ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

母の〝団栗〟

2017年11月06日 | 日記

 昨日は母の一周忌でしたので、大分の実家、雲一つない晴天でした。

 法要の始まる前、旦那と裏山へ散歩を兼ねてお墓参りに行きました。その後隣接している「天然塚公園」を廻って帰りました。ここは母や義姉がいつも墓参りを兼ねて、団栗拾いに来ていたところです。私がこの地へ引っ越したのは、高校2年生のとき。あれからもう50年以上ですから…その頃出来た団地の木が大きくなって、この公園も森のようになっています。

 昔母が「この頃は朝の団栗(どんぐり)拾いが日課だよ」と言っていたので、それは健康的でいいねと答えると、「そりゃあ~いいよ。お小遣いにもなるし…」と言う。聞くと、植木屋さんが1ヶ月に集めた団栗を買ってくれるんですって。それで、どのくらいになるのかと聞くと、「多いときには4,5万円ぐらい…」と。ヘェッ!オドロキです。それで精を出して行っていたんですね。それを思い出して、一番大きな団栗を一つ拾って帰り、仏壇に供えました。

 11時、親族みんなが集まって法要の始まり。最後の法話のとき、〝おつとめと仏前作法について〟のお話を聞きましたが、結構知らずにしていることが多いんですね。お坊さんも仰っておられました、〝皆様、自己流で…〟と。例えば仏飯の置場所や仏華の供え方などいろいろと教えていただきました。また、「荘厳」という言葉、今まで「そうごん」と読んで、「尊くおごそかなこと」という意味しか知りませんでしたが、「しょうごん」と読めば「ご本尊を中心とした美しい飾りのこと」だということも。昔から「餅は餅屋」と言われますが、確かにその通りですね。分らないことは聞くのが一番!これも「聞くは一時の恥、聞かぬは末代の恥」とも言いますもの。それで一つ…お坊さんが「夏は傷みやすいので花ではなく、〝アオキ〟を供えて下さい」と言われましたので、早速聞きました。「アオキって、あの青木ですか?」と。〝アオキ〟では「青い木」とも「ミズキ科の青木」ともとれますので。結局、常緑樹の葉ならなんでもいいということでした。

 弟たちが墓参りをしてから帰るというので、私もまた一緒に行きました。朝撮り忘れたので、もう一度団栗を拾って写真を撮るのだと言うと、すぐ〝母〟の話になりました。「朝一番に行かないと、他の人に拾われるから…」とか「なんでも作って売るのが好きじゃったねぇ~」とか「漬け物なんかも、皆から美味しいって言って貰うのがうれしくて、よく頑張ってたね~」とか。懐かしい思い出話は尽きません。この大きいのでないとお金にならないと言っていた、その団栗を仏壇に供えて、故郷を後にしました。我家に着くと、やはり疲れていたのでしょう、すぐに寝てしまいました。それで朝は5時に目が覚め、昨日のことを忘れないうちに書いておこうと、今ブログに向っています。

コメント (2)
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