晴れのち平安

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【太宰府】 九州国立博物館 特別展「国宝 大神社展」の感想レポート その1

2014年02月07日 | 太宰府
 2月6日(木)太宰府でのこと。

福岡県太宰府市、九州国立博物館で開催中の
特別展「国宝 大神社展」の感想です。

 ※当ブログは、九州国立博物館の第29回「ぶろぐるぽ」にエントリーしています。
 展示写真は、九州国立博物館より提供いただきました。


特別展の会場に入って最初にあるのが、
おみくじをひく時に見かけるような箱なのでした。


箱の中の、おみくじのような紙にはそれぞれ
展覧会での「まめちしき」が書かれています。

私がひいたのは、『神の乗り物 神輿(みこし)』でした。
紙には、神輿に関する「まめちしき」が印刷されていました。ふむふむ。
展示室内で神輿を探してみようと思います。



入口には、各地の神社や神さまゆかりの地の写真が展示されています。
それらは、薄い布越しで見るようになっていました。


照明との関係もあってはっきり見えるような見えないような??
ちょっともどかしいけれども、幻想的な演出でした。


・・・そして、第1章へ


■第1章 祀りのはじまり


展示室の様子です。

奈良・大神神社の子持勾玉、
福岡・宗像大社の滑石製子持勾玉の形に注目。
それぞれ離れた場所からみつかったものですが、よく似ていました。



福岡・宗像大社 沖ノ島祭祀遺跡で出土したものです。
意匠が美しいと思いました。

沖ノ島は、玄界灘に浮かぶ島で
島内23ヵ所の祭祀遺跡から膨大な出土品が確認されていて
それらは国宝に指定されています。

そのことから「海の正倉院」とも呼ばれているのでした。



同じく、
宗像大社 沖ノ島祭祀遺跡で出土した
金銅製雛機(ひなばた)です。
奈良~平安時代 8~9世紀頃のもの。
とても小さいのに布を織ることができるなんてすごいです。
同様の機織は伊勢神宮にも伝えられているそうです。



■第2章 古神宝




神奈川・鶴岡八幡宮の
国宝「沃懸地杏葉螺鈿太刀(いかけじぎょうようらでんのたち)」。
源頼朝佩用(はいよう)の太刀とも伝承されています。
鎌倉時代 13世紀のもの。



↑クリックで拡大します。

愛知・熱田神宮の「彩絵檜扇(さいえひおうぎ)」。
室町時代 15世紀のものです。



↑クリックで拡大します。

愛知・熱田神宮の
「表着(うわぎ) 萌黄地小葵桐竹鳳凰模様二陪織物(もえぎじこあおいきりたけほうおうもようふたえおりもの)」
室町時代 15世紀のもの。

室町幕府八代将軍の足利義政が奉納したものと伝わります。

小葵(こあおい)の地紋の上に
桐竹鳳凰の模様が織り出された表着(うわぎ)です。
状態もよく素敵でした。

個人的に印象に残ったのは、同じく愛知・熱田神宮の
「裳(も) 白地三重襷模様羅(しろじみえだすきもようら)」です。
古式の頒幅(あがちの)という短い生地が左右についていました。
裳(も)が時代によってどう変化していったのか興味津々です。


装束ファンの方へ。
熱田神宮のご神宝である装束の展示は2月9日(日)まで。
2月11日(火)からの展示では
和歌山・熊野速玉大社のご神宝の装束が展示されます。



■第3章 神社の風景


布越しに御神輿が見える演出が心憎いです。


大阪・誉田八幡宮の「誉田宗廟縁起絵巻 中巻」。
室町時代のもの。

誉田八幡宮は、応神天皇陵の南に鎮座する神社です。
八幡神として崇められるようになった応神天皇とは
どんな人物だったのか興味が惹かれます。

応神天皇陵と誉田八幡宮にもいつか訪ねてみたいです。



いろいろな神社の曼荼羅や縁起絵も展示されていました。
中でも、福岡・志賀海神社の「志賀海神社縁起絵巻」は物語性があって印象的でした。




 感想レポートは、その2へ続きます。




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