ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

水仙の袴

2018年01月22日 | 俳句

 テレビでは関東地方が朝から大雪と…こちらもまた急激に寒くなって、昨夜は温度の上がらないエアコンを見ては壊れたのかと思ったぐらいでした。だから今日の最高気温も3度か4度…でも夜のニュースでは東京の都心が20センチ以上もの積雪でと、テレビにその映像が出ていました。

 昨日は、大寒でも暖かく…なんてイラナイコト書いてしまったので、それならお望み通りにと、神様に逆襲された感じです。オオー寒!

 今日は朝から小雨…もっと気温が下がれば雪になるのでしょうね。福岡は明日確か雪マークになっていましたので、もしかしたらこちらでもわかりません。今日も俳句教室でしたが、明日もあるんですよ。そして、その教室ではいつも句会の後に新年会をしますので、もし雪でも降ったりすると大変なんです。取りやめるわけにもいかないし、どうか降りませんように…。

 今日の兼題は〝水仙〟、冬の季語です。この花はどこでも見られますし、野水仙などの群生地などもあって、結構観光の名所になったりしています。観賞用として庭にも植えられ、切花として花のない冬の時期にはとても重宝されるんですね。その清楚で気品ある姿だけでなく、その芳香も好まれます。黄水仙や喇叭水仙などは春の季語になりますのでご注意を。

   水仙のしづけさをいまおのれとす      森 澄雄

   明るさは海よりのもの野水仙        稲畑汀子

 今日の〝水仙〟の句で、最高に面白い句が出ました。それは〈水仙を活けるに袴破れさう〉です。皆さんは分かりますか?この句を一人だけ採った方がいて、曰く「スゴイですね~。袴が破れそうになるまで花を活けるなんて…」と。ウ~ン?「Tさん、この袴、どういう意味に解したの?」「そりゃ~着物につけるあの袴ですよ。」と。他の皆さんは???…

 私はもしかしたら…とは思ったのですが、自信がありませんでしたので、作者に聞きました。作者曰く「水仙の根の所にある茎を包んでいるもの…水仙を活けるときはその袴を一旦脱がし、花や葉をきれいに組み替えてからまた袴に戻すので…」と。その説明を聞いても分からない人には何のことやらですね。私は昔お花を習っていましたので、ああやっぱりと思いました。土筆などの節にある茎を包む苞葉を袴というのは誰でも知っていましたけど…。

 家に帰り着いても、「分からん…」とまだつぶやいている旦那に、「これよ!」(根の方の白いところ)と言って説明しました。

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