晴れのち平安

源氏物語を中心に平安な日々♪
※写真の無断転載禁止!!

小倉城庭園「源氏香をたのしむ会」(3/4)

2008年08月05日 | I love 北九州市
その2の続きです。


「源氏香をたのしむ会」が開催された小倉城庭園の和室の床の間をご紹介します。


掛け軸は旧暦にちなんで「七夕」の絵でした。
聞香(もんこう)を行うときは、床の間にお花を飾らないのだそうです。
お花の香りで惑わされると大変ですものね。(゜_゜)(。_。)(゜_゜)(。_。) ウンウン





絵の下部には、角盥(つのだらい)に水を入れ“梶(かじ)の葉”が浮かんでいる様子が描かれています。
七夕には、角盥(つのだらい)に梶の葉を浮かべ水面に星を映して眺める習慣があります。


梶の葉って実物はこんな感じです。京都の城南宮で撮影。





■当サイト内、関連ページ
⇒風俗博物館で2006年に展示された『源氏物語』<幻>巻より 七夕―在りし日の紫の上と源氏―


『源氏物語』<幻>巻では、源氏が亡くなった紫の上を偲び、和歌を詠むシーンがあります。


七夕の 逢ふ瀬は雲の よそに見て
 別れの庭に 露ぞおきそふ

 (七夕の逢瀬は雲の上の別世界のことと見て
  その後朝の別れの庭の露に悲しみの涙を添えることよ)


【和歌・訳の引用】 渋谷栄一氏のwebサイト『源氏物語の世界』







『源氏物語』<橋姫>巻を描いた扇も飾ってありました。
扇じゃなくて「蝙蝠(かわほり)」かな?

描かれている姫君は、宇治の大君(おおいぎみ)と中の君(なかのきみ)です。
絵には描かれていませんが、この美しい姫君たちを垣間見ているのが、宇治十帖の主人公である薫(かおる)です。
宇治十帖は、薫が大君と中の君の姿を見てしまったことからストーリーが展開していきます。


■当サイト内、関連ページ
『源氏物語』宇治十帖古蹟を巡る第四十五帖 橋姫




その4へ続く。

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