元を掘り起こして大きな段ボールの箱に入れて送ってもらった竹が始まり。
 当初2、3年 枯れるでもなく成長するでもなかったが、数年したら周囲にいっぱい竹が生えて成長、「たけのこ」収穫できるようになり、近くに置いた農機具が生えてきた、たけのこに持ち上げられて孫と大喜びしたこともあった。
 その頃は近所にもおすそ分けして喜ばれてもいたが・・・やがて近くの物置の土間や10数㍍も離れたところにも「たけのこ」が生えて一抹の不安、いつか見た植物園では竹の周囲は厚いコンクリで増えすぎを警戒していた。
 我が家の物置、そして隣家も近いので怖くなり竹林を狭め、周囲を深く掘ってプラスチックの板で囲い、はみ出ている竹の根の根はすべて掘り起こした。
 やがて狭いところに閉じ込められた竹20数本、暖かい静岡から北風の強い岩手の我が家にに越して30数年、仲間は切り倒され、根も大きく伸ばせない・・・ここ2、3年、「たけのこ」も出るには出るが、肝心の竹は元気がなくなった。
 やはり暖かな地方でのびのび育ちたかったのだろう、一時の気まぐれから寒い岩手に連れてきて大変だったろう、ごめんなさい。
 ・・・・と、心で詫びつつ、今日の晩酌のお伴、この春初の「たけのこ」は美味い。

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修学旅行

2023-04-18 15:34:59 | いなか暮し

  三陸復興を目指して2014年(平成26年)から釜石線を走る、人気のSL銀河は6月11日がラストラン、運転される土、日はいっぱいの人出。
 今日は田んぼで仕事中 「トラクターの窓越しに失礼します。」「お仕事、精が出ますね」と、機関士さんが手を振ってくれた。
 思い出すなー、昔々の中学修学旅行・・・日光に一泊してからの初めての東京は人がいっぱい、憧れの羽田では「離着陸する飛行機を・・」1時間ほどもいたのに離着陸は一機もなし、今なら絶え間なく飛び回るのに、がっかりした思い出がある。
 バスで都内見学の間に時々「巨大な炬燵ヤグラ」が見え隠れする。”東京のバスガール”さんが「工事中で下の方しか見えないけど出来上がると世界一のテレビ塔になりますよ」田舎では白黒テレビがようやく入り始めたころとあってピンとは来なかったが、あの炬燵ヤグラが東京タワーだったんだ。
 東京の宿泊先の主人一家は空襲で、一時我が家の座敷に疎開した人たちで、疎開でお世話になった家の子が泊まるということで友達とは別に特別待遇を受けた、どこだったかは覚えていないが、夜の東京見物に出かけて、お土産をいっぱい買ってもらったように記憶している。
 それから数年して、知り合いに誘われて中学生の修学旅行の添乗のアルバイトをした。それがなかなか大変なアルバイトだった。
 岩手県北の大きな中学校の生徒200人余り、大きなヤカンに水を入れて、何個も列車に持ち込んで喉の乾いた生徒の飲み水にしたり、東京の大きな施設での自由行動になると大変、集合時間に集まらない生徒が必ず何人かいる。
 三越デパートでも数人が時間になっても戻らず、各階を汗だくになりながら走り回って探し出した。
 先輩添乗員から、「女の子から住所を聞かれたり、サインをねだられるけど断った方がいいよ」、旅行終わってしばらくしたら旅行会社宛てに何枚かの手紙が届いた、すべて女の子ばかり、女の子は男の生徒より随分とませていると感じたことを覚えてる。フアンレターは後にも先にもこれだけ。

 今朝、一番下の孫が中学の修学旅行に出発した。やっぱりディズニーランドが楽しみらしい。
 お姉ちゃんの小学入学記念に両親と4人でディズニーを訪れて楽しんでる最中にあの東日本大震災に襲われ、帰りの新幹線が動かずに日本海側を2、3日ほどかけて列車を乗り継ぎ、ようやく帰ったことがある。3歳にもなっていなかったのに良く覚えているという、おさな心にも大変なことが起きたと感じていたのだろう。

 今朝、朝早い新幹線で出発したから間もなく東京に着くころ、友達と楽しい思い出をいっぱい残して来てほしい。


  

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旅立ち

2023-04-09 16:49:49 | いなか暮し

 盛岡では4月6日に桜が満開、記録的早さは平年より18日も早い満開だという。
 3月の異常な暖かさが影響しているらしい、梅、桜、サンシュ・ユ、枝垂桜そして椿、負けじと庭の草花も次々と咲いている。
 派手な赤や黄色の花に飽いたら 川岸の柳の優しい緑もどうぞ。

 男の子だけの孫の中の紅一点の孫娘がこの春高校を出て自分の選んだ道を進むべく専門の学校に進んだ。
お父さんの仕事の関係で、お母さんのおなかの中で北海道にわたり旭川で産声をあげた孫娘に逢いたさに何度も何度も旭川を訪ねた。
 訪ねたおじいちゃんとおばあちゃんと両手をつないで旭山動物園へペンギンの行列を見に行って大喜び、そして3年花巻に戻った。北海道で育ったせいか、いつもの♪ヤーレンソソーラン・・を歌いながらスキップして出窓の下に頭をぶつけた、泣き声をあげまいとジーッと我慢していた姿が目に浮かぶ。
 おしゃべりさんで、話すことがなくなれば、今度は大きな声で歌を歌う。
 何歳頃だろう、まだ小学校に入る前に旅行好きのおじいちゃんと弟と3人で青森に行ったとき、物産館「アスパム」を見て何に感動したのか帰りの出口付近で、大きな声で「青森はデラックスだね」、地元の人だろう、近くにいたご婦人に「ありがとう、どこから来たの?」
 「ねぶたの里、ワラッセ」ではお姉さんたちと一緒に踊って大喜び、帰りの新幹線でも「ラッセラー・・」が止まらかった。
 たくさんの思い出をいっぱい持って小、中学そして高校を元気に過ごして、卒業した。
 そして、春 庭いっぱいの花々、満開の桜に祝福されて希望の道に、今日飛び立った。
  今日から寮生活だという、おじいちゃん、おばあちゃんも嬉しい、けど少し寂しい。
                 思い出が次々と・・・今夜はしみじみ・・

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減る屋敷林

2023-04-06 10:45:21 | いなか暮し

 わが里のCO2を吸収してくれてる杉が伐採される!  
 居久根と呼ばれる屋敷林が次第に減り、残り少ない林や森の杉も切り倒される。わが里には、かってどの農家でも広い屋敷に杉の木を植えて北風から家を守り、ゆくゆくは大きくなった杉の木は住宅や納屋の建築資材に活用したりあるいは木を売って臨時収入にしたが、戦後のことらしい、安い外材が輸入されるようになり業者も居久根の杉は質が悪いと敬遠するようになった。
 それでもひたすらCO2を吸収してくれた居久根の杉だったが年々大きくなる杉は次第に厄介者になり、杉の葉が飛び散って困ると苦情を言われるようになった。かくて伐採業者に頼んで屋敷周りの杉や、かって子供たちを喜ばせた栗や柿の木も同時に切り倒されることになった。
 この冬も何軒かの居久根がなくなった、居久根に見慣れた目には防風林のなくなった風景は寒々とした風景となる。
 もっとも大きなことは言えない。我が家もかっては大きな杉やヒバや栗の木の大木が茂り北側の道から家は見えなかったが今は1本もない、わずかに観賞用の竹がわずかに残るだけ、おかげで北に聳える岩手山は毎日眺められる。
切り倒された居久根の杉の木の多くは発電用に利用されるという。

 わが里には人にあまり知られていない隠れた名木がある。勝手に名付けた「下田の滝桜」大きく広がる枝の下に入り、見上げると今を盛りと咲く桜が空一杯に広がり、どこか背筋がゾクゾクするような妖艶さが感じられる。
 その家の当主は飲み仲間でもある「いつか桜の下で・・・」と要望してから数年、コロナ禍もあって延び延びになったいたが今年こそはとライトアップして妖艶な桜の下で盛大にと案内をもらった。
 待ち遠しい毎日である。

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